スリラー

ミッション: 8ミニッツ

“見る者の予想を完璧に裏切る鮮やかなプロットで、全米の映画ファンを熱狂させた衝撃のサスペンス・アクション”

列車爆破犯を突き止めるため乗客の8分前の意識に潜入するという特殊任務を与えられた男。だが、これは単なる犯人探しだけの映画ではない。繰り返される8分のミッションに秘められた真実とは!?そして、この任務に彼が選ばれた本当の理由とは・・・?随所に仕掛けられた謎が次々と炸裂するこの多重構造のサスペンスでは<結末>のその先に幾度も驚きがあなたを待ち構える。あなたは<衝撃の真実>にたどりつけるか?

監督は『月に囚われた男』の鬼才ダンカン・ジョーンズ。主演は『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー賞ノミネートの若手筆頭ジェイク・ギレンホール。製作は『スピード』、『2012』のマークゴードンと、緻密なサスペンスと痛快なエンターテインメント性が結合したサスペンス・アクションの傑作が誕生した。先読みをしようとすればするほど罠にはまる、息つく間もない濃密で至福の映画体験を体感せよ!

ストーリー:シカゴ郊外で起きた列車爆破事件。乗客は全員死亡。次はシカゴを狙うと予告する爆弾犯を突き止めるために、政府の極秘ミッションが始動する。選ばれたスティーヴン大尉(ジェイク・ジレンホール)は犠牲者の死亡する”8分前の意識”に入り込み、犯人を割り出すという特殊プログラムを遂行する。タイムリミットは8分。8分を過ぎる爆死するとともに、意識が自分の体に戻る。次の爆破予告時間が迫る中、死んでは甦り、また死を繰り返す・・・そうして、殺人像に近づいていくスティーヴンスだったが、次第に彼の中でさまざまな疑惑が膨らむ。過去を変えて乗客を救うことは可能か?なぜ自分が、この役に選ばれたのか?だが、彼はまだ知らなかった、それらの疑惑こそ、この極秘ミッションに隠された禁断の真実への扉だと・・・。

出演:ジェイク・ジレンホール、ミシェル・モナハン、ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト、マイケル・アーデン、キャス・アンヴァー、ラッセル・ピーターズ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 単なるループ系サスペンスでは終わらない

主人公が目を覚ますと、目の前には親しげに話しかけてくる赤の他人。わけがわからないまま狼狽しているうちに、不意に襲いかかる8分後の死。邦題になっている8分間の使命と、自分の置かれた状況と、二重の謎解きを軸として他のループ系作品と同様に「死にゲー」を幾度と経て真相に近づいていくのだが、この作品では真相を得てからが本領となる。一応の解決(謎解き作品なのだから、このくらいは言及してもネタバレにはならないだろう)後に主人公が取った行動と、そこから導かれる結末。押し付けがましくない「静」の見せ方が、何度見ても、内容を知っていてもなお目頭にキてしまう。あまりこういう言い回しをすると安っぽくなるが、他に言いようがないのだから仕方ない。その「静」以降は、個人的には原題(「ソースコード」)もろとも削ってしまっても良かったとは感じるが、あれは救いなのだろうと思えばまあ納得も行く。

★★★★★ パラレルワールドは難しい。

これが二度目の視聴なんですが、やはり最後の最後に主人公がパラレルワールドで生き残り、そのままそのパラレルワールドは続いて行くという結末の理解が難しい気がした。ただ、何度も考えているうちにこれもありかなと理解出来つつある。つまり、爆弾犯を突き止めるために人工的に8分間のパラレルワールドを作り続け、その都度主人公が死ぬと現在に戻って来る。でも、実は主人公が死んで現実に戻っても、人工的に作られたパラレルワールドの方は実はそのまま続いていると考えれば辻褄が合うのだ。ただそのことを現在の人間が認識できないだけだ。最後、主人公がパラレルワールドで生き残り、現在の女性に生き残っていることを伝えた時、そこは過去の現在になっている。つまり、最後のパラレルワールドの時には、元あった未来の現在もそのまま続いているということだ。つまり、この映画の中には、たくさんのパラレルワールドの存在が示唆されている。無論、認識できるのは一つの世界しかないので、示唆に止まるのだが。。そこさえ理解できれば、この結末の意味も分かって来る筈だ。

★★★★☆ シュレディンガーの猫

テロによる爆破により死亡した人の8分前の記憶の世界に送り込まれた主人公が、テロを未然に防ぐため奮闘する話。『オール・ニード・イズ・ユー・キル』という映画がありますが、タイムループのように失敗しても主人公は前回の失敗の記憶を残したまま送り込まれるため、少しずつテロ犯人に近づいていくわけですが、その過程がハラハラドキドキで面白い映画です。ただ、後半は映画としての面白さは損なわれてはいませんが少し難解です。ネタバレになるのであまり詳しくは言えませんが、テロを未然に防いだ場合、テロで死んだ人はどうなるのかについて難解ながらも一つの答えを出しています。エンターテイメント映画でありながら考えさせられる映画でした。

作品の詳細

作品名:ミッション: 8ミニッツ
原作名:Source Code
監督:ダンカン・ジョーンズ
脚本:ベン・リプリー
公開:アメリカ:2011年4月1日、日本:2011年10月28日
上映時間:93分
制作国:アメリカ、フランス
製作費:3200万ドル
興行収入:1億4700万ドル
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