宇宙人襲来も第二次大戦も怖くなかった。 ラジオと暮らした、あの懐かしい日々
第二次大戦が勃発した頃のニューヨーク、大西洋に臨むクイーンズ区ロッカウェイの町で、ちょっと変わった家族と暮らす少年ジョーの目を通し、無垢で想像力豊かで楽しかったアメリカの姿を、コール・ポーター、グレン・ミラー、フランク・シナトラ、ビング・クロスビーら当時のヒット曲をバックにノスタルジックに描くウディ・アレンの自伝的作品
ストーリー:すべての中心がラジオだった時代。ショービジネス界の噂、スポーツ小話、初恋のこと、結婚のチャンスがなくデートを繰り返すビー叔母さん、セクシーな学校の代理教員、海岸で目撃したナチの潜水艦・・・。
出演:セス・グリーン、ジュリー・カブナー、マイケル・タッカー、ジョシュ・モステル、レネー・リッピン 、ジョイ・ニューマン、ダイアン・ウィースト、ジュディス・マリナ、ラリー・デービッド、ケネス・マース、ミア・ファロー、ダイアン・キートン、ダニー・アイエロ
★★★★★ まさに”ラジオの日々”の家族を描いた傑作!
1987年。監督・脚本はウディ・アレン。ラジオにまつわる思い出を、ノスタルジックに回想する物語。ラジオが絡んだ家族の小話をまとめたようなストーリーなのだが、どれもが笑えるし、その愛に溢れた温かい視点がとてもいい。ラジオを一日中つけたまま生活してる様子が面白いし、家族それぞれ好きな番組があって、あーだこーだ文句いいながらも仲良く暮らしてる姿がいい感じ。不意に主人公の少年がお父さんに出会うシーンが、すごく泣けた。 伏線の張り方も上手い。ウディ・アレンの作品の中では異色だと思うが、これも素晴らしい作品でした。
★★★★☆ 耳を澄ましながら、家族と過ごした日々。
ラジオから流れてくることは様々。芸能ニュース、スポーツニュース、音楽、ドラマ、事故、開戦。誰かだけが夢中になっていたり、皆で共有したり。家族といろんな出来事を共有したけど、それを思い出す音楽やニュースがラジオから流れてきていたなぁ、という懐旧感に満ちたストーリー。目を閉じても思い浮かぶ大切な出来事・思い出を音楽と共に楽しく、郷愁の思いをユーモアと共に恥ずかしがらずに描いてみました、というカンジ。登場人物もそこそこいてそれぞれに逸話があって、誰かに共感でき楽しめる作品なのではないかと思う。そして、両親は確かに(たぶん、きっと)愛し合っていた、という描き方も沁みてくる。現実的な背景をきっちり描いていたのでなおさら良かった。サラリとノスタルジック、に好感な1本。
作品の詳細
作品名:ラジオ・デイズ |
原作名:Radio Days |
監督:ウディ・アレン |
脚本:ウディ・アレン |
公開:アメリカ 1987年1月30日、日本 1987年10月24日 |
上映時間:85分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1600万ドル |
興行収入:1400万ドル |
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