戦地ボスニアの闇を暴く実話に基づいた社会派アクション・サスペンス大作!!
ストーリー:アメリカの民間軍事会社デモクラ・セキュリティからボスニアに派遣された警察官のキャサリン(レイチェル・ワイズ)。ある日、平和維持の活動中、全身傷だらけの少女ラヤを保護したことで、この町の男たちが屯するバーの存在を知る。しかしその場所は、表向きはウェイトレスとして働く少女たちが犬のように扱われる売春宿であった。現地警察の指示で少女たちを保護施設に送らなかった同僚マーレイ(デヴィッド・ヒューレット)の不義な行動に、キャシーは不信感を抱き極秘捜査を開始する。すると、同僚の男性警察官たちが売春宿から多額の賄賂を受け取っているばかりか、現地警察や国連軍の関係者までもが人身売買に加担している驚愕の真実を知る。少女たちを守るため、キャシーは意を決して内部告発に乗り出すが、見えない巨大な闇に命を狙われ始める・・・。
出演:レイチェル・ワイズ、デヴィッド・ストラザーン、ニコライ・リー・カース、アナ・アニシモーワ、モニカ・ベルッチ、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ベネディクト・カンバーバッチ、リーアム・カニンガム、デヴィッド・ヒューレット
★★★★★ 緊迫した空気が流れ続ける。
実話ベースということも踏まえて、実にショッキングな映画です。人道に反する残虐な行為をかなりオブラートに包み込んで描写していますが、それでも臨場感が視聴者側にひしひしと、おぞましく伝わってきます。決してあってはならないことですが、需要と供給を満たすため、世界中で250万人という非人間な行為をまねく、営利的な仕組みが存在するのは現実だろうと思います。それらを救済する側が仕組みを利用していることが、現在でもベールに包まれた状態であることに強い怒りを感じます。
★★★★★ 社会派の名作
事実が元になっていて、演技や演出もリアリティがあったので、観ている時に逃げ場が無く集中して見入ってしまいました。酷い内戦後で複雑な民族感情が渦巻くボスニアのなか、孤立無援に近い状態で無力感に耐えながらも使命感に燃え、人身売買組織に立ち向かう女性警察官のキャシー。犯罪組織やそれに関わる人達のおぞましさ。でもこれが現実なんですね。われわれはもっと、世界各地で起きているこういった理不尽な現実にしっかり目を向けるべきだと思いました。次は『ナイロビの蜂』を観たくなりました。
作品の詳細
作品名:トゥルース 闇の告発 |
原作名:The Whistleblower |
監督:ラリーサ・コンドラキ |
脚本:ラリーサ・コンドラキ |
公開:カナダ 2011年8月12日 |
上映時間:112分 |
制作国:カナダ、アメリカ、ドイツ |
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