ドラマ

ボーイズ・ドント・クライ

衝撃の実話に基づくセンセーショナル・ムービー!

2度のアカデミー主演女優賞受賞に輝いたヒラリー・スワンクの最初の受賞作!

ストーリー:アメリカ、ネブラスカ州。無邪気な笑顔で女心をくすぐる美少年のブランドン(ヒラリー・スワンク)は刑務所帰りの二人の男と知り合い、仲間として受け入れられていく。恋人もでき、万事順調と思った矢先、昔の事件がもとで彼の秘密が暴かれてしまう。本当は「女」であるという事実。人々の態度は残酷なまでに豹変、そして惨劇は起こった・・・。

出演:ヒラリー・スワンク、クロエ・セヴィニー、ピーター・サースガード、ブレンダン・セクストン3世、アリシア・ゴランソン、ジーネッタ・アーネット、マット・マクグラス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 少数だと言う事への偏見

ヒラリー・スワンクの出世作で、テーマも性同一性障害と重く、他にも同性愛がテーマだったり、精神障害だったりの作品同様アカデミー賞を受賞しているので、公開当時から観たい作品でした。観てみると割に最近の実話がベースでまだまだその手の問題には偏見があるのだなぁと感じました。この頃では同性の結婚が許される街や州、国が出始め、性同一性障害を公言出来始めています。それでも、その現代も偏見が全く無い訳ではなく、偏見と闘いながら生きる人の多い事でしょう。この映画の結末は悲しいモノですが、そんな礎が有っての今の、この先の全ての人の平和に繋がるのだと思った作品です。

★★★★★ 残酷だけどね…

これを観てもっともっと社会的にLGBTの人間が生きる権利を主張できる世の中に改革出来るようにもっと沢山の人に見て欲しい。

★★★★★ 何日も残る切なさ

性同一性障害と言うシリアスなテーマを扱った映画だと思っていたけれど、意外にも切ない恋愛物語であったと思います。その様な障害を持っていようが、持っていまいが、人を愛して、その愛によって、人生が激変してしまう。けれど、その気持ちを貫く強さ。そんな切なさが、いつまでも胸に残っています。たとえ、その気持ちが誰かを苦しめ、傷つける事~~になっても、その気持ちをまっすぐに突き進む事の難しさと純粋さは、現代の日本人が失い始めているもののように思います。自分にとって一番大切なものは何か、それを考えさせられる映画だったように思います。そして、完璧に男になり切れないちょっとださめな中途半端な男を見事に演じているヒラリー・スワンクに手放しに感動しました。

★★★★☆ なんだか、モヤモヤするけどコレが大事!

私はMtFなので少し感じ方は違いますが、共感できる部分も多くありました。差別と偏見の話なので、全体的に観ていて気持ちのいいものではありませんが、考えさせられる作品だと思います。映画としては見入ってしまいましたが、ストーリーとしてはあまりにも酷い結末、ノンフィクションでなければとても見たくない内容。実在のストーリーや人物とどれほどズレがあるのかはわかりませんが、この映画内でのブランドンは危機感無さすぎて…。あと個人的には従兄?のストーリーがもうちょっとあったらバランスが良かったかなぁ…。悪役というか敵が多すぎて辛すぎました。そういう場所に向かってしまったのもブランドンなんだけど・・・。

★★★★☆ 社会的問題

体は女性だけど心は男。つまり性同一性障害に苦悩するブランドンは片田舎の不良家族の世話を受けるが。後はネタバレになるので内容に触れません。90年代の実話です。まだこうゆう病気が認識されていない頃の変態扱い的人格として書かれている。主演のヒラリー・スワンクスの迫真の演技が見もの。全裸見せてます。でも、悲しいね。実話だから仕方ないけどストーリー読めちゃいます。

★★★★☆ これが90年代の実話!?

何より衝撃を受けたのが、これが自分が生まれる前、戦時中とかの話じゃなくて、とっくにそうした問題について世間に理解が広まっていた(と個人的に誤解していた)「つい最近」の事件だということ。認識を新たにしました。観て良かったです。「おねえ」キャラのタレントさんは大人気ですが、「彼ら」は決してそういう立ち位置に来ないのも、こうした感覚においてのことなのかもしれない。私は、個人的にはラナに共感していたので、未だにこれが「常識」なのか、というショックが、かなり大きかったですね。作品として素晴らしいなと思ったのが、ジョン(ピーター・サースガード)の表情。彼は、女性の目からすると嫌悪感しか抱けない役割の筈、、、なのですが、ラナへの愛情の空回り、ブランドンへの友情、裏切りへの怒りが、けだるそうに細めた目の奥や、復讐し咆哮する声や表情に見事に表現されていて、男性として生きることを望んだブランドンの悲劇だけでなく、男性に生まれたジョンの悲しさまでが表現されている。モデルになった実際の彼が、どういう人物かは知りませんが、作品としてはこの配役ひとつでなにかが救われたように感じました。確かにこれは「ボーイズ」の物語なのですね。反対に、作品として、どうか、と思ったのが、冗長になっている場面がいくつかあること。特にブランドンとラナのラブシーンと、ジョンのブランドンへの復讐のシーンが、時間軸をばらばらにし、一度現在に戻ったのち、もう一度繰り返されるのは、たぶん扇情的なシーンをより扇情的に見せるため、でしょうけれど、この主題で、それをやると、悪趣味にしかならない。観る側としては、観るしかないのですが、これまでは純粋に応援してきたブランドンを自分が「見世物」にしているようで、なんだか、いやな罪悪感が与えられる。それで☆を一つ減らしました。最も印象に残ったのは、空の映像の美しさです。ぜひ今度はブルーレイで「 ボーイズ・ドント・クライ [Blu-ray ]」観てみたい、と思いました。しかし、星や雲やヘッドライトが高速で行き交うあの綺麗な画は、どれだけ時代が進んでも人間の本質は変わらない、という諦観が語られているようで、悲しい美しさでもありましたが。。。

★★★☆☆ 男と言った女、それをかわらず愛した女。

性という絶対的な壁ははたして越えられるのか。その難しき問いをこの映画投げかける。ある女は自分が「男」であると言い、生きていた。しかし「男」が女であると知った時、すべてがやがて破錠していく。性の残酷と光を躊躇なく描いている。ヒラリー・スワンクの「男」への成りすましは相当なものがある。どうみても男だと思うシーンは多くある。天才的な演技とはこういったものである。ラストシーンの圧倒的な絶望感に心がどうしようもなくひれ伏すに違いない。それでも愛は希望に溢れている。そう思える作品だ。その私たちの「知ることのできない」性の朝焼けと陰影を知ってほしい。人を愛することのすばらしさが溢れてくるだろう。

作品の詳細

作品名:ボーイズ・ドント・クライ
原作名:Boys Don’t Cry
監督:キンバリー・ピアース
脚本:キンバリー・ピアース、アンディ・ビーネン
公開:アメリカ 1999年10月8日、日本 2000年7月8日
上映時間:118分
制作国:アメリカ
製作費:200万ドル
興行収入:1100万ドル
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