眠ると消えてしまう記憶
“昨日の私”からのビデオメッセージ その犯人を知るのは私だけ
ストーリー:ニコール演じる主人公クリスティーン(ニコール・キッドマン)は、毎朝目覚める度に前日までの記憶が失われ、1日しか記憶が持たないという特殊な記憶障害を負っていた。献身的に尽くす夫(コリン・ファース)に支えられ暮らすクリスティーンの元に、ある日、医師を名乗る男“ドクター・ナッシュ”から1本の電話がかかってくる。夫には内緒でその医師の診察を受けていると聞かされたクリスティーンが目にした、信じられない事実とは・・・。
出演:ニコール・キッドマン、コリン・ファース、アンヌ=マリー・ダフ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ジン・ルージ、ベン・クロンプトン、ロージー・マクファーソン
★★★★★ ニコール・キッドマンを堪能できます
すでに40代後半だというのに魅力的なニコール・キッドマン。もう少し笑顔を見たかったとは思うけれど、美しいだけではない確かな演技力を見せつけてくれます。まぁこういう作品は美人が主人公じゃないと最後まで見られないよね~。
★★★★☆ 単なるサスペンス以上の映画
「因果応報」とか「自業自得」とかいう言葉が、感想に出てきてもおかしくない映画です。確かに記憶喪失前のヒロイン(ニコール・キッドマン 演)の行ったことに、弁解の余地はありません。さて、道徳論は脇に置いてこの映画を見直すと、単なるサスペンス以上のものであることがわかります。一つは「犯人」の独占欲の恐ろしさ。ヒロインは「遊び」だったわけですから、こちらも「遊び」で済ませれば、何も起こらなかったでしょう。また、自分と血がつながってない子どもに対する憎しみもすさまじい。一番良く現れているのはラスト直前のホテルでのバトル。ヒロインが子どものことを言い出さなかったら、流血の事態には至らなかった。もう一つは夫婦の絆と親(母親)と子の絆の違い。ラストの病院での出来事です。ヒロインは本当の元夫を認識することができません。元夫は「事故後」に相当世話をしたのにダメでした。しかし、息子は認識することができました。子どもが幼いころに母親が繰り返し絵本を読み聞かせたから、その一文で記憶がよみがえったのです。世話をしたのは母親で子どもではありません。代わりに子どもが母親に与えたのは「母としての幸福感」です。「ラストは蛇足」という意見も見ましたが、私はそうは思いません。ストーリーには直接関係ありませんが、ヒロインの髪型がなんとなくダサいのは「わざと」でしょうね。あまり美しく見えても困りますから。
★★★☆☆ 盛り上げ方が良かった
誰が本当の事を言っているのか?そこに焦点を当てて上手く盛り上げている良い作品だったと思います。少しづつ状況が進展する展開は中々にワクワクする事が出来ました。正直言うと、オチは尻すぼみだったと言わざるを得ず評価は星3としていますが、いくつもサスペンス映画がある中、クローズドの作品で毎回毎回驚きの展開を迎える方が難しいでしょう。魅せ方が良かったので十分楽しめました。
作品の詳細
作品名:リピーテッド |
原作名:Before I Go to Sleep |
監督:ローワン・ジョフィ |
脚本:ローワン・ジョフィ |
原作:S・J・ワトソン『わたしが眠りにつく前に』 |
公開:オーストラリア 2014年9月4日、日本 2015年5月23日 |
上映時間:92分 |
制作国:アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデン |
製作費:2200万ドル |
興行収入:1500万ドル |
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