M・カニンガムのベストセラー小説を、S・ダルドリーが、N・キッドマン、J・ムーア他、豪快女優陣を配して映画化、多数の映画賞を受賞した文芸ドラマ。時を越えて企画される3つのパーティーを通し、それぞれの時間に生きる3人の女性たちの人生を綴る
ストーリー:誰の人生にもやってくる普通の朝が、また始まろうとしていた。1923 年ロンドン郊外、作家ヴァージニア・ウルフ(ニコール・キッドマン)は「ダロウェイ夫人」を執筆している。1951年ロサンゼルス、妊娠中の主婦ローラ・ブラウン(ジュリアン・ムーア)は、夫のために息子とバースデイ・ケーキをつくり始める。2001年ニューヨーク、編集者クラリッサ・ヴォーン(メリル・ストリープ)は、エイズに冒された友人の作家の受賞パーティ準備に奔走する。歓びと悲しみ、驚きと感動、幸せと不幸せ、愛と裏切り。三つの時代の、三人の女たちの一日は、それぞれの終わりへと向っていた・・・。
出演:ニコール・キッドマン、スティーヴン・ディレイン、ミランダ・リチャードソン、ジュリアン・ムーア、ジョン・C・ライリー、トニ・コレット、メリル・ストリープ、エド・ハリス、アリソン・ジャネイ、クレア・デインズ、ジェフ・ダニエルズ、マーゴ・マーティンデイル
★★★★★ 美しい痛みを感じる映画
ニコール・キッドマン演じるバージニアがうつむき加減で歩いていく姿、こちら側をじっと見つめるジュリアン・ムーアのまなざし、ベッドで目覚めたアリソン・ジャーニーの一瞬の表情、演じる俳優たちが皆、自分の役割をしっかりと自覚して素晴らしい演技を見せています。(メリルストリープもいいですが、彼女の場合は良いのは当たり前なので)そして、それぞれが、どうしようもない人生の痛みのようなものを、私たちにぎりぎりと感じさせます。
★★★★★ 女性の為の映画です
心揺すぶられる映画でした。様々な経験を重ねて年齢を重ねた女性皆にお奨めしたい映画です。彼女たちの人生の選択と払った犠牲に共感を寄せるかどうかは、人それぞれの立場と感性によって意見の別れるところだと思いますが、胸を突かれて涙が出ます。本編もよいのですが、是非特典映像にある監督と原作者による映画解説を見て下さい。「ああ、そういうことだったのか。」と二重に泣けました。
★★★★☆ 予想外でした。よかった。
あまりに評判が高すぎたので敬遠していました。どうかなーと思いながら見たのですが、うれしい期待はずれ。それぞれの女性たちの息苦しい日常に共感できるかどうか、そこでこの映画に対する感じ方は変わってくるかもしれません。ただ、長く患い、人生にもはや意味を見出せなくなった詩人の最期の言葉に胸を打たれる人は多いのではないかと思います。あの台詞のためだけでも、私にとってはこの映画は見る価値がありました。18歳のころの自分を、あのように美しいものとして思い出してくれる人がいるだろうか・・・。若すぎない年代には、痛い映画です。痛みをじっくり味わいたい人には、いい映画です。
★★★☆☆ 年を重ねてからもう一度みたい!!
とても難しい映画だと私は感じました。『シッピング・ニュース』等が好きな方はとても良い評価をすると思います。三人の時代の違う女性のそれぞれの人生での節目と、意外なつながりが最後に向けてつながっていく造りはやはり見ごたえありました!!私自身そんなに若くはないんですが、主人公たちと同じくらいの年齢になったら、もう一度見てみたいと思うような映画です。男性の方にはちょっと理解しがたいかも。
作品の詳細
作品名:めぐりあう時間たち |
原作名:The Hours |
監督:スティーブン・ダルドリー |
脚本:デヴィッド・ヘア |
公開:アメリカ 2002年10月27日、日本 2003年5月17日 |
上映時間:115分 |
制作国:アメリカ、イギリス |
製作費:2500万ドル |
興行収入:1億800万ドル |
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