黒人であるがゆえに、冤罪で投獄された悲運の天才ボクサー、ルービン“ハリケーン”カーター。彼の無実を信じたひとりの少年と、ともに闘った苦難の30年をたどる真実の物語
ストーリー:天才ボクサー、ルービン“ハリケーン”カーターは殺人罪に問われ、人種偏見に満ちた裁判で終身刑を宣告される。その後、彼が獄中で書いた自伝に感銘を受けた少年との運命的な出会いは、やがて人々を巻き込んだ釈放運動に発展してゆく。こうしてカーターは、かけがえのない友情と誇り高きチャンピオンの闘志を胸に、連邦裁判所というリングで行われる最後の勝負に挑もうと決意するのだった・・・・・。
出演:デンゼル・ワシントン、ヴィセラス・レオン・シャノン、デボラ・カーラ・アンガー、リーヴ・シュレイバー、ジョン・ハナー、ダン・ヘダヤ、デヴィッド・ペイマー、ハリス・ユーリン、ロッド・スタイガー
★★★★★ 「正義」とは何かを問うた感動の名作!
デンゼル・ワシントンの主演の中では演技力が最大限に生かされていて個人的に最も好きな作品だ。ストーリー展開、心理描写とも文句ナシ! 映像面ではやや色乗りが浅いが解像感は必要十分でストレスはない。BGMの場面ごとの使い分けも絶妙。この作品がアカデミー賞にノミネートされていないこと自体アメリカの差別の象徴なのではないかと感じる。一見の価値のあるオススメの作品ですよ!
★★★★★ 10年ぶりに見てまた感動!
以前に見てすごく面白かったのは憶えていたのですが、10数年を経過してストーリーの記憶が薄れてきたので、もう一度見てみたらやっぱりものすごく感動しました。20歳の若々しさと、艱難辛苦を味わった50歳代の悲哀を自然に表現するデンゼル・ワシントン、さすがです。
★★★★★ 最高傑作の一つ
貧しい環境にうまれた黒人が、ボクサーになり、貧しさからぬけだしお金持ちになるだけの話ではありません。日本では絶対作れない映画です。
★★★★☆ ひどい現実に立ち向かったプロボクサー
30年も免罪で投獄されるなんて悲惨すぎますね。その30年で別の人生を歩んでいけたはずなのに、二度と戻らないんですからね。でも最後まで希望を捨てなかったカーターにはとても心を打たれました。それにカーターに協力したカナダの家族もすごいです。膨大な裁判記録を読破し、刑事に脅されても怯まない姿勢が強く印象に残りました。最後には無実が証明されたことで両者とも報われ、本当に良かったです。それにしても警察調書の偽造や証言者の口封じが普通にやられていたことは本当に恐ろしいですね。
★★★★☆ 絶望と希望と
正義が必ずしも正当に裁かれず、悪が平気でのさばる世の中。その一方で、正義がなされる世の中。差別偏見のもとにプロボクサーのルービン=カーターは子どもの頃から3度も施設や刑務所へ送られる。白人の警官や白人の検察、白人だらけの陪審員の不平等な目で一方的に裁かれて。実際にあった出来事をもとに作っているだけなので、ノンフィクションではなくフィクションとして観ればよい。フィクションと考えたとしても社会の不正、理不尽に対する問題提起となるだけの、十分説得力ある作品だと思う。絶望しか残っていないルービンに届く一通の手紙。世の中がわずかに変わって差別が少しだけなくなったそのときに訪れる希望の光。ルービンとレザロの出会いが非常に感動的で白人によってなされた悪を白人が取り除こうと努力するところがまたすばらしい。悪い白人ばかりじゃないよ、という黒人の囚人仲間。一度観てみても良い作品です。
★★★☆☆ 地味な物語だが。
人種差別問題を全面に押し出しながら、少年と元ボクサーの心の交流を描いた作品。 多くの日本人からすると日常では体験しにくい問題だけに多少解りにくいか? ともあれ、淡々と進んでゆく物語の中に、希望、絶望が繰り返され、少年との交流の仲に希望の光を見出してゆく。 地味な物語だが、骨太でアメリカの抱える根幹の問題を認識するのに良い作品。実話が元になっているだけに、飾りはないが、見ごたえはあり。
作品の詳細
作品名:ザ・ハリケーン |
原作名:The Hurricane |
監督:ノーマン・ジュイソン |
脚本:アーミアン・バーンスタイン |
公開:アメリカ 1999年12月29日、日本 2000年6月24日 |
上映時間:145分 |
制作国:アメリカ |
製作費:5000万ドル |
興行収入:7300万ドル |
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