あの日、彼らは何を欲し、何に生きようとしていたのか
セルジオ・レオーネ監督がロバート・デ・ニーロを主演に迎え、ユダヤ系ギャングの友情、愛、裏切りを描いた一大叙事詩的大作
ストーリー:1920年代初頭のニューヨーク。禁酒法の嵐が全米に吹き荒れる中、二人の少年、ヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)とマックス(ジェームズ・ウッズ)は出会った。やがて二人を慕う仲間たちが集い、彼らの暴走は狂気を帯びていく・・・。
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェームズ・ウッズ、エリザベス・マクガヴァン、ラリー・ラップ、ジェームズ・ヘイデン、ウィリアム・フォーサイス、ダーラン・フリューゲル、トリート・ウィリアムズ、ジョー・ペシ、バート・ヤング、ダニー・アイエロ、ジェームズ・ルッソ、ジェニファー・コネリー
★★★★★ 文句なく素晴らしい作品です
ずいぶん昔に見た作品ですが、テーマソングと共に忘れがたい映画です。ギャングかモチーフなのでバイオレンス基調ですが、成功とその影、友情、愛、政治など、人生そのものを深く考えさせられる深みを持っています。時代描写も素晴らしく、綺麗ではないが、詩的とも言える映像美を感じます。人生の機微が分かりかけてきた大人に、是非見て頂きたい作品です。
★★★★★ [友情とは何であるのか」を男たちは考えてしまう傑作。
私は何度もこの映画を観たが理解困難であり途方にくれていた。今、私はこう解釈している。ミステリーがミステリーでなくなった。この映画はこういうことであったのか。すべてのストーリーがようやくわかった。ユダヤ人街にすむ悪たれ少年たちはギャング団を結成することになった。仲間の一人の少年が殺され、一人の少年が復讐し刑務所に服役。刑務所を出たとき、しゃばに残った連中は、葬儀屋とレストラン、ギャングという裏家業を展開する多角経営者の青年たちになっていた。禁酒法は終わった。仲間のトップは銀行強盗を計画。反対する主人公。彼は組織が壊滅しないために警察に密告。警察が来たとき、3人の仲間が死んでいた。残ったのは2人だけ。それから35年経過した。主人公は暗黒街を歩いた。密告した自己を責めながら。彼はワナにはまっっていたのだ。政府の長官に変身していたのは実は死んだはずのリーダーだったのだ。長官は主人公に俺を殺してくれという。主人公は断る。長官は自殺。そして、彼の肉体はゴミ処理自動車により消えてしまった。ご自由に考え、想像し、解釈する楽しみがたっぷり。しかし、友情とは何であるのかという哀しみが貫かれている。
★★★★☆ タフに生きていきたいと思わせてくれる
ユダヤ人というと学者とか宗教家を連想してしまうので、ユダヤ系ギャングというのは自分にとっては意外で印象的でした。ストーリー自体は単純なんだけど分かりにくい作り方なので、一回見終わった後にもう一回確認で見直す作業が必要でした。現在と過去が行ったりきたりする作り方というのは、面白いのだけど理解するのが結構大変でした。こういう映画というのは、他人の人生を体験することが出来るような気がして、禁酒法時代のアメリカを自分も一緒に生き抜いているような感じがしました。タフな男達の人生がかっこいい。自分もタフに生きていきたいと強く思わせてくれるいい映画だと思います。
★★★☆☆ ギャング映画というよりヒューマンドラマ
長いけれど、非常にシンプルな、友情と人生のドラマ。ドラマを美しい映像と音楽が彩って、大変ぜいたくで、映画らしい大作だと思います。一方で、ギャング映画としては少々物足りなさもあります。あえてメインの人物の描写にフォーカスをしぼっており、彼らがNYのギャングの中でどういう立場なのか、どういう過程で駆け上がっていったのかなど、彼らが活躍する時代の背景についてはあまり描写されていません。このテーマを語るなら、特にギャングを舞台にする必要性はなく、ギャング映画を期待して見ると若干肩透かしを食らうかもしれません。
作品の詳細
作品名:ワンス・アポン・ア・タイム イン・アメリカ |
原作名:Once Upon a Time in America |
監督:セルジオ・レオーネ |
脚本:セルジオ・レオーネ |
公開:アメリカ 1984年6月1日、日本 1984年10月6日 |
上映時間:144分 |
制作国:アメリカ |
製作費:3000万ドル |
興行収入:550万ドル |
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