このゲーム。攻略するのはどっちの男か
ストーリー:アンドリュー・ワイク(マイケル・ケイン)。初老の推理小説家。スタイルにこだわる知性的な紳士。尊大で無慈悲。マイロ・ティンドル(ジュード・ロウ)。若い俳優。女はもちろん、男も惑わす美貌の持ち主。野卑にして繊細。二人の関係は“夫”と“妻の浮気相手”。ロンドン郊外にあるベストセラー推理作家アンドリュー・ワイクの邸宅に、招かれたのか、押しかけたのかティンドルが現れる。作家が、若い男にある話を持ちかける。「妻が欲しいなら、私の提案に乗らないか?」それはひとりの女をめぐってふたりの男が、エゴとプライドをかけて挑発しあう高貴で不健全なゲームの幕開けだった・・・。
出演:マイケル・ケイン、ジュード・ロウ
★★★★★ 男の悲しい性
登場人物は2人だけで、渦中の女性はまったく出てこないという、異色のサスペンス映画です。でも、2人の存在感が抜群で、物足りなさは全く感じません。もはや女性のことはどうでもよくなり、ゲームは男と男のプライドをかけた戦いへとエスカレートしていく。本来の目的を忘れ、目の前の戦いを制することだけに執着していく男たち。ブラナーは、そんな男の悲しい性を描きたかったのでしょうか?
★★★★☆ 腹の底の探り合い!!!
2人の男が女を争う話。でも最後まで女が出てきません。若い男って一見魅力的な気がするのですが、年齢を重ねた男の余裕、経験値の高さ、狡猾さにはなかなか及ばないのかなあ・・・年上で経験豊富な女vs若くて美しい女が男を取り合う話はよくありますが、その男バージョンは女ほど多くないので新たな切り口を見せ付けられました。男は2人とも本人のキャラにはまりまくっていてドキドキしました。最後の最後まで目が離せません。どこまでがほんとでどこまでが演技?
こういう映画って大好きなのですが、日本ではなかなか売れないのよねえ。ジュードの代表作といっても過言ではないのでは??
作品の詳細
作品名:スルース |
原作名:Sleuth |
監督:ケネス・ブラナー |
脚本:ハロルド・ピンター |
公開:イギリス 2007年11月23日、日本 2008年3月8日 |
上映時間:89分 |
制作国:アメリカ、イギリス |
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