アニメ

9 〜9番目の奇妙な人形〜

鬼才ティム・バートンは、たった11分の短編作品に心を奪われた

2005年のアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた11分の短編作品に惚れこんだティム・バートンが、プロデューサーとして前面バック・アップし長編映画化。人類が滅び廃墟と化した世界で、麻布を縫い合わせて作られた身体に、腹部には大きなジッパー、背中に“9”の数字がある奇妙な人形が、仲間の人形たちと共に巨大な機械獣と戦ううちに次第に謎が明らかになっていくダーク・ファンタジー・CGアニメ。

ストーリー:目覚めると、世界は終わっていた、廃墟した世界、古びた研究室の片隅で、奇妙な人形が目を覚ました。麻布を縫い合わせて作られた身体、腹部には大きなジッパー、背中には“9”の数字が。自分が誰なのか、ここはどこなのか、彼にはわからない。茫然とする彼の前に現れたのは背中に“2”と描かれたボロ人形だった。2は9に「自分たちは仲間だ」と語りかける。だが突如現れた巨大な機械獣に襲われ、2は連れ去られてしまう。気を失っていた9を助けたのは他のナンバーをつけた人形たちだった。9は彼らに2を救出に行こうともちかけるが、慎重で保守的な1に阻止される。気持ちを抑えきれない9は5を誘って機械獣たちの棲み家へと向かう。人類はなぜ滅びたのか?9体の人形は何のために作られたのか?戦いの中で次第に明らかになってゆく謎。未だ見ぬ黙示録が今、幕を開ける・・・。

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ これからに通じる、よい映画です!

とても面白い映画です! 2010公開当初(今もf(^_^;)、アイディアが奇抜過ぎたのか、ヒットした記憶はありませんでしたので、Amazonで初めて知りました。 CGのクオリティの高さから、作成チームの熱意が感じられ、好感度アップ♪ ストーリーは、確かに奇抜な感は否めず、麻の人形にチャックという容姿の主人公9に、「はぁ!?なんじゃこりゃぁ!?」となって、そこがクリアー出来ませんと、全く受け入れられませんね。 ただ、描かれているストーリーの本質を、捉えられれば、正にこれからの時代に求められる資質を表現しているように感じられるはず、、、観て損はないですね。 好き嫌いは、ハッキリ分かれるけれど、よい映画です!

★★★★★ 人を選ぶ作品です

知り合いに進められて視聴。謎が謎のまま、受け手側に考察の余地を残す面白い映画でした。音響や演出も素晴らしいのですが、何よりほぼ同じ見た目の登場人物たちなのに皆それぞれ動きや表情に癖があり、最初は「うわ、また同じ顔だ!」ってなるのに、中盤に差し掛かってくるとその同じ顔すら彼ら一人一人の個性に思えてくる。CGの作り込みも良くて、キャラクターのシルエットはかなりシンプルなのに、アップになればなるほど映える。製作陣の熱意を感じます。最初にも言ったように「謎が謎のまま」の部分が結構多いと思うので、ハッピーエンドやすべてがスッキリ解決!というお話が好きな方はラストシーンで「んん?」となるかもしれません。ですが、その「謎」の部分を自分の思考で埋められるのがこの映画の良い所だと思います。映画を見た後、登場人物達の心情や世界観、エンディングのその後の彼らについて、言ってしまえば「見た人の都合の良いように」ピースを埋められる。そんな、個人的にはとても素敵な作品でした。そしてこれは超超個人的に思った事なんですが、キングダムハーツのストーリーをしっかり理解している人は結構ピンとくる箇所が多いのではないかと思います。

★★★★☆ 素直に見られる作品

予備知識が無かったので、人形達だけの話だとは思いませんでしたが、CGの素晴らしさに引き込まれました。キャラクターデザインも可愛らしいです。大人向け・・・子供向け・・・どっちなんだろうと思うようなストーリー構成ですが、様々な個性の人形達が登場し、飽きない構成になっています。最後には、キャラクター達、一人一人が愛すべき存在にまで昇華されていき、そこは脚本や設定の上手さだと思います。奇をてらうような残忍なシーンも無く、素直に世界観を楽しめましたラストはもうちょっと円満解決のハッピーエンドに持っていってくれるのかと思いましたが、ホロリと寂しさを招くものでした。でも、主人公達の未来に希望の持てるラストだったと思います。

★★★☆☆ 確かに絵はすごいけど

あの映画監督が絶賛したとか、製作に参加してるとかの情報で購入。確かにアニメーションとしては満点評価つけてもと思います。が、個人的には、物語そのものは「昔からある系」ストーリーで、展開も同様。登場するキャラたちの性格設定も、あるあるの、お決まり。外見も、性格そのまま出てる感じ。全体的にひねりがなくて、拍子抜けしてしまいました。子供向けの内容でもなく、大人には物足りないのではないかと思います。決して悪くはないのですが、期待しないで見た方がいいと思います。

★★☆☆☆ テンプレ映画

なんかこう、この手の映画は”こうしなきゃいけない”という決まりでもあるかのようなコテコテのテンプレな演出、テンプレなアングル、テンプレな展開の映画です。そういう演出面ばかりこだわっているせいか物語はイマイチでした。

作品の詳細

作品名:9 〜9番目の奇妙な人形〜
原作名:9
監督:シェーン・アッカー
脚本:パメラ・ペトラー
公開:アメリカ 2009年9月9日、日本 2010年5月8日
上映時間:103分
制作国:アメリカ
製作費:3000万ドル
興行収入:4800万ドル
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