スリラー

インランド・エンパイア

現実と幻想、ある映画の撮影の舞台裏が不条理なまでに交錯する

ストーリー:ポーランド映画「47」をリメイクする作品「暗い明日の空の上で」に再起を懸けるハリウッド女優ニッキー(ローラ・ダーン)。だが「47」は撮影中、主演俳優2人が何者かに殺されて未完に終わったという、いわく付きの企画であった。やがてニッキーは共演者のビリー(ジャスティン・セロー)と不倫の仲になるが、そのころからニッキーは現実と自分が出演している映画の中の世界の間の境界線が曖昧になっていき、さらにそれらと異なる世界でも奇妙な出来事が繰り広げられる・・・。

出演:ローラ・ダーン、ジェレミー・アイアンズ、ジャスティン・セロー、ハリー・ディーン・スタントン、スコット・コフィ、ダイアン・ラッド、ジュリア・オーモンド、グレイス・ザブリスキー、メアリー・スティーンバージェン、ローラ・ハリング、ナスターシャ・キンスキー、ウィリアム・H・メイシー、マイケル・パレ、、ジョーダン・ラッド、テリー・クルーズ、裕木奈江

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 全ての何かがおかしい

ダークで無口なウサギちゃんの巣の中は、幾つもの部屋が繋がる極彩色の異質な空間だった。 それぞれの部屋の中には、凍りつくほどのリアリティがあるのに、何故か全てを手探りして確認したい不安。 そしてその巣の中では、真夏と真冬と異国が隣り合わせ、時間がいつの間にか元に戻り、自分が今の自分なのか過去の自分なのか、今あなたがわたしに語りかけているその奇妙な物語は、もしかしてわたしのことなの? 始まって1時間あたりからリンチらしさが本格的にスタートし、終わりの30分前で劇中劇が終わる。そして女優は、終わったはずの劇の中にさ迷い込む。あるいは彼女は、自分の心の中に、その劇の続きを引きずりこんでしまう。そしてそれは、不気味な劇中劇より、もっと暗く不気味なものだった。

★★★★☆ 多重次元のお話

夢が蝶か蝶が夢か。わかりやすく言うとピカソの絵を映画にしたと思えばおわかりいただけるかと・・・。魂から派生した意識は決してひとつのものではなく、様々に複合した多重世界多重次元の波を生きています。この映画は多重次元に意識が繋がりだした女性のお話って言うとこの映画の難解さが解けると思います。そもそも幻覚というものはないのです。我々が見えるそれを幻覚という定義に押し込めたいだけなのです。

★★★☆☆ リンチさま

全く意味が分からない。でもとてつもなく怖い。オープニングの、タイトルが光に照らされて現れるところからリンチの世界に入ってしまって戻れない。。。怖すぎて今日は電気を消して眠れない。。。作品の意味とかテーマに何の意味があるのだろうと思わせられる衝撃。知性で紐解くのではなく、感覚を委ねる芸術作品。

作品の詳細

作品名:インランド・エンパイア
原作名:Inland Empire
監督:デヴィッド・リンチ
脚本:デヴィッド・リンチ
公開:アメリカ 2006年12月15日、日本 2007年7月21日
上映時間:179分
制作国:アメリカ、フランス、ポーランド
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