人気クイズ番組“21”をめぐる、全米TV史上最大のスキャンダルとなった事件を、ロバート・レッドフォード監督が鋭く描いた衝撃のドラマ
ストーリー:1956年、アメリカ全土を熱狂させていたテレビの人気クイズ番組「21」で、ハーバート(ジョン・タトゥーロ)は8週連続勝ち抜いたが、視聴率は低下。スポンサー(マーティン・スコセッシ)は、もっと見栄えのよい人間をチャンピオンに据えよとプロデューサーに厳命し、かくして二枚目大学教授チャールズ(レイフ・ファインズ)に解答を事前に教えた上で番組に出演させ、連戦連勝させるのだが・・・。
出演:ジョン・タトゥーロ、マーティン・スコセッシ、レイフ・ファインズ、ロブ・モロー、ポール・スコフィールド、デヴィッド・ペイマー、ハンク・アザリア、クリストファー・マクドナルド、エリザベス・ウィルソン、ミラ・ソルヴィノ、イリーナ・ダグラス、ウィリアム・フィクナー、キャリスタ・フロックハート、イーサン・ホーク
★★★★★ 観るたび、味わい深い映画です。
地味に見えますが、内容は実に濃いドラマ。金と名声の誘惑に屈してしまう人間の弱さと哀れさが、あっけらかんと描かれています。レイフ・ファインズが調査員ロブ・モローとの微妙な関係、偉大な両親を持つ子としての葛藤などを見事に演じきっており、脇の役者達の存在感が、実話であることなど関係なく、このドラマをリアルにしています。ジョン・タトゥーロはこの映画で初めて見ましたが、とてもいい味を出しています。最後にファインズとすれ違いざま見つめ合う短いシーンがあるのですが、言葉のない二人の表情が、観るたび違った感慨を起こさせます。
★★★★☆ 虚栄心の果てに
国民的クイズ番組の不正を題材にした本作ですが、描かれるのは「どこか満たされない」人々です。人気者になりたい、もっと賞金が欲しい、もっと面白いものが観たい・・・。父親に認められようとする主人公もやはり満たされない一人。だから不正と知りつつもそれを受け入れてしまう、そんな人間の切なさがTVショーという華やかな舞台と対照的に描かれて行きます。自分だったらどうするか?他人に認められたいという誘惑に勝てるのか?考えさせられる映画です。
作品の詳細
作品名:クイズ・ショウ |
原作名:Quiz Show |
監督:ロバート・レッドフォード |
脚本:ポール・アタナシオ |
製作:ロバート・レッドフォード |
公開:アメリカ 1994年9月14日、日本 1995年3月25日 |
上映時間:133分 |
制作国:アメリカ |
製作費:3100万ドル |
興行収入:5200万ドル |
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