ドラマ

記憶の旅人

消えゆく過去の記憶の中に僕らは確かに生きていた

マサチューセッツにある、ターミナルケア(終末医療)のための最先端医療施設”ザ・コンプレックス”。バーニー(イライジャ・ウッド)はここで唯一の記憶喪失患者。彼の記憶にあるのは、車を運転したことがないはずなのに真っ赤なコンバーティブルを運転する自分の姿。他に分かっているのは、いつか野球をしたということと、自分の名前だけ。ある日、バーニーは、ガンを患っている少年マッゾ双子の妹キャシー(レイチェル・リー・クック)と出逢い、初めて恋に落ちる。彼女の愛に助けられ、バーニーの過去が少しずつ蘇りかけていた。だが、バンブルビー計画と呼ばれるプロジェクトのリーダー、クロフト博士はそれに恐れを抱いていた。バーニーは本当に記憶喪失なのか?自分はなぜ終末医療の施設にいるのか?ついに、記憶をたどるバーニーの心の旅は真実に向かって突き進んでいく・・・。

出演::イライジャ・ウッド、レイチェル・リー・クック、ジャニーン・ガラファロー、ジョージ・O・ゴア2世、ジョー・ペリーノ、ロジャー・リーズ、オニ・ファイダ・ランプリー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★  演技派揃いです!!

この映画は、10代以下の闘病末期患者が 終末医療施設(ホスピス)で友情を育んでいく・・といういわゆる「ヒューマンドラマ」ですが、サスペンス的要素や、恋愛も盛り込まれていて、とても見ごたえがありおもしろかったです。中でも、骨肉腫で闘病中のマッゾや黒人少年ビリーが、本当は死をものすごく恐れているのに 憎まれ口を叩いたり、せいいっぱいつっぱて見せる演技がとてもすばらしかったです。 原題は「それでもマルハナバチは飛ぶ」ですが、記憶喪失の少年とこのタイトルとの関係が明らかになった時は、「はーそういうことだったのね!」とすっきりし、気持ちよかったです。最後の方で、主人公バーニー(イライジャ)がマッゾの妹キャシーに寄せる想いと、自分の未来への不安からたまらなくなって、キャシーを抱き寄せキスするシーンは、胸がギューっとなってせつないものがありました。とてもキレイなラブシーンだと思います。イライジャのファンの方には、ぜひ見ていただきたい作品です。

★★★★★ いい映画

いい映画というものはあんまりない。アクションで興奮する映画、泣ける映画、ドキドキする映画、いろいろありますが,これらが全てイコール良い映画とはならない。そういう意味でこれは良い映画だと思いました。イライジャ・ウッドやレイチェル・リー・クック、他にもいい俳優が出ています。イライジャ・ウッドは『ロード・オブ・ザ・リング』でメジャーになりましたが,あれとはまた違った感じで演技をしていて,本当はいい俳優なんだなと感じさせる。設定にはやや無理があるが、それを感じさせない淡々とした展開がうまい。そして、淡々でありながらリズム感があって、とても楽しめた映画だった。脇役で出ていた黒人の男の子がとてもいい感じです。もしかしたら泣ける人は泣けるかもしれない。

★★★★☆ 近年で1番美しいイライジャ

まずイライジャのファンとしての感想ですが、たしかに『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドもキュートで良かった。だけれども、この映画のイライジャには、シンプルで透明感のある美しさがあります。カツラもマントも、とがった耳も無い、まっさらなイライジャ。イライジャがお好きなら必見です。派手な演技は無いのですが、充分主人公の気持ちが伝わってくるあたり、彼の確かな演技力を感じます。映画全体の雰囲気としては、どこかフワフワとしていて詩のようです。この世界に似ているけれど違う世界のような、夢の中で見る場所のような。世間から隔絶されている病棟という設定がそんな気持ちにさせるのかもしれませんが、みなさんご指摘の「医療関係の設定の甘さ」も原因なのでしょう。

★★★★☆ 清流

静寂の中で奏でられる無音の音楽が表現されてるような、作品中一貫して澄み切った空気感を感じます。それがこの映画の最大の魅力ではないでしょうか。映画「今を生きる」の終盤のような雰囲気です。感性を大事にする人にこそみてもらいたい作品です。 星一つ足りないのはそれだけ綺麗な世界観を作り上げたのに現場設定など甘くしすぎたためです。でもこの映画の場合、余計な物は省いたと考えればそれはそれでいいかも・・・。

★★★☆☆ ちょっと微妙・・・

屋根の上にマルハナバチ号を乗せてからの展開が面白かった。派手さはないが、映像が美しい! 出演者も美形ぞろいで飽きなかった。「僕が君を忘れていたら話してくれ」治療と記憶の選択だなんて切ない話だ。でも、その割りにアッサリした印象で、あまり心に響くものはなかったな・・・。誰にも感情移入できなかったけど、透明感に満ちた世界を楽しめました。

★★★☆☆ 演技は素晴らしいけど…

イライジャも含め、俳優達の演技がとても素晴らしい!バーニーとマッゾ達の友情がリアルに感じられ、思わずホロリと来るシーンもありました。でも話に少しまとまりが無く、このシーンって本当に必要なの?と思う事がしばしばあり、B級な感じだなあという感想を持ちました。しかし、『ロード・オブ・ザ・リング』より少し前の若いイライジャはとても素適なので、ファンの方は必見だと思います。

作品の詳細

作品名:記憶の旅人
原作名:The Bumblebee Flies Anyway
監督:マーティン・ダフィ
脚本:ジェニファー・サルジャ
公開:アメリカ 1999年
上映時間:95分
制作国:アメリカ
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