ドラマ

ニュースの天才

人気ジャーナリストのスクープ記事捏造事件をモチーフにした映画

アメリカ大統領機、エアフォースワンで唯一読まれている雑誌「ニューリパブリック」の人気ジャーナリストが次々と放ったスクープ記事41。そのうち27の記事が実は作られたニュースだった

ストーリー:私たちの多くが”ニュース=真実”という暗黙の方程式を誤解している今日。それを覆すような驚くべき事件が起きた。1998年、アメリカ大統領専用機に唯一設置され、アメリカ国内で最も権威ある政治雑誌と評される「THE NEW REPUBLIC」のスタッフ・ライター、スティーヴン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)が雑誌で発表したスクープ記事41タイトルのうち、27タイトル記事が捏造であることが発覚したのだ。もっと面白く、もっと刺激的に・・・。エスカレートする大衆の期待に追い込まれた若手人気ジャーナリストが選択した手法は、自ら「ニュース」を作ることだった・・・。

出演:ヘイデン・クリステンセン、ピーター・サースガード、クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ザーン、ロザリオ・ドーソン、メラニー・リンスキー、ハンク・アザリア

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 好きな映画

人間の弱いところをよく表現した映画です。捏造記事を書く男と、それを許さない男。どちらの心情にも共感できました。

★★★★★ 作られた天才

まず、これが現実の話ということに驚きました。DVDには、グラス本人のインタビュー映像も特典として入っています。彼の発言や態度にあまり反省の色が見えないことで、より一層この映画の内容がリアルに感じられました。「妄想」で固めた記事での成果に酔い、重ねた「嘘」で身を滅ぼしていく主人公グラス、その焦燥感や憔悴していく過程をヘイデン・クリステンセンが見事に演じていました。チャック編集長を演じたピーター・サーズガードの演技も素晴らしく、後半になるにつれて頼もしい上司像を見せ付けてくれます。(『エスター』に出てた役者さんだと、後で知りました。)仕事での成果を追うあまり、常軌から外れた方法で職務をこなし、それが常習となってしまうことの恐ろしさ、熱心さや新鮮さを評価し「疑う」ことをしない同僚、上司が変わるなど環境の変化がもたらす職場場全体の反発と効能、問題解決のため潔く「捏造」を公表謝罪し、膿を出し切り、団結して進むこと、この映画は、一般の会社でも起こりうる身近な内容でもあり、のめり込んで鑑賞しました。ジャーナリズムの真相を描いた映画を観ることは、新聞・雑誌などのニュースとの関わり方・受け止めかたを考える機会にもなりますね。サスペンス要素、ドラマ、ドキュメントの一面もあり、見応え十分でした。

★★★★★ 光と影

社会派事件の作品として秀作だと思います。当時はマスコミ界に衝撃が走ったことでしょうね?これほどのでっちあげがまかり通ったずさんな管理体制はなんだったのでしょう?嘘の上塗りでにっちもさっちもいかなくなるグラスの動揺ぶり、そして相反するようですが悪気のなさっぷり見ていて彼に苛立ちをかんじます。たんに名誉のために卑劣な重罪を起こしてしまったのか?彼の心の内を知りたくなる事件です。そのグラスを演じたヘイデンがとにかく素晴らしいです。彼の言動に怒りを覚えるほどの好演でした。教室のシーンを随所に挟み栄光と挫折のコントラストが秀逸です。

★★★★☆ 非常に嫌なヤツを演じたヘイデン・クリステンセンに脱帽

私たちがこうして映画・DVDのレビューを書くように、スティーブンもまた、書くことによって、読者を喜ばせたい、目立ちたい、喝采を浴びたい、そういう欲求があったのでしょう。私だって自分のレビュー評価されたら嬉しいですもの。しかし、それはニュースでもなく、単なる自分の「レビュー」での話し。スティーブンはれっきとした歴史のある雑誌記者である立場で、記事を捏造してしまった。言いすぎかもしれませんが、これはジャーナリストならは諸刃の刃、なのではないでしょうか。「インサイダー」や「大統領の陰謀」など、ジャーナリストが社会の裏側を暴く映画はありますが、この映画も90分強という短い時間ながらもテンポよく進み、まるで久しぶりに「大統領の陰謀」を彷彿とさせる興奮を味わいました。途中までは。後半は一転、スティーブンの凋落ぶりが徹底して描かれています。泣いて詫びを入れるのも演技ではないか、と苦々しく思えるほど、ヘイデン・クリステンセンの演技は冴えています。そして、キャストもみんな若いから、余計リアリティがある。実際の編集室はこんなにのんびりはしてないだろうけど、スタッフ同士、または他社との丁々発止のやり取りは見ごたえがありました。なかなか目立たない作品ですが、これはいい映画です。掘り出し物でした。

★★★☆☆ 「泣き」のヘイデンが観たい人にお勧め

スティーブン・グラス本人のインタヴューを観て、ヘイデンはスティーブン・グラスの特徴をとてもよく出していると感心しました。派手な起承転結とかはないですが、中盤以降はひたすらヘイデンの「泣き」が観られます。男前ヘイデンの「泣き」の演技が観たい人にはお勧め。それ以上のプラスアルファを求める人にはちょっとキツイ映画かもしれません。

作品の詳細

作品名:ニュースの天才
原作名:Shattered Glass
監督:ビリー・レイ
脚本:ビリー・レイ
公開:アメリカ 2003年10月31日、日本 2004年11月27日
上映時間:94分
制作国:アメリカ
製作費:600万ドル
興行収入:290万ドル
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