熱く激しい時代を共にした仲間たち。 だが、歳月は彼らを変えた・・・
ストーリー:1960年代後半、サム(トム・ベレンジャー)たち8人の学生仲間は激しい反戦運動の中で、強い連帯感に結ばれていた。卒業から十数年、仲間の1人の自殺をきっかけに、彼らは再び集まることになった。それぞれの人生を歩んでいた7人は、思い出話に花を咲かせ、いつしか過去の強い絆を取り戻したかのように見えた ・・・。
出演:トム・ベレンジャー、グレン・クローズ、ジェフ・ゴールドブラム、ウィリアム・ハート、ケヴィン・クライン、メアリー・ケイ・プレイス、メグ・ティリー、ジョベス・ウィリアムズ、ドン・ギャロウェイ
★★★★★ 学生時代の仲間っていいですよね・・・
学生時代の仲間の一人が自殺したことにより十数年ぶりに再会した7人の男女が、数日間生活を共にすることにより、昔と違う面やそれぞれの環境や今までの道のりに戸惑いながら、改めて仲間との絆を認識していくというストーリー。日本で今の時代に学生運動は皆無だが、やはりそういう経験を共にすると絆も深まる気がする。学生の時はある意味こわいもの知らずでいられる。いい大人になると守らなければならないものも出てきて、無鉄砲な行動はできない。中には大人になりきれない者もいて苦悩することもある。そんな男女7人それぞれの個性や生活観が描かれており、非常に興味深い。学生時代の友というのは損得で結びついた仲ではないので、心の中がさらけ出せる。でも昔バカ騒ぎしたように、今はバカ騒ぎできない。どこかでセーブすることを考える。終盤シリアスになるどころか私はケラケラ笑ってしまった。一人一人がとても魅力的で、思わず自分も仲間に入りたい雰囲気だ。 特典映像には現在の彼らがインタビューに答えていて、今とのギャップも笑える。女性陣はあまり変わらなかったり、より素敵になってたりしたが、男性陣は年輪が感じられて別人に思える人もいた。思わず最近行った自分の同窓会を思い出してしまった。とにかく学生時代の仲間っていいな・・・と、心あたたまった映画でありました。
★★★★☆ じんわり来ます
アメリカではこの世代の人たちには欠かせない映画だそうな。見ていてものすごく共感を得られるらしい。若い頃にやんちゃをした時のことが、映像に出てくるのではないのに、見ている人たちの中に蘇る、そんな作品。そこがミソの映画なのでその時代を共有していないこの日本では過小評価されてしごく当然。それでも今見れば豪華なキャストに、群衆劇の見本とも言えるような台本には一見の価値以上のものがあります。音楽もとてもいい。自殺してしまった人物を演じるケビン・コスナーが、登場するはずだった回想シーンが撮影したにもかかわらずほぼ全部カットされてしまってのは知る人ぞ知る話だけれど、その変わりにこの監督との次の作品「シルバラード」には良い役が回ってきたそうです。ふまえて合わせてみると面白いですよ。
作品の詳細
作品名:再会の時 |
原作名:The Big Chill |
監督:ローレンス・カスダン |
脚本:ローレンス・カスダン |
公開:アメリカ 1983年9月28日、日本 1984年7月13日 |
上映時間:105分 |
制作国:アメリカ |
製作費:800万ドル |
興行収入:5600万ドル |
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