ドラマ

ブロークン・フラワーズ

ダメな人生も愛おしい

『ロスト・イン・トランスレーション』のビル・マーレイ主演×鬼才ジム・ジャームッシュ監督

ストーリー:昔は、多くの女性と恋愛を楽しんだ元プレイボーイのドン・ジョンストンは、中年となった現在も勝手気ままな独身生活を送る。 そんなドンに恋人のシェリーも愛想を尽かし、ドンから出ていった。そこへ、差出人不明の謎のピンクの手紙が届く。便せんには”あなたと別れて20年、あなたの息子はもうすぐ19歳になります”と書かれていた。それを聞いた親友のウィンストンは、お節介にもドンが当時付き合っていた女性たちを訪ねて回る旅を段取りしてしまう。そして、気乗りのしないドンを強引に息子探しの旅へと送り出すのだった・・・。

出演:ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、ヒーサー・アリシア=シムズ、ジュリー・デルピー、シャロン・ストーン、アレクシス・ジーナ、フランセス・コンロイ、クリストファー・マクドナルド、ジェシカ・ラング、クロエ・セヴィニー、ティルダ・スウィントン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 行き歩くのすきやなあ。あいかわらず。

ロード・ムービーという言葉はどこからきたんでしょうね?アメリカのあっちこっち、飛行機のったり、レンタカーにのったりして昔の恋人を訪ねてまわります。昔の恋人を訪ねてまわるって・・・いいことある訳ありません。「なにしにきたの?」って冷たくきかれて、居心地最悪ですね。でも、男としては、今頃なにやってんだろ?と気にかかることなので、気持ちの上では知りたいですが、実際はやらないほうがいいですね。(女は別れた男のことなどスカッとわすれるらしい)車や飛行機でひたすら移動するドン・ジョンストンを見守ってください。無口な男で黙々と言われたことをやるタイプです。命令っぽくいわれるといったんは文句をつけてノーをだすんだけど、結局、従っちゃうというのは、ちょっと分裂気味でとらえきれない性格ですね。極端に負けず嫌いの人によくある言動?・・・等々、語りはじめればきりがない、とても魅力的な映画です。お笑い満載です。おもいついたはじめっから全部、お笑い映画といっても間違いじゃないような気もしますが。静かにたたずむ男の”絵”を撮りたかっただけで、ほかのすべてはその”絵”のための「設定」にすぎないのではなかろうか?とおもったりもします。

★★★★★ 無敵のコンビ

ただ立っているだけで笑いが取れる俳優、ビル・マーレイの情けなさと、とぼけた虚無感を終始前面に出した映画。マイアミ・バイスの主人公と一文字違いの主人公に届いた「あなたの子供がいます」という差出人不明の手紙を元に、20年前に付き合っていた4人の女性達を訪ねるロードムービー、ということになるのだろう。ビル・マーレイを起用したとぼけた映画であれば、どうしてもウェス・アンダーソンの映画(『ライフ・アクアティック』など)と似た印象を一部持ってしまう。例えば、今作で主人公はフレッドペリーのジャージを着ているがアンダーソンの『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のアディダスを連想させるというように。しかし空虚さの度合いがアンダーソンの作品よりも絶望的に深く、過去を辿る道程で現在の自分を再発見しようといった目的意識は皆無で、それが今作のユニークな魅力となっている。女性達の家や家族、短い会話の内容は、それぞれが主人公と別れた後の20年間の人生を想起させる見事な描写だし、アメリカの田舎の枯れた色彩感と、その中にある特別美しくもないピンクの花束は、空虚を通り抜けて美しい。そもそもゴールも教訓もない映画で、事件も無く何の達成も発見もない空虚さを、映像芸術に昇華するジャームッシュの才能には毎度のことながら驚かされる。 マーレイ&ジャームッシュは、このジャンルでは無敵のコンビだ。

★★★★☆ シネマファン

綺麗な女性が次々と出てくるが、なかでも最大の見せ場はシャロン・ストーンの登場シーン。40代とは思えない美貌と抜群のスタイルに魅了される。

★★★★☆ 思わせぶりな映画

笑えそうで・・・笑えない。真相が判明しそうで・・・判明しない。魅力的な女性陣に圧倒されます。特にティルダ・スウィントン!『コンスタンティン』のときとはまさに別人です。中年男性の夢が詰まった映画です。花屋の娘が傷の手当をしてくれたり・・・ヌードが・・・仕事で成功して暇な毎日・・・。普通に考えて20年も前の恋人が来たら,怖い!と思いそうですが、そこはファンタジーですね。おっさんドリームが詰まってます。そして,なんといってもどろんこのラブラドールが可愛かったです。

★★★☆☆ 迷子の大人をえがいたロード・ムービー

50を過ぎて未だ独身。コンピューター事業の成功で金と暇を人一倍もてあましている元プレイボーイのドン・ジョンストンを、ビル・マーレイが演じている。ロスト・イン・トランスレーションでも極東の新宿で文字通り迷子となる中年俳優を演じていたが、本作品のドンもまた、自由を得た代わりに目的を失ったどこにもたどりつけない宙ぶらりんの男を演じている。昔の恋人をたずね車で旅をするドン。友人からもらったBGM用のCDから流れるエチオピア音楽(?)に唯一ジム・ジャームッシュらしさを感じるが、彼の作品にしては最後のオチも非常にわかりやすく、観客を選ばない出来となっている。カンヌグランプリだからといってあまり期待しすぎて見ない方がよいと思われる作品。

★★★☆☆ コメディーとして見るしかない

消化不良満載。この映画を見ると、非常にスッキリしません。だから、真剣に見ようとしたり、未だ見ぬ息子とその母親探し的ストーリーに、感動を求めようとすれば非常に不愉快な印象が残るでしょう。この映画はコメディーです。ビル・マーレイの困った表情と、ごたごた劇を嘲笑しつつ温かい目で見守ってあげるだけでいい。誰が母親で誰が息子なのかなんて本当はどーでもいいんです。一番気に食わなかったのは、クロエがどーでもいい役を引き受けた、ということです。

作品の詳細

作品名:ブロークン・フラワーズ
原作名:Broken Flowers
監督:ジム・ジャームッシュ
脚本:ジム・ジャームッシュ
公開:アメリカ 2005年8月5日、日本 2006年4月29日
上映時間:106分
制作国:アメリカ
製作費:1000万ドル
興行収入:4600万ドル
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