湾岸戦争に参加した元兵士の手記を映画化。ニュースでは報じられない兵士の日常を、リアルかつシニカルなタッチで描いた異色戦争ドラマ。
ストーリー:18歳で海兵隊に入隊を果たし、カリフォルニアのペンドルトン基地に配属となったスオフォード(ジェイク・ギレンホール)。彼は厳しい訓練を乗り越え、わずか8名の斥候狙撃隊の一員に選ばれる。そして1990年、イラクのクウェート侵攻を受け、彼はサウジアラビアへ派遣されることに。しかし、現地で任務に就いた彼は、ただ待機するだけの日々を過ごすばかり。しかし半年後、“砂漠の嵐作戦”が開始され、ついにスオフォードは重要任務を命じられる・・・。
出演:ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ジェイミー・フォックス、クリス・クーパー、ルーカス・ブラック、ブライアン・ジェラティ、エヴァン・ジョーンズ、ラズ・アロンソ、ジェイコブ・バルガス、デニス・ヘイスバート
★★★★★ 見る人によって…
ざけてる場面とか色々あるけれど、笑えない。精神的に追い詰められているんだろうとしか感じられない。国柄や人種的な事もあるのだろうけど、国の為に戦っている伴侶を待てず、どん底に落とす女性。やるせないとしか言えない。私ならどうするのか?って考えたけど、経験がないので思考だけでは語れない、そんな内容だった。
★★★★★ 戦地に赴き戦うことの意味を見出すのに苦悩する新兵
イラクがアメリカの朋友国であるクウェートを侵攻したことによって始まった湾岸戦争。その戦争を体験する上等兵を主人公として描いた映画。母国が攻められた訳でも無いのに戦地に赴き人を(又は敵)殺すことの意義。映画で描かれた海兵隊の訓練では実戦さながらの事をやる・・・しかし実戦ではない。兵役生活では様々な制限を設け人によっては我慢を強いるような生活を見せてくれる。戦争が近づくにつれ兵士達はいきり立つ。戦争の映像を見ては狂喜乱舞する・・。戦地に着く。赴いた戦地での長く退屈な日々・・兵士達に苛立ちが募る。いったんいきり立った心を静めるためかマス掻きをする。マス掻き?そう兵士達は人を殺す意義をマスターベーションと似た動機として捉えてしまっていた。長く退屈な日々がいざ戦争が始まり進攻してみると戦闘があった残骸がそのままとなっている。その残骸を見ることしかできない主人公は嘔吐してしまう。或る海兵隊はその残骸を集め自分を慰めようとする。我慢できない者は何としても殺したいと将校に詰め寄る。戦うことの意義・・・アメリカの大手石油会社の役員に聞いてみれば笑顔で答えてくれるかもしれない。アメリカの同盟国である日本は他人ごととして幼稚だと見ていられるだろうか?石油の大半を輸入でしかもアメリカの大手石油会社を経由して中東から運ばれる物を使っている国が?観終わって大きな脱力感を生む映画だった。
★★★★☆ 地球の血
他の戦争映画とは違い、戦争中の海兵隊の様子を描いたもので、他の戦争映画によくある殺戮シーンはなく、待機中などの過ごしている様子は、ある意味新鮮でした。ただ、映画としては普通で、趣としてはドキュメンタリーっぽい感じなので、それが好きな人なら星4つ、嫌いなら星3つという感じです。油田が燃え、油の雨が降ってきたときの主人公の台詞に油を「地球の血」と表現していたのが印象的でした。
作品の詳細
作品名:ジャーヘッド |
原作名:Jarhead |
監督:サム・メンデス |
脚本:ウィリアム・ブロイルズ・Jr |
公開:アメリカ 2005年11月4日、日本 2006年2月11日 |
上映時間:123分 |
制作国:アメリカ |
製作費:7200万ドル |
興行収入:9700万ドル |
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