ドラマ

イン・ハー・シューズ

何度もすりむいて、それでも幸せをあきらめない女性たちへ贈るこの秋一番の感動作

ファッション誌をめくれば、デコレーション・ケーキのように美しい靴たちがキラキラと輝いて物欲を刺激する。想像の中では、一番のお気に入りをはいて美人度120%増しぐらいになった自分が楓爽と歩いている。でも、買ってみると素敵な靴なのに自分の足に合わなくて、すりむいたり傷ついたり・・・。女性ならこの痛み、よく分かるはず。女はみんな、最高にかわいくて自分の足にぴったり合った靴を探す放浪のシンデレラみたいなもの。それは、恋の相手や仕事も同じ。自分に本当に合ったものを求めて、少しずつ心にすり傷を増やしながら歩いていく。でも、止まるより歩くほうがいいですよね。白分だけの幸せが必ず見つかるから。これ、“靴”の映画じゃありません。あなたの物語です。

キュートでセクシーなファッション・アイコン。それが今までのキャメロン・ディアス。今回はその魅力に加えて、難読症という問題を克服していくマギーの内面の変化を繊細に演じている。姉ローズを演じるのは、『アバウト・ア・ボーイ』のトニ・コレット。祖母エラを演じるのは『愛と迫憾の日々』の名女優シャーリー・マクレーン。そして、この女優たちの見事なアンサンブル・ドラマの監督は、 『L.A.コンフィデンシャル』、 『8Mile』のカーティス・ハンソン。ジェニファー・ウェイナーのベストセラー小説を元に、感動的なストーリーを生み出したのは『エリン・ブロコビッチ』のスザンナ・グラント。最高のキャスト・スタッフたちが、アカデミー貨の呼び声高い感動作をまたひとつ完成させた。

ストーリー:マギー(キャメロン・ディアス)はゴージャスなルクスだけど、無職、無資格、無収入。姉ローズ(トニ・コレット)は、成功した弁護士だけど堅物で恋はいつもうまくいかない。小さいころに母を亡くしたふたりは最良の友達でもあり、やっかいな存在でもある。 ある日、決定的な事件を起こしたマギーは、姉と大喧嘩して部屋から追い出されてしまう。行くところさえないマギーには、夢を叶えたくても叶えられない問題もあった。でも、フロリダに姐母(シャーリー・マクレーン)がいることを知り、マギーは列車に乗る。足元はヒールじゃなくて、コンバース。それは、今まで知らなかった本当の自分を発見する旅立ちだった・・・。

出演:キャメロン・ディアス、トニ・コレット、シャーリー・マクレーン、マーク・フォイアスタイン、ブルック・スミス、アンソン・マウント、エリック・バルフォー、ケン・ハワード

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ カーティス・ハンソン監督最高!

頭脳明晰でよい仕事についているが、完璧を求めるあまりかたくなになってしまう姉。仕事が長く続かず、根無し草のようにフラフラしてしまう妹。どちらにも感情移入してしまいます。何をやっても続かなかった妹も、弱点を克服できるように手助けされれば、こんなにも輝く。手を差し伸べることのできる人は大事だと思いました。

★★★★★ 素敵

シャーリーマクレーンがとても光っていました。ファッションセンスもとても良くカーティス・ハンソンのセンスに脱帽しました。物語の前編はそこまでやる?くらいヘビーできついなあ…と思いましたが、主人公が祖母を訪ねだしてからとっても純粋な気持ちでハートウォーミングに観れました。キャメロンディアズの働く時の清楚な雰囲気も可愛くって可愛くって思わず泣いちゃいました。姉の結婚式に贈るe.e.カミングスの詩がよく合っていて大好きになりました。姉妹愛って素敵です。

★★★★★ 人生について・・・

オシャレな恋愛映画だと思ってましたが、観ると人生について深く考えさせられました。見た目や個性は違っていても、それぞれの価値観でそれぞれに悩みながら生きていて、最終的に生きてる意味は大して変わりないというか・・・辿り着こうとしているところは一緒なのかもしれません。どんな境遇でもどんな人でも、自分自身を見つめて大事にすること・・・を認識できる映画だと思います。

★★★★☆ 靴ズレは成長への「洗礼」

姉妹とは人生でいちばん最初に出会うライバルだという。最も近くにいて、親の愛情を奪いあうからということだが、マギーとローズ、あまりにタイプのちがうふたりの姉妹がそれでも強烈にお互いを意識せずにはいられないのは、やはり“姉妹”だからにほかならない。ずっと優等生で生きてきたけどルックスに自信がなく人生に積極的になれない姉ローズと、美人でナイスバディ、なのに難読症のため何をやってもうまくいかない妹マギー。ローズの恋人をマギーが寝取ったことでふたりは訣別するが、それは避けられない「儀式」だった。合わせ鏡のような姉妹は、互いのなかに自分のイヤな部分を見る。訣別を告げたのは、自分自身に、なのである。新しい靴をおろすとき靴ズレは避けられない。小さな痛みを乗りこえて初めて女性として輝きだす。盲目の老教授に詩の朗読を褒められたマギーが見せる、泣いているような笑っているような表情。化粧っけのないその顔つきに成長が見える。

★★★☆☆ シャーリー・マクレーンのおばあちゃんがなんともいい

容姿にコンプレックスがある弁護士をしてる姉と、容姿に恵まれながら学習障害のコンプレックスから奔放に無職な生活を送る妹の二人の交流と成長を描く。お姉さんは妹に損させられてばっかりなのに、妹が離れてしまったら大混乱してしまう。正反対でありながら自分の半身のような姉妹。その二人が祖母ら色々な人との交流を経てそれぞれのコンプレックスを乗り越えていく。シャーリー・マクレーンのおばあちゃんがなんともいい。タイトルは彼女の靴となってるから自分だけの靴を見つけるみたいな話かと思ったが、重要なとこで姉妹はそれぞれ誰かの靴を借りている。自分というものは自分だけではつくれないのだと感じた。

作品の詳細

作品名:イン・ハー・シューズ
原作名:In Her Shoes
監督:カーティス・ハンソン
脚本:スザンナ・グラント
原作:ジェニファー・ウェイナー『イン・ハー・シューズ』
公開:アメリカ 2005年9月24日、日本 2005年11月12日
上映時間:131分
制作国:アメリカ
製作費:3500万ドル
興行収入:8300万ドル
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