文豪アレクサンドル・デュマ作の冒険小説「巌窟王」を映画化
ストーリー:1814年。港町マルセイユに住む航海士のエドモン(ジム・カヴィーゼル)は伯爵の子息フェルナン(ガイ・ピアース)と幼馴染み。貧しいエドモンには裕福なフェルナンも羨む魅力的な婚約者メルセデスがいた。エドモンはやがて船長になり、晴れて結婚式を挙げることになった。しかしその矢先、エドモンは何者かの陰謀で罪人として牢獄に幽閉されてしまうのだった。やがて獄中でファリア司祭(リチャード・ハリス)と出会い、彼のおかげで脱獄に成功したうえ巨額の財産を手にしたエドモンはモンテ・クリスト伯として社交界に華々しくデビューするのだった。この時、エドモンの真の目的に気づく者は誰一人居なかった・・・。
出演:ジム・カヴィーゼル、ガイ・ピアース、ダグマーラ・ドミンスク、リチャード・ハリス、ルイス・ガスマン、ジェームズ・フレイン、フレディ・ジョーンズ、バリー・キャシン、マイケル・ウィンコット、ヘンリー・カヴィル
★★★★☆ 「復讐心によって生かされ、愛によって救われる」
アレクサンドル=デュマの長編小説『Le Comte de Monte-Cristo』が原作の映画。『巌窟王』というのは、黒岩涙香によるその翻訳のタイトルである。小説で読もうと思えば、全7巻からなる翻訳が岩波文庫から出ているが、よほどハマらないことには最後まで読み切れまいと思い、原作とは大きく違うようだがとりあえず大雑把にでもどんなものか知れるならと観てみたが、これがなかなかにおもしろい。あまりに調子よく進むので、観る者として肩透かしを食らうこと少々だが、最後まで観るとよくよくまとまった映画だなと思えるし、(古典小説が元なだけあって)考えさせられるテーマも豊富だ。勧善懲悪ものの時代劇、たとえば、水戸黄門、鬼平なんかをおもしろいと感じる感性を持っているならばこの映画もみておもしろいと感じれるかと思う。
作品の詳細
作品名:モンテ・クリスト伯 |
原作名:The Count of Monte Cristo |
監督:ケヴィン・レイノルズ |
脚本:ジェイ・ウォルパート |
原作:アレクサンドル・デュマ・ペール『モンテ・クリスト伯』 |
公開:アメリカ 2002年1月23日、日本 2002年11月2日 |
上映時間:131分 |
制作国:アメリカ、イギリス、アイルランド |
製作費:3500万ドル |
興行収入:7500万ドル |
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