ドラマ

1000日のアン

16世紀の英国王室を舞台に、専制君主ヘンリー8世の政略の犠牲となり結婚後わずか千日にして処刑された王妃アン・ブーリンの悲劇の内幕を描いた歴史ドラマ

ストーリー:1526年の英国。絶対君主であるヘンリー8世(リチャード・バートン)は、ある舞踏会でアン(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)という美しい少女に目を奪われる。アンには結婚を誓った婚約者がいたが、ヘンリー8世は結婚を認めず、アンを自分の愛人にしようとする。彼には既に正妻キャサリン王妃(イレーネ・パパス)がいたが、世継ぎの男児に恵まれず不満だったのだ。だが気性の激しいアンは王の求愛に応じない。彼女は自分の姉を愛人にした上に捨てた過去のある王を強く憎んでいたのだ。一方、王はアンを愛するあまり、離婚を禁じるローマ教会を敵に回し、キャサリンと離婚してアンを正妻に迎えようとするが・・・。

出演:リチャード・バートン、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、イレーネ・パパス、アンソニー・クエイル、ピーター・ジェフリー、ニコラ・パジェット、ジョン・コリコス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 名作

リチャード・バートンの堂々たる狒狒王ぶりと、アンを演じたジュヌヴィエーヴ・ビジョルドの可憐さを感じる名演が素晴らしいです。処刑前の抑制のきいた 様々な感情を摘み取るような演技は、賞賛に値し、真に女優を感じさせます。

★★★★★ ジュヌビエーヴ・ビジョルドの一世一代の名演技

ヘンリー8世が再婚したいばっかりにローマカトリックから独立した英国国教会を設立した頃の話です。その再婚相手がジュヌビエーヴ・ビジョルド演じる主人公のアンです。アンはエリザベス女王の母でもあります。エリザベス女王はイギリスで初めての女性の国王です。女性の王位継承権を準備したのも母親のアンです。アンがいなければ、女王もチューダー朝もありませんでした。エリザベス女王の頃スペイン無敵艦隊を撃破し、イギリスは全盛期を迎えます。そんな時代のお話です。ヘンリー8世役のリチャード・バートンを相手に、ジュヌビエーヴ・ビジョルドの熱演が光ります。アカデミー主演女優賞あげてもよかったと思います。本作はアカデミー賞10部門にノミネートされながら、取ったのは衣裳デザイン賞だけです。弱小プロダクション製作で、監督も無名だったからかもしれません。アンが処刑される瞬間の演出は鳥肌が立ちました。処刑人が剣を振りかぶり、そちらの方を睨むアン。処刑人は別の方から声を掛けさせ、アンがそちらを向いた瞬間に剣を振り落とす。転がる首は映りませんが、イメージできます。ジュヌビエーヴ・ビジョルドも監督のチャールズ・ジャロットもこの後あまりいい作品に恵まれていません。残念です。

作品の詳細

作品名:1000日のアン
原作名:Anne of the Thousand Days
監督:チャールズ・ジャロット
脚本:ブリジット・ボランド、ジョン・ヘイル
公開:アメリカ 1969年12月18日、日本 1969年12月18日
上映時間:145分
制作国:イギリス
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