ブラッド・ピットが最もワルで最もセクシーな殺し屋に!!
ストーリー:ブッシュ政権下のアメリカで金融危機が顕在化し、次期大統領を決める選挙戦が熱を帯びていた2008年秋。刑務所から出てきたばかりのフランキー(スクート・マクネイリー)は、獄中で知り合ったジョニー(ヴィンセント・カラトーラ)から誘いを受け、ニューオーリンズの賭博場を襲って大金を強奪することに成功。賭場を営む犯罪組織は、雇われ支配人のマーキー(レイ・リオッタ)が狂言強盗を仕組んだのではないかと疑い、“優しく殺す”をモットーとする凄腕の殺し屋ジャッキー(ブラッド・ピット)に事件の調査を依頼する・・・。
出演:ブラッド・ピット、スクート・マクネイリー、ベン・メンデルソーン、ジェームズ・ガンドルフィーニ、リチャード・ジェンキンス、ヴィンセント・カラトーラ、レイ・リオッタ、トレヴァー・ロング、サム・シェパード、ギャレット・ディラハント
★★★★★ まるでリアルな『パルプフィクション』
素晴らしい映画でした。気が付いたら、のめり込んでいました。酷評が多いのは、余計なキャッチコピーやら、説明文がもたらす先入観のせいでしょう。この映画の中のジャッキーなる男は非常に珍しい殺し屋である。中間管理職的なのだ。普通の映画なら、殺し屋は現場での汚れ仕事をするブルーカラー、もしくはこだわりがあるアーティストか職人。だが、この殺し屋は終始、苦悩も誇りも喜びも悲しみも見せない。そう、まさにビジネスマンなのである。映画の中での会話には意味がありそうで実は意味がない『リアルな無駄話』ばかり。(最初から、殺せば話は早かったのだ)そして、出てくる奴等も一様につまらない。ドライバーなる商売人。少しだけ欲深い賭場の管理人。悪人になれない不良に抜けてる悪党。アメリカンドリームを追うジャンキー。この映画は完全にジャッキーの眼で世界を見ている。彼が感じている倦怠感を観客も味わう。味わわせられる。彼はシリアルキラーではないし、アーティストでも職人でもない。善人でもなく悪人でもない。賢くも馬鹿でもない。ただ、裏家業を選んだだけなのだ。働くのも生きる為だ。この映画は何の面白味もない職についてしまった私のような人間には響く。人を選ぶ映画だと確信する。
★★★★☆ 意外に酷評が多くてびっくり
レンタルで見ましたが楽しかった。酷評が多いのが理解できませんね。まあブラット・ピット主演としては地味な映画ですがアメリカ社会の欺瞞を皮肉を込めて表現している主人公はそれほど嫌悪感は感じなかった。ろくでなしの悪人ではなく、人間的良心も持ちながらビジネスとして殺し屋をやっている。「アメリカは国家じゃない。ビジネスだ」富裕層が莫大な金でマネーゲームしたりサブプライムローン問題を引き起こしたりその一方で最低賃金で働く貧困層やホームレスがいる。結局はいまのアメリカは、白人たちが自由や平等を掲げながら奴隷制度やってたころのように高尚な理念理想を掲げながら、弱肉強食社会を容認しているその本質を理解し、揺るがない個としてプロに徹しているブラッドピットには強い存在感と個性を感じた。すばらしい傑作映画。
★★★☆☆ 比喩はわかるが冗長すぎる会話
監督が言いたいことはわかるが、無駄な会話が多すぎる。映画で皮肉ったところで、先住民から奪い取った土地で、奴隷を使って独立に至った国であることは変えようもない事実。移民ばかりで、まとまりが無い。結局、金がすべて。国に対する帰属意識が低い。トランプのような人間が大統領候補になるわけだ。俳優はみなさん良かったですが、サム・シェパードの使い方がもったいない。ブラッド・ピットはうまいが、悪人には見えなかったです。
作品の詳細
作品名:ジャッキー・コーガン |
原作名:Killing Them Softly |
監督:アンドリュー・ドミニク |
脚本:アンドリュー・ドミニク |
公開:アメリカ 2012年11月30日、日本 2013年4月26日 |
上映時間:97分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:3700万ドル |
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