彼の名はギャツビー、男の憧れ、女の理想、その人生は・・・【嘘「ミステリー」】
ストーリー:宮殿のような豪邸に暮らす、謎めいた男がいる。彼の名は、ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)。どこから来たのか?どうやって大富豪になったのか?仕事は何をしているのか?いったい何のために、毎夜のように豪華絢爛なパーティーを開くのか?誰一人その答えを知らない。「真実を話そう」と、ギャツビーは隣人のニックに、自らの生い立ちを打ち明ける。裕福な名家に生まれ、ヨーロッパで宝石や名画に囲まれた贅沢な暮しを送った。戦争では数々の勲章を受けて英雄となり、両親が亡くなった今は天涯孤独の身・・・。出来すぎた話に、「彼は何かを隠している」と直感するニック。やがて、耳を疑う噂と危険な人脈、そして上流社会の女性との禁じられた恋が、少しずつギャツビーの華麗な仮面をはがしていく。ギャツビーがこの街にやって来た、本当の目的は?果たして、彼が人生のすべてをかけた<秘密>とは・・・。
出演:レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン、アイラ・フィッシャー、ジェイソン・クラーク、エリザベス・デビッキ、ジャック・トンプソン、ジェマ・ワード、アデレイド・クレメンス
★★★★★ CMのような映像
全編通してCMのようなグラフィカルなタッチでスタイリッシュ。ストーリーも引き込まれる。
★★★★★ 望む未来に進み続ける。常に過去へ押し戻されながら
グレート・ギャッツビー。その人物を誰もが偉大だと感じるだろうというこのタイトルの意味合いです。1人の愛する女性のために人生を捧げ、尽くしたギャッツビーだが、物や気持ちではなく一緒に過ごす時間が何よりも大事だったと最後まで気づかなかった、というよりも信じられなかった。過去は変えられる。その想いだけで崇高な精神で誰もが尊敬する人にはなれたけれども、誰かを愛する気持ちに応えてもらうこととは違うのだと感じました。人生には完璧はないと噛み締めました。
★★★★☆ 人間の普遍的価値について考えさせられる作品
アメリカが空前の経済的繁栄を謳歌する1922年、世の金持ちたちは自らの快楽の赴くまま無責任な生活をしている。彼らは裕福で立派な家柄を持つが中身が空っぽ。一方、デイジーへの一途な想いをかなえるためだけに生きてきたギャツビー。金持ちになることも豪華な城に住むことも全てデイジーとの愛を取り戻すため。しかしギャツビーはデイジーを取り戻せなかったばかりか、彼女の交通事故の罪を被ったために悲しい最期を遂げてしまう。あれほどギャツビーにすり寄っていた金持ちたちは誰一人としてギャツビーの葬儀に姿を見せない。ニックはそんな彼らから距離を置くようになるとともに、ギャツビーこそが価値ある人間だとして、彼を「The Great Gatsby」と賞賛したのだろう。この映画は衣装や部屋など目に入るものが全て美しい。冒頭でニックがトム・ブキャナンの家を訪れて通された、カーテンが舞う丸い部屋や、ギャツビーがデイジーと再開するために花で埋め尽くしたニックの家は特に印象的。アカデミー賞の美術賞と衣装デザイン賞を受賞しただけある。
★★★☆☆ 美しいラストシーン
フィッツジェラルドの本は何冊か読んだが、やはり華麗なるギャッツビーを超える作品はないと思う。本の内容というよりラストシーンの美しさが物語の印象を決めている。よくよく考えると、上流階級のお姫様に恋した貧しい青年が、お姫様と一緒になるためだけに詐欺まがいのことをして成り上がり、尽くして尽くして人殺しの身代わりにまでなったのに最後は捨てられるという、なんとも後味が悪い物語なのだ。一言で言えば「女を見る目がなかったバカな男の一生」なのだが、唯一の友人の視点から語ることで美しい物語に昇華させている。デイジーの何がそんなに良いのかさっぱりわからなかったが、ギャッツビーにとっては初恋だったから崇拝しちゃったんだろうなぁ・・・。
作品の詳細
作品名:華麗なるギャツビー |
原作名:The Great Gatsby |
監督:バズ・ラーマン |
脚本:バズ・ラーマン |
公開:アメリカ 2013年5月10日、日本 2013年6月14日 |
上映時間:143分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1億400万ドル |
興行収入:3億2000万ドル |
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