死を超越した心は、何を恐れ、何を愛すればいいのだろう
ストーリー:航空機墜落。地面に激突し真っ二つに引き裂かれた機体から、パニック状態の乗客たちを安全な場所へと導くひとりの男がいた。彼の名はマックス(ジェフ・ブリッジス)。妻と息子を持つごく普通の男性であったが、この事件をきっかけに、恐怖を超越、極度の苺アレルギーも一切なくなるなど、まさに別人に変わってしまう。マスコミはまるで救世主のように書き立てた。そんな折、マックスは同じ事故で赤ん坊を死なせたカーラ(ロージー・ペレス)と接触。これを機に彼女は立ち直り始めるが、彼は妻と息子を拒絶するなど、どうしても元には戻れない。はたしてマックスはどうなってしまうのか・・・。
出演:ジェフ・ブリッジス、イザベラ・ロッセリーニ、ロージー・ペレス、トム・ハルス、ジョン・タトゥーロ、ベニチオ・デル・トロ、ジョン・デ・ランシー、ランス・ハワード
★★★★★ 神秘的で静かな感動を受ける
オープニングから心の静寂を表したような無音の展開。これが良かった。人間心理の不思議を描いたある種SF的な設定にもかかわらず、最後には言い様のない感動を受けた。
★★★★☆ 傑作です
飛行機事故の数少ない生存者とストーリーは単純です。主人公はフィアレスすなわち無恐怖症となり躁病的な振る舞いで周囲や家族を混乱あるいは恐怖!に陥れます。しかしこれこれが彼の後遺症なのです。観客は普通こんな人物に共感や感情移入などできません。 しかし話しの進行にしたがい心理学者の見解や細やかな場面描写も手伝って主人公の内の深刻な状態が浮き彫りになってきます。彼は自分の恐怖を封印して表さないだけでもしかしたら一番深刻なダメージを受けてるのかも知れないのです! 私はこの映画に比較できるような映画は知りません。かなりの秀作なのに観た方が少なすぎると思います。いろんな見方ができますし是非とも観て下さい。この監督は心象的な場面描写もとても印象的で素敵ですらあります。
作品の詳細
作品名: |
原作名:Fearless |
監督:ピーター・ウィアー |
脚本:ラファエル・イグレシアス |
公開:アメリカ 1993年10月15日、日本 1994年6月25日 |
上映時間:122分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2000万ドル |
興行収入:700万ドル |
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