“愛とSEXと変装”の物語
クリスティーナ・リッチが魅せる2008年度最大の衝撃的官能作!
ストーリー:ミランダ(クリスティーナ・リッチ)は日本人相手に詐欺を働くため、図書館を訪れていた。そこで彼女は、たまたまそこに勤めていたフランク(ジョン・シム)と恋に落ちてしまう。二人はすぐに深い仲となるのだが、ミランダは次の仕事へと向かうため、突如姿を消してしまう。絶望したフランクは、部屋に残されていたネイラー(カイル・マクラクラン)の名刺を見つけ、ミランダの手がかりを見つけるため、彼のオフィスへと向かう。しかし、そこに現れたのは目の色も、髪の色も、全てが別人のような姿に変わったミランダだった。この別人のようなミランダの妖しげな雰囲気が、彼を更なる衝撃と官能の世界に引きずり込んでいく・・・。
出演:クリスティーナ・リッチ、ジョン・シム、カイル・マクラクラン、ジョン・ハート、ジュリアン・リンドツット、マシュー・マーシュ、ジョアンヌ・フロガット、キャバン・クラーキン
★★★★★ 官能ミステリーではなく、ロマンスです。
DVDのジャケットとキャッチコピーからすると、どうしても官能サスペンス的な内容を連想してしまいますが、この映画、実はちょいとひねりのきいたロマンスです。「衝撃的官能作!!」といううたい文句は、正直言って的外れもいいところです。ぼくの感想から先に言わせていただければ、この作品は純然たる恋愛映画で、ストーリーやキャラクターの設定にとても粋なひねりがきいていて、全体としていろんな意味でかなり楽しめると同時にささやかな感動さえ味わえる好い映画だと思います。クリスティーナが演じるのはミランダという複雑な過去を持つ女詐欺師で、なかなか実態をつかませてくれない謎の多いキャラクターです。そしてそんな彼女にジョン・シム演じるさえない青年フランクが一目惚れをしてしまう所から物語は始まります。つかの間の現実逃避と癒しを求めてフランクの愛を受け入れるミランダですが、一つの仕事を終えて彼のもとを去って行きます。しかし彼女をどうしても手放したくないフランクは、小さな手がかりを元に彼女を見つけ出すのですが、再開した彼女は髪形も眼の色も違うまるで別人のような姿になっており、ひどく冷たいあしらいで彼を寄せ付けようとはしません。フランクは彼女の豹変ぶりに戸惑い迷いながらも、徐々に、本当の彼女を理解し愛することができるのは自分なんだという確信を強めて行きます。そしてミランダもそんなフランクの一途な愛情によって自分自信を徐々に取り戻し、自分の置かれた状況としている事に疑問を持ち始めます・・・。この作品では、やはりクリスティーナ・リッチの美しい変身ぶりが何と言っても魅力です。そして、嘘に塗り固められた自分自身の在り方に秘かに苦しみながらも、それを自分一人で抱え込まねばならない孤独を、クリスティーナは見事に演じていたと思います。彼女の陰影に富んだ演技と表情が、ミランダの哀しさ可憐さを否応なしに引き立てています。こういう影のある女性を演じると、彼女の美しさは一層際立ちますね。ジョン・シムの一見頼りなさげながら、愛に一途な青年役にも好感が持てます。こういうナイーブさがものを言う演技は、やはりイギリス人ならではの繊細さあってのものではないでしょうか。そして、忘れてならないのはカイル・マクラクランの怪演です。彼がこの映画で演じるのはミランダに変態的な執着を見せるクライアント(カモ)なのですが、彼が最大の脇の立役者であることは間違いありません。なんで彼が出てくるとそれだけで場面の雰囲気がこんなにも妖しくなるんでしょう?ツインピークスから10数年を経ても、彼の怪しい存在感は健在でした。映画の最後のオチも彼が決めています。これは観てのお楽しみ!これといった派手さはないもののなかなかに見どころの多い作品です。内容的にもぼくはかなり共感できるものがありました。大きなヒットは見込めない作品ではありますが、こういう映画に好んで出演するクリスティーナ・リッチはやはり尊敬に値する立派な女優だと思います。
★★☆☆☆ 意外とあっさり
クリスティーナリッチが好きなので見てみました。うーん、ジャケットとかから連想するほどドキドキでなく意外とあっさりです。話は物足りないのですが、美しい彼女が見れたので、まあいいかなといった感じです。しかしなんであんなに美しいんですかねクリスティーナリッチ!!!
作品の詳細
作品名:ミランダ |
原作名:Miranda |
監督:マーク・ムンデン |
脚本:ロブ・ヤング |
公開:2002年1月18日 |
上映時間:93分 |
制作国:イギリス |
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