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恐怖が 謎を 深くする

謎に包まれた少女暴行事件―真実は彼女の”記憶”の中にある

ストーリー：1990年、アメリカ・ミネソタ。刑事のブルース・ケナー(イーサン・ホーク)は、父親の虐待を告発した少女アンジェラ・グレイ(エマ・ワトソン)の事件を取り調べる。驚くべきことに、訴えられた父は、記憶がないにも関わらず罪を認め、ケナー刑事は著名な心理学者(デヴィッド・シューリス)の協力を仰ぐことに。アンジェラの記憶をたどりながら事件の真実を追うケナー刑事は、やがてこの町に秘められた恐るべき巨大な闇に迫っていく。

出演：イーサン・ホーク、エマ・ワトソン、デヴィッド・シューリス、ロテール・ブリュトー、デイル・ディッキー 、デヴィッド・デンシック 、デヴォン・ボスティック 、アーロン・アシュモア

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　かけがえのない私

映画に登場する人物誰もが、「かけがえのない私」、であろうとすることに、本作は気付かせてくれる。宗教の信者たちもまた、「かけがえのない私」、であることを確かめるべく、宗教に向かう。宗教は、「かけがえのない私」、であることを確認させるべく、そうした「私」を貶める邪悪な何かの存在をほのめかすことで、納得させる。神は悪魔を求めている。正義であることの存在意義を、悪との対立構造の中に見出させようとする。科学もまた、自らの存在意義を認めさせるべく、否定すべき対象としての超常現象の存在を求めている。この映画の問いかけるものは、大きく深い。敵を見つけて安心するために、敵を作り出す幼稚的な精神構造への「退行」は、今日の日本社会を見ても、ありふれた光景となっているからだ。

★★★★☆　フロイトの精神分析学の基礎知識があるといくらか楽しめる作品

夢判断で有名なジークムント・フロイトが概念を明確化した退行(リグレッション)。退行というと、例えば下の子が産まれたりした際に上の子に見られるような時間的退行、つまり子供がえり、赤ちゃんがえりが有名ですが、この作品で触れられているのはフロイトの理論からすると局所論的退行といわれる、平たく言ってしまうと記憶のすり替えに依るものと見受けられました。本やテレビ等で見ただけのことや聞いただけのことを、前意識との混濁によりあたかも自分が体験したことに置き換えられ、それが集団的に発生したが故に起きた一連の事件、というのが大まかな構成です。心理学をかじったことがある人であれば、それなりに興味が湧く題材かと思いますが、難解過ぎて万人受けはしなかった、という点は本作品のボックスオフィスを見れば明らかですね。個人的には興味深い作品でしたが、他の方へはイーサン・ホークかエマ・ワトソンのファンでもなければ積極的にお勧め出来るような作品ではないです。

★★★★☆　暗い映像とイーサン・ホークに引っ張られ・・・

個人的な嗜好ですが、アメリカ田舎町を舞台にしたこの手のストーリーが好きなんですね。映像もいいし、カメラワークも基本通りに動いている。とりたてて光るものはない、地味な筋立てですが、緊張の糸が切れることはなかったと思います。こういう役を振ったらイーサン・ホークは間違いのない役者で、若い頃から見ている自分としては熟年になった彼はさらに魅力を増したと思うのです。悪魔教を狂言回しにした作品は、キリスト教国家アメリカの好むテーマであり、近代宗教をもたない日本人からみると不思議な感じもしますが、彼らの心のどこかに神と悪魔の長い長い闘争の歴史が影を落としているように思えるのです。

★★★☆☆　普通・・・

事実に基づいていると言われると心苦しいところはありますが、感想は「普通」です。よくある、皆確かな事は一つも言わず、証拠も何も出ない中で、あれやこれや調べていく内にドツボにはまった結果、オチは・・・という話。話の内容的にキャストはハマっているのではないかと思いました。

★★☆☆☆　イーサン・ホークの演技を見るならお勧め

イーサン・ホークの演技とエマ・ワトソンの可愛らしさぐらいしか見どころがないと思う。貰った聖書が車のダッシュボックスに入れたままで意味ありげな描写だったのに、最後まで何も伏線が回収されてなかったので肩透かしを食らった気分。グロテスクなシーンが沢山出てくるので気持ち悪くなるので注意です。

作品の詳細