ドラマ

ドリアン・グレイ

絶世の美貌と肖像画に隠された謎・・・あなたは、この暗闇から逃れられない

ストーリー:美青年のドリアン(ベン・バーンズ)は、ロンドン社交界で華麗なるデビューをする。ある日、一流画家のバジルに肖像を描いてもらう。仕上がった肖像画はまるで生き映し。美貌と純心な性格のドリアンは瞬く間に噂になるが、ハリー(コリン・ファース)と出会いドリアンの人生が変わっていき、ある日、ドリアンは女優シビル(レイチェル・ハード=ウッド)に出会い2人は恋に落ちる。しかし、ハリーは、ドリアンに若い女たちとの夜を過ごさせ甘い罠に落とす。シビルにバレてしまい、傷心のあまり自殺をしてしまう。ドリアンは、ハリーにも言えない肖像画の秘密を持ち、姿を消す。十数年後、ドリアンは再び戻ってくるが・・・。

出演:ベン・バーンズ、コリン・ファース、ベン・チャップリン、レイチェル・ハード=ウッド、ジョニー・ハリス、レベッカ・ホール、エミリア・フォックス、フィオナ・ショウ、マリアム・ダボ、キャロライン・グッドール、マイケル・カルキン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ 惜しい

原作とは大幅に人物設定等が脚色されていた。特にドリアンが自身の肖像画に抱く強烈な嫉妬心、初恋の相手への恋心が冷める動機の「芸術至上主義」の部分が描かれていない点が惜しい。この点が描かれていればよかったのにと思う。画家バジルとの男性同士の妖しく危険な関係は、本作では明確に表現されていて、他にもドリアンの官能的な性描写のシーンが多い。世紀末のロンドンの退廃的、危険な香りが濃厚に出ている点はよかった。また、主人公ドリアンの人間的な苦悩や心理描写は細やか。田舎から出てきた初心で純朴な青年ドリアンが、ウォットン卿(コリン・ファース)に感化されて悪魔に魂を売り、次第に堕落して邪悪な美青年に変貌していく様子はじっくりと描かれていた。ドリアンが次々と罪を重ねた後に、一瞬見せる驚きや悔恨と苦悩の表情を見せるシーンには、人間らしいリアリティーを感じられる。特に肝心なドリアングレイの肖像画は、本作がもっとも美しいと思うが、女優陣に艶やかさと華やかさがない点は残念。前2作の映画と比べて鑑賞すると、面白いかもしれない。ドリアン役のベン・バーンズは、ノーブルな美青年で魅力的だった。

作品の詳細

作品名:ドリアン・グレイ
原作名:Dorian Gray
監督:オリヴァー・パーカー
脚本:トビー・フィンレイ
公開:イギリス 2009年9月9日
上映時間:112分
制作国:イギリス
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