ラブ・ロマンス

17歳の肖像

学校では学べない、エデュケイション、年上の彼により、私は大人になった・・・

ストーリー:1961年、ロンドン郊外。ジェニー(キャリー・マリガン)はオックスフォード大学を目指す16歳。進学のための味気ない毎日を送る日々。ある大雨の日、倍も歳の離れた大人の男性デイヴィッド(ピーター・サースガード)に出会い、初めてのクラシックコンサートやエレガントなディナーなど刺激的な大人の世界に魅了され、恋の虜になっていく。だが彼にはある「秘密」があった・・・。

出演:キャリー・マリガン、ピーター・サースガード、ドミニク・クーパー、ロザムンド・パイク、エマ・トンプソン、アルフレッド・モリーナ、カーラ・シーモア、オリヴィア・ウィリアムズ、サリー・ホーキンス、エリー・ケンドリック

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ パリに憧れる女の子♪

私もこんなことあったなあ~と、遠い過去を振り返るのでした。何しろ、キャリーがイキイキしててかわいい!17歳の頃に戻りたい。

★★★★★ An Edukation.

17歳の女の子が大人へと成長していく過程において、年上の男性に憧れを抱き、親から自立しようと家庭や学校への反発を強め、人生の岐路における葛藤を描く。恐らく多くの方が、思春期には親や学校などの体制側への反発心を、行動に表わすか否かは別として抱いたことであろう。私においても非行に走るなんてこととは無縁であったが、体制側に立つことを潔しとしない考えを持ったこともある。だが、今こうしてそれなりの大人になってから考えるに、やはり勉学に励むは、ただ快楽を求めることよりも自律を養うことになるのではないか。大人は判別のない子供に対して、旧会津藩にある、ならぬものはならぬと諭さねばならない。原題が示すように、教育という観点において、思春期の子に是非に及ばない教育の必要さを知らしめる傑作だ。

★★★★★ 17歳の肖像

17歳の肖像。誰も登場人物が亡くならない完璧なラブストーリー。こんな映画が見たかったんですよね。古き良きアメリカではなく、古き良きイギリスの物語。気づけば背景は煉瓦作りの美しい建物。高校時代に皆あこがれたクラシックな車に煙草にお酒。そして17歳のロストヴァージン。時の流れが緩やかでいいですね。モナリザスマイルを思い出しました。
古き良き日本は皆アメリカにあこがれましたが、イギリス人のあこがれはパリなんですね。私が初めて見た主人公キャリー・マリガンは、完璧なかわいい女優で、オードリーヘップバーンや、『アメリ』のオドレイ・トトゥを思い出します。
お父さん役はショコラの神父さんアルフレッド・モリーナ。女性の校長先生は『主人公は僕だった』のエマ・トンプソン。学問に遠回りはない。優秀な生徒に限って誰よりも先に、禁断の経験をしてしまうんですよね。沢山勉強して知識を増やせば自分の世界は無限に拡がるんですよね。山ほど恋愛小説を読むのもいいけど、素晴らしい恋の味は苦い経験ですよね。

★★★★☆ 女性原作者の自伝的ストーリー 低予算でも好キャストのイギリス映画

1961年、ロンドンの女子高生を主人公にした物語です。中流(というより中の下?)家庭の優等生ジェニーが30代の男性に声をかけられ、大人の世界に入っていくが・・・というストーリーです。小柄で幼い顔立ちのためか、十分に女子高生に見えるキャリー・マリガン、ちょっとあやしくて調子の良いピーター・サースガード、怖い校長のエマ・トンプソンをはじめ、イギリス映画、ドラマの好きな人にとっては見慣れた顔が多数出演しています。低予算の割に評判が良くて各種映画賞を獲得し、キャリー・マリガンの出世作になったのは、キャストにおうところが大きかったのではないかと思います。感動を呼ぶほどではありませんが、平凡な家庭に起こった非凡なできごとのなりゆきが描かれ、十分に共感してみることができました。今とはかなり異なる時代背景も興味深かったのですが、なかでもタバコを吸う人がやたらと多いのが印象に残りました。 完全な創作ではなく、原作者の自伝的作品らしいのですが、それほど起伏のないストーリーがかえってリアルでした。女性作者が自分の人生を振り返って書いた作品らしく、エロチックな場面はほとんどありません。購入した本国版(英語音声、字幕のみ)でも12歳以上なら鑑賞OKになっています。

★★★★☆ 若いことは正しいことだ。

本作をざっくりいえば、17歳の少女が大人の世界に触れ、未知との遭遇による興奮に胸をときめかせ、恋をし、そして裏切られてもといた世界へ戻っていく青春物語だ。とても丁寧な作りで、予告編であらすじのほとんどが語られてしまっているのにもかかわらず、観ているあいだはなんとも幸せな気分にさせてくれる。年上男性との付き合いが発覚して校長室に呼ばれたヒロインが、「親や教師のいう通りに生きる人生にどんな幸せがあるのか」を尋ね、その答えに窮した校長に放つ一言(細部うる覚え)。「あなたは(私の)質問に対する回答を用意しておくべきだわ。きっと何年かすれば、私のような生徒がまた現れるのだから」このセリフの格好良さにやられてしまった。たとえそれがどんな青臭い倫理観や正義感に基づいていようとも、若いことは正しく、青臭いことは素晴らしい。『ベルリン、僕らの革命』にも通じる主題に感じ入った。主演のキャリー・マリガンに最大級の拍手を。宣伝文句には「すべての女性が共感した」とありますが、男性も楽しめます。

★★★☆☆  淡々とした中にも

ありきたりな内容ですが、役者さんたちの演技力が物語に深みを持たせています。驚くような展開はまったくありませんが、淡々とした中でもその後のシーンが気になる映画だと思います。誰が見てもそれなりに楽しめるものだと思いました。子供がいる人が見ると、ちょっと複雑な気分になるんじゃないでしょうか。主演のキャリー・マリガンは高校生役をよく演じていて違和感がありません。容姿も大きく影響していると思いますが、若く幼い感じがでていて素晴らしいです。

★★★☆☆ 彼はただの詐欺師ということか?

ジェニーはご本を頭にのせて歩かせるような名門に通う女子高生(女優はチャーミングだが、さすがになんちゃってにしかみえない)。保守的なイギリス人家庭の娘だが、将来はパリで住むことを夢見ていてフランス語を交ぜてしゃべったりしていた。そんなある日、多少あやしいが紳士的な年上の男に出会う。彼デイヴィッドは彼女が憧れていた大人の世界の扉を開けてくれる男であった。デイヴィッドとのアヴァンチュールや別れをどう考えるか。「肖像」とみるか、原題のようにこれもひとつの「教育」ととらえるかは視点によるだろう。纏めはステレオタイプでジェニーにはそれほど同情できない。他方デイヴィッドについては倫理的には問題ありとするが、社会的に力のない人間がどのようにのしていくかについては興味深い人物ではある。

作品の詳細

作品名:17歳の肖像
原作名:An Education
監督:ロネ・シェルフィグ
脚本:ニック・ホーンビィ
公開:イギリス 2009年10月30日、日本 2010年4月17日
上映時間:95分
制作国:イギリス
製作費:750万ドル
興行収入:2600万ドル
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