鬼才ピーター・ウェアー監督のもと、才人ジム・キャリーが絶妙な名演技を見せて絶賛されたヒューマン・コメディの傑作
ストーリー:典型的なアメリカ市民・トゥルーマン(ジム・キャリー)。だが彼の暮らす環境は、どことなく不自然だ。それもそのはず、実は彼の人生は、隠しカメラによってTV番組「トゥルーマン・ショー」として世界中に放送されていたのだ!家族や友人を含めたこれまでの人生が全てフィクションだったと知った彼は、現実の世界への脱出を決意する・・・。
出演:ジム・キャリー、エド・ハリス、ローラ・リニー、ノア・エメリッヒ、ナターシャ・マケルホーン、ホランド・テイラー、ピーター・クラウス、ポール・ジアマッティ、フィリップ・ベイカー・ホール
★★★★★ この映画の狂気はどこにあるのか?
ジムキャリー主演の名作映画。1998年制作。最後のシーン「終わっちゃったよ」「番組変えろよ」「番組表は?」このセリフにこの映画の全てが詰まっていると思う。ある意味サイコサスペンス。コメディ映画の皮を被ったサイコサスペンス、またはサイコドキュメンタリー。この映画の狂気はどこにあるのか?街の中にいるキャスティングメンバー?それとも制作スタッフ? プロデューサー? それともスポンサー?私には番組の視聴者が一番の狂気に見えました。
★★★★★ 伝えたかったのは何か?
既に学者たちの間でも”この現実世界はシュミレーションプログラミングの可能性が50%以上ある”と語られている今、この世界がプログラミングだとしたら・・・。パラレルワールドが存在する定義もわかりやすくなるし、重力によって時間軸がずれる方程式も、わかりやすくなる。だからこそ、学者の間でプログラムの可能性が高いと考えられやすいのだろう。このトゥルーマン・ショーでは、「TV」として伝えているが、この脚本を考えた方はきっと、そういった考えを伝えたかったのでは?と感じていまいます。では、この現実世界をプログラミングした意図、存在は何だろうか・・・?その存在こそが神ではなかろうか。イエスは言いました「人はみな、神の子である。なぜ、それに気が付かない」と。聖書を読み、自分なりに解釈すると…神は自分の分身を作り、さまざまな環境に身をゆだね、さまざまな価値観や文化であってもこうあるべきだという新しい真理を追究しているのではないか。と感じる。だからこそ、神はどんな人であれ許し、愛するのではないか。と・・・最後は痛々しい感想になりましたが、とても考えるきっかけを作ってくださった良い映画です。はじめて見たときには、衝撃を受けた一本ですね。
★★★★☆ 虚構の世界に生きるトゥルーマン
ひとりの男性の、生まれた時から現在までのすべてを24時間全世界へ発信する。周りの人々は全てエキストラ、生活の場はすべて作り物・・・話のスケールがあまりにも大きすぎて、なぜそのような発想に行き着き、どのようにしてあのような世界を作り上げたのか初めは想像できませんでした。主人公がその事実に気づき始めた時から動き出す、疑いと模索の時間が苦しくて、彼がどうなってしまうのか、ドキドキ固唾を飲んで見守りました。トゥルーマンは真実を掴み取ることができるのか…現実と虚構の入り混じる複雑な世界をぜひ体験してほしいです。
★★★★☆ 恐ろしく、悲しい物語
少なくともコメディではないような気がする。産まれてからずっと作り物の世界で生きているなんて・・・また、それをTVで見続ける視聴者、そしてそれをプロデュースしている製作者達・・・どれも恐ろしい。そして主人公が可愛そうすぎて・・・でも、この先のストーリーの方がめちゃくちゃ気になるなぁ。
★★★☆☆ 観る人の視点が変わる
最初は、トゥルーマンの視点で作品を見ていて謎の伏線やハテナが浮かぶシーンが多かったが、その謎は物語の中盤に明らかになる。中盤から後半にかけては、視聴者の目線でトゥルーマン・ショーを見ていることに気づく。トゥルーマンに自由を応援していた。そして、最後には感動が待っていた。細かい設定にツッコミを入れれば現実的でないと考えるかもしれないが、作中の細かい演出や伏線は見事に散りばめられており、後半にはそれが綺麗に回収され、作品として秀逸だった。改めて、2回目に見直すとさらに楽しめた。繰り返し見て楽しめる良い映画だと思った。
作品の詳細
作品名:トゥルーマン・ショー |
原作名:The Truman Show |
監督:ピーター・ウィアー |
脚本:アンドリュー・ニコル |
公開:アメリカ 1998年6月5日、日本 1998年11月14日 |
上映時間:103分 |
制作国:アメリカ |
製作費:6000万ドル |
興行収入:2億6400万ドル |
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