★★★★★ 人を選ぶ作品です
知り合いに進められて視聴。謎が謎のまま、受け手側に考察の余地を残す面白い映画でした。音響や演出も素晴らしいのですが、何よりほぼ同じ見た目の登場人物たちなのに皆それぞれ動きや表情に癖があり、最初は「うわ、また同じ顔だ!」ってなるのに、中盤に差し掛かってくるとその同じ顔すら彼ら一人一人の個性に思えてくる。CGの作り込みも良くて、キャラクターのシルエットはかなりシンプルなのに、アップになればなるほど映える。製作陣の熱意を感じます。最初にも言ったように「謎が謎のまま」の部分が結構多いと思うので、ハッピーエンドやすべてがスッキリ解決!というお話が好きな方はラストシーンで「んん?」となるかもしれません。ですが、その「謎」の部分を自分の思考で埋められるのがこの映画の良い所だと思います。映画を見た後、登場人物達の心情や世界観、エンディングのその後の彼らについて、言ってしまえば「見た人の都合の良いように」ピースを埋められる。そんな、個人的にはとても素敵な作品でした。そしてこれは超超個人的に思った事なんですが、キングダムハーツのストーリーをしっかり理解している人は結構ピンとくる箇所が多いのではないかと思います。
★★★★☆ 素直に見られる作品
予備知識が無かったので、人形達だけの話だとは思いませんでしたが、CGの素晴らしさに引き込まれました。キャラクターデザインも可愛らしいです。大人向け・・・子供向け・・・どっちなんだろうと思うようなストーリー構成ですが、様々な個性の人形達が登場し、飽きない構成になっています。最後には、キャラクター達、一人一人が愛すべき存在にまで昇華されていき、そこは脚本や設定の上手さだと思います。奇をてらうような残忍なシーンも無く、素直に世界観を楽しめましたラストはもうちょっと円満解決のハッピーエンドに持っていってくれるのかと思いましたが、ホロリと寂しさを招くものでした。でも、主人公達の未来に希望の持てるラストだったと思います。
★★★☆☆ 確かに絵はすごいけど
あの映画監督が絶賛したとか、製作に参加してるとかの情報で購入。確かにアニメーションとしては満点評価つけてもと思います。が、個人的には、物語そのものは「昔からある系」ストーリーで、展開も同様。登場するキャラたちの性格設定も、あるあるの、お決まり。外見も、性格そのまま出てる感じ。全体的にひねりがなくて、拍子抜けしてしまいました。子供向けの内容でもなく、大人には物足りないのではないかと思います。決して悪くはないのですが、期待しないで見た方がいいと思います。
★★☆☆☆ テンプレ映画
なんかこう、この手の映画は”こうしなきゃいけない”という決まりでもあるかのようなコテコテのテンプレな演出、テンプレなアングル、テンプレな展開の映画です。そういう演出面ばかりこだわっているせいか物語はイマイチでした。
作品の詳細
作品名:9 〜9番目の奇妙な人形〜 |
原作名:9 |
監督:シェーン・アッカー |
脚本:パメラ・ペトラー |
公開:アメリカ 2009年9月9日、日本 2010年5月8日 |
上映時間:103分 |
制作国:アメリカ |
製作費:3000万ドル |
興行収入:4800万ドル |
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