ドラマ

スリー・キングス

大量の金塊のありかを示す地図を手に入れた男たちのスリリングな冒険を描いたアクションアドベンチャー

ストーリー:湾岸戦争停戦直後のイラク。勝利が確定し、帰還の準備を始めるアメリカ兵たちは大ハシャギ。でも勝ったところでそれほどましな生活が待っているわけじゃない。そんな気分の男たちが偶然1枚の地図を手に入れる。そこにはイラク軍がクウェートから奪った金塊の隠し場所が記されていた。「負けた国の兵士から奪うのは簡単だ」4人の男たちは、停戦ラインを越えてイラク領内に侵入する。莫大な額の財宝を求めて・・・。

出演:ジョージ・クルーニー、マーク・ウォールバーグ、アイス・キューブ、スパイク・ジョーンズ、クリフ・カーティス、ジェイミー・ケネディ、サイード・タグマウイ、ミケルティ・ウィリアムソン、ジュディ・グリア

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 大真面目な反戦(反米)映画

イラクは未だに混乱した状態にあるので、この映画を素直に愉しむにはちょっと頭を切り替えないといけませんけど。 軍隊や、戦闘シーンがありますが、戦争映画じゃないです。 あからさまに反戦を訴えてもいない。とキャストは言ってますが・・・結果的に反戦映画になってますね。 戦争や軍、アメリカに疑問をいだきつつもせっかく見つけたお宝を捨てて、難民をたすけてしまうなんて人情に訴えていて、いかにもアメリカ映画らしい展開です。 身体使ってでもネタを取ろうとする女ジャーナリストや、マスコミを利用して世論を操作する軍、どこまでが真実かわからないけど、いちおう事実にそくして作られたそうで、興味を引かれるシナリオです。

★★★★☆ ハリウッド製・反グローバリズム戦争映画

湾岸戦争を振り返る上でも見ておいて損はない映画。画面のいたるところから滲み出てくるカオティックなエネルギーも魅力。表向きはコメディらしく取り上げられていたが、実は相当きわどいテーマを扱っているように思える。「フセインはアメリカが育てた」ということをはっきりと言っているし。映画の核のひとつは、メディアを通じてしか情報を受け取っていない、米国的な価値観しか知らない兵士達が、金塊をきっかけにして第三世界の異文化の中に突然投げ込まれたときに体感するであろう混沌とした状況だと思う。金塊はともかくとしても、一見シュールで非現実的に見えるディテールは実際かなり現実に忠実なものらしい。ハリウッドからも、このような米国びいきのない戦争映画が作られてくることにいささか驚く。アメリカ社会の奥の深さには感服せざるを得ない。(まあ今のブッシュ政権下でこの映画が作れるかどうかはわからないけど。(笑))米国の自己中心的な価値観への良質な批判にもなっているエンタテイメントだと思う。

★★★★☆ いいねっ!!

最初の方は、「コメディーかな?」って思った。でも、話が進んでいくうちに、すーっと吸い込まれていく。そして、最後には何か考えさせられてしまう、そんな作品。色んな要素が入りながらも、それぞれが前に出過ぎない、すごくバランスのいい作品だと思う。個人的には、BGMの選曲が素晴らしいと思った。みんなは「クソ映画」なんて言うけれど、こんな作品は今までないんじゃないかなぁ・・・。

★★★☆☆ イラク戦争がはじまって改めてみて感じたこと

この映画は、湾岸戦争直後に、フセイン大統領が隠したと思われる金塊を兵士が探しに行く物語である。全体の流れは軽く、コミカルに描かれている。ところが、この映画は戦争の現実や裏側をブラックユーモア交えて描かれており、アメリカ映画としてはかなりの異色作品でもある。映画の中では捕虜の扱い、アラブにおける差別用語等、南方の貧しい人々の姿が描かれており、今回の戦争と類似する点が多々あるように思われる。また本作品を鑑賞するに際、ラッセル監督の解説字幕は是非表示してもらいたい。現実の兵士が現場でどのようなことを行っているのかまたは考えているのか、メディアとは何かを問うているからである。

作品の詳細

作品名:スリー・キングス
原作名:Three Kings
監督:デヴィッド・O・ラッセル
脚本:デヴィッド・O・ラッセル
公開:アメリカ 1999年10月1日、日本 2000年4月8日
上映時間:114分
制作国:アメリカ
製作費:7500万ドル
興行収入:1億700万ドル
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