ドラマ

アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発

人はどこまで残酷になれるのか

世界で最も有名な心理実験“アイヒマン実験”と実験をしたスタンレー・ミルグラム教授を描いた実話を映画化

ストーリー:1961年8月、イェール大学でスタンレー・ミルグラム博士(ピーター・サースガード)の実験が開始された。実験は一人が先生、もう一人は学習者となり、先生役が問題を出題。別室にいる学習者役が答えを間違えると電気ショックが与えられ、間違えるごとに電圧は上げられる。くじ引きで役割は分けられたが、学習者役は実験の協力者で、被験者は常に先生役になるように操作されていた。学習者は次第に呻き声をあげるも、被験者=先生役の電気ショックの手は止まらない。ほとんどの被験者は戸惑いながらも実験の継続を促されると最後の450V(ボルト)まで電気ショックを与え続けた。この実験は、ナチスによるホロコースト(大量虐殺)がどのように起こったのか?普通の人々が権威にどこまで服従するのか科学的に実証することが目的だったが、その結果は社会に大きな衝撃を与えることに・・・。

出演:ピーター・サースガード、ウィノナ・ライダー、エドアルド・バレリーニ 、ジム・ガフィガン、アンソニー・エドワーズ 、ジョン・パラディーノ、ネッド・アイゼンバーグ 、ロリ・シンガー、タリン・マニング、アントン・イェルチン、ジョン・レグイザモ、ケラン・ラッツ、デニス・ヘイスバート

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 人間の姿を浮き彫りにする

人間は環境や条件によって残酷になれたり悪人にもなるのを浮き彫りにした実話系ドラマ映画。『ハンナ・アーレント』「凡庸な悪」『es』『THE WAVE ウェイヴ』「ルシファー効果」これらのワードに興味がある方に特にお勧めします。ピーター・サースガードの演技も良かったですよ。

★★★★☆ 「権威への服従」について興味がある方にはオススメ

ハンナ・アレント、アイヒマン等、ある程度予備知識や問題意識がないとつまらなく感じる映画かもしれません。しかし、逆に興味ある人ならば、実験の風景やそれに携わった当時の人々の様子を伺えるという点だけでも見る価値のある映画だと思います。観る人を選ぶ映画ってことでしょうね。

★★★★☆ ある科学者による、今では倫理的に許されそうもない実験の数々

何も知らない被験者に他人に電気ショックを与える課題を出し、“良識ある人間がなぜ残虐行為に走るのか”“人はいかに権威に服従するか”を検証する、60年代の有名な社会心理学の実験。そのほか、今では倫理的に許されそうもない実験の数々をおりまぜ、ある科学者の人生を描く。もともとは“ナチスのホロコーストはなぜ起こったか”という疑問に対しての純粋な科学的探求だが、やはりどの場面も痛々しい。後味はけっして良くないものの、これも人間社会を紐解くための必要悪というものか。

作品の詳細

作品名:アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発
原作名:Experimenter
監督:マイケル・アルメレイダ
脚本:マイケル・アルメレイダ
公開:アメリカ 2015年10月16日、日本 2017年2月25日
上映時間:97分
制作国:アメリカ
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