視聴率競争と実力主義の厳しいテレビ業界を生き抜く男女の三角関係を描く
ストーリー:ワシントンにあるニュース専門のネットワークTV局では、多勢のスタッフたちが戦場さながらの多忙な日々を送っていた。中でも手腕を発揮しているのは若手女性プロデューサーのジェーン(ホリー・ハンター)と彼女の相棒のレポーター、アーロン(アルバート・ブルックス)。そんな2人の前にある日、カリスマ的な魅力を持つ新進キャスターのトム(ウィリアム・ハート)が地方局からやって来る。ハンサムで洗練されたトムにジェーンは心惹かれていくが・・・。
出演:ウィリアム・ハート、ホリー・ハンター、アルバート・ブルックス、ロイス・チャイルズ、ロバート・プロスキー、ピーター・ハックス、ジョーン・キューザック、クリスチャン・クレメンソン、ジャック・ニコルソン、ジョン・キューザック
★★★★★ やっぱりいいわ~
随分と前の映画なのに、古さを全く感じさせません!主要登場人物三人の内、誰に視点を置くかでこの映画の解釈が随分違ってくるし、単純な感想では言い表せません。そこがまたこの映画の奥深さではないでしょうか。私は女なので、個人的に女性でキャリアをお持ちの方に特にお薦めしますが、男性サラリーマンの方にもリアルに共感できる内容だと思います。ジェーンが第一線でバリバリ働くストレスで、よく朝出社前に一人で泣くシーンは女性キャリアウーマンの方には身につまされるでしょうし、頭脳学歴共に抜きん出ているのに世渡り下手のアーロンと、学歴は無いけど端正なマスクと巧みな話術と社交性でじりじりと出世の階段を昇るトムの対比が面白いです。花マルです~。
★★★★☆ 後をひきます
最初に見たときには正直何が面白いのかわからなかった。でも、10年以上も前の作品なのに、いまだにものすごく考えさせられる作品です。アルバート・ブルックスの役はお見事。彼の「あいつは悪魔だ」というせりふはふとすると聞き逃しかねないけれど、よく考えるとものすごいせりふです。、また、アンカーとしてのチャンスに挑んだ彼に起こる「悲劇」はかなり笑えます。見ていてかなり腹が立つ主人公を演じたホリー・ハンターもお見事。当時のメグ・ライアンなどがやっていたらそれなりに素敵な、しかし普通のラブコメになっていただろうに、彼女がまったく可愛げなく演じたことによって逆に彼女の立場に置かれている人たちにも本当に届く作品になっている気がします。ウィリアム・ハートも含めた三人がアカデミー賞にノミネート。納得です。軽い感じで見てしまうのにどっしりと後を引く、そんな作品です。おすすめ。
作品の詳細
作品名:ブロードキャスト・ニュース |
原作名:Broadcast News |
監督:ジェームズ・L・ブルックス |
脚本:ジェームズ・L・ブルックス |
公開:アメリカ 1987年12月16日、日本 1988年4月9日 |
上映時間:133分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:6700万ドル |
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