ドラマ

グレート・ディベーター 栄光の教室

デンゼル・ワシントン監督・主演!実話に基づいた、渾身の感動作!

ストーリー:1935年アメリカ、テキサス州マーシャル。人種差別が色濃く残るこの街には「白人専用」施設があふれ、黒人たちは虐げられていた。この歪んだ社会を正す方法は「教育」だけ。そう信じる教師トルソン(デンゼル・ワシントン)は、黒人の若者に立派な教育を施すという夢の実現に向け、ディベート(討論)クラスを立ち上げる。そして、彼の熱意に触発された、勇気ある生徒たち。やがて討論大会に出場し始めた彼らは、黒人というだけで経験してきた悲しい過去や秘めた怒りを「言葉」という武器に託し、大勢の観客たちの心を動かしてゆく。だが、彼らの活動が、人々の注目を集め始めていた矢先、トルソンの言動を「過激すぎる」と問題視した学校側は、ディベート・クラスにまで圧力をかけ始め・・・。

出演:デンゼル・ワシントン、フォレスト・ウィテカー、ネイト・パーカー、ジャーニー・スモレット、デンゼル・ウィテカー、ジャーメイン・ウィリアムズ、ジョン・ハード、キンバリー・エリス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 差別に対する正義を訴えた実話。

デンゼル・ワシントンの渋さがこれ程引き出されている映画はないでしょう。また、教育者として次の世代を導く大人達の、真摯な思いが伝わる映画としてこれ程優れた物は無いかと思います。教師と生徒が一体になって成功を収める物語ですが、その間の葛藤の激しさも飛び抜けています。ワシントン演じる教師(詩人として後世に名を残す)は農民の組合作りのリーダーシップを取っており、この時代の南部はまだ農奴制の名残があって、土地の権力から弾圧を受けます。不当な拘留もされますが、生徒達が起ちあがって大人達を奮起させ、権力に勝利するシーンは輝かしい歴史の一コマです。ラストのディベートのドラマチックさもあらゆる青春物を超えており、アメリカ映画の金字塔と言って良いかと思います。

★★★★★ 良い映画と思います

ディベートという知的競技を通して、20世紀初め頃のアメリカでの黒人への人種差別問題の実態とそれに立ち向かう黒人達の勇気と良識を描いた作品、もっと言うなら人間の持つ良心と勇気を高らかにうたい上げた作品です。大まかなストーリー展開はありきたりですが、盛り込まれたエピソードは興味深く、また考えさせられるようなものも多く、良い作品だと思います。プライベートなエピソードもそれなりに楽しめましたし。残酷な事件もありますが、それらを受け止め、なおかつ乗り越えていく姿もよく描かれていると思います。またラストのそれまでの悲しみや怒りを一掃するような、魂を込めたようなディベートも心を打たれるものでした。ヒューマンものが好きな方にはお勧めな映画です。

★★★★☆ いい映画だった。

デンゼル・ワシントン監督、主演で、彼の監督第二作。そして、主演は彼だけでなく、この作品の中では一人一人の設定がとても生きている、本当に無駄の無い、よく出来たシナリオだと思う。物語は正統派で、特に劇的なひねりがあるわけではないけれども、生徒一人一人を、それぞれの弱さを持つ一人の人間としてちゃんと描き、それでも受け入れて行くというありふれているかもしれないストーリーに、とても説得力を与えてくれている。これは、本当にいい映画だった。それにしても、フォレスト・ウィテカーが、こんなにいい役者だなんて、改めて見直した。そして、この映画は、まるで彼の息子役のあの少年だと言ってもいいのかもしれない。そんな風に作られている点も、この映画はいい。で、その少年の役をやったのが、デンゼル・ウィテカーという名前の少年で、・・・なのに、フォレストの息子ってわけではなく、全然関係が無いんだって。それがまた、なかなか粋だなぁと、思う。作品の評価とは、関係無いことなのだけれど。

★★★★☆ 商品化賛成

昨年アメリカの市民図書館でdebateで検索したら、書籍に混じってこの映画DVDにヒットしました。日本では商品化されていないことを知ってあきらめていましたので、日本でのDVD化はありがたいです。内容は、少なくともディベート(教育)関係者なら興味を持って見られるところが随所にあります。ボイストレーニング、条件を与えられた中での即興スピーチ、パソコンのない時代のリサーチなど。その分、ディベートに関係のないストーリーの部分が邪魔に感じられます。2年前にNHKで放送された「白熱教室」でハーバード大学の大きな講堂が出てきますが、あの場所が映画のクライマックスで使われています。

★★★☆☆ ディベートの練習に最適

1930年代、テキサスの黒人系大学とハーバード大学(当然白人系)とのディベート大会をクライマックスに、そこに至る物語を新任教員による指導と南部の黒人差別を絡めて描いた中身の濃い作品です。ディベートの方法や論法の勉強にとても役立ちますが、逆にそれ以外は比較的平坦で出演者の描き分けもちょっと物足りない感じです。実話がベースなので仕方ないとも言えるけれど、逆にもっと政治性を出しても良かったのではないかと思います。実在の人物を扱うドラマは難しいですね。

作品の詳細

作品名:グレート・ディベーター 栄光の教室
原作名:The Great Debaters
監督:デンゼル・ワシントン
脚本:ロバート・エイゼル
公開:アメリカ 2007年12月25日、日本 劇場未公開
上映時間:128分
制作国:アメリカ
製作費:1500万ドル
興行収入:3000万ドル
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