もう一度人生を愛せる・・・これはあなたの物語
ストーリー:一流保険会社に勤め、無事定年を迎えたウォーレン・シュミット(ジャック・ニコルソン)、66歳。悠々自適な第二の人生のはずが、実際は不満ばかり…職場の後任の若造は生意気だ!妻の言動がいちいちイラつく!娘の婚約者はマヌケ男だ!そんなうっぷんを、たった6歳のアフリカの養子ンドゥグに宛てた手紙の中でぶちまける。そんな折、妻が突然他界。さらに、一人娘の結婚式も近づいていた。「今までの人生って、なんだったんだろう。」シュミットは、身勝手な正義感で、結婚を阻止するため娘のもとまでキャンピングカーを走らせる。同時にそれはシュミットの歴史と心を辿る旅になるのだが、果たしてその空と道の向こうに、何が彼を待っているのだろう・・・。
出演:ジャック・ニコルソン、キャシー・ベイツ、ホープ・デイヴィス、ダーモット・マルロニー、ジューン・スキッブ、ハワード・ヘスマン、ハリー・グローナー、コニー・レイ、レン・キャリオー
★★★★★ しみじみと心に染みるいい映画
強烈な個性をうまく引っ込めて平凡なオジサン(その実、内面は怒れる男)を演じきったニコルソンもさすが。監督も、奇をてらう所も個性もあまり感じはしないものの、ストーリーを丁寧に伝えるところがなかなかうまい人なのではないかと思う。この路線でこれからも秀作を撮り続けて欲しい。人が生きていくうえでは、何らかの”生きがい”が必要なんだなぁとつくずく。また人により、それは思いがけないものだったりもするのがまた面白いものです。しみじみと心に染みるいい映画でした。
★★★★★ 漠然とした時間の中で
仕事一筋で生きてきた男の定年退職後の葛藤を時にシニカルに時にユーモア溢れて描いている傑作。妻を失う悲しさ、娘が嫁ぐ寂しさ、アフリカの少年への援助、漠然と淡々と流れ行く時間の中を名優ジャック・ニコルソンが渋くチャーミングに演じてる。この人はサイコものとかを演じることが多かったけどこうゆう平凡すぎるおっさんをやらせても何か滲み出てくるものがあっていいです。ラストシーンの少年から送られてきた絵の場面ではおもわず泣けたよ。
★★★★☆ アメリカ的な、そしてそれを笑うのもアメリカ的な
妻(まもなく死去するのですが)、娘、その他の登場人物や出来事の1つひとつが、「いるよね」、あるいは「あるよなあ」、と言ってしまいそうな、時には両手で顔を覆いたくなるように典型的で気恥ずかしい、アメリカ的なシーンの連続。そしてそれらに振り回されるシュミット自身も。 そんな人生の「ありきたり」の連続の後のラストでは、きっとシュミット氏に共感するでしょう。
★★★☆☆ 人生
第二の人生、定年退職した後の人生、妻に先立たれた後の人生、娘が気に入らない相手と結婚してしまう人生。そんな人生をジャック・ニコルソンが好演しています。自分の人生ってなんなんだろう、と振り返る瞬間はもっとたくさんあっていいのです。もっと若いうちから自分を振り返らないと駄目なのでしょう。ラストはなんともいえません。不思議な映画です。
作品の詳細
作品名:アバウト・シュミット |
原作名:About Schmidt |
監督:アレクサンダー・ペイン |
脚本:アレクサンダー・ペイン |
公開:アメリカ 2002年12月11日、日本 2003年5月24日 |
上映時間:125分 |
制作国:アメリカ |
製作費:3000万ドル |
興行収入:1億500万ドル |
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