まったく思いもよらない場所で、心の拠り所を見つけるティーンの物語を描いた、元気の出るコメディ
ストーリー:自分の頭の中は、自分で思っているほど狂っているわけじゃない場合もある。ストレスで押し潰されそうに感じている、ティーンのクレイグ(キーア・ギルクリスト)の場合が、まったくそれだった。少し世間から休養を取ろうと、クレイグは精神クリックに自ら入院する。そこで彼は、想像もしない助言者(ザック・ガリフィアナキス)と、芽生えそうな恋の相手ノエル(エマ・ロバーツ)、そして再出発の方法を見つけるのだった・・・。
出演:キーア・ギルクリスト、エマ・ロバーツ、ザック・ガリフィアナキス、ヴィオラ・デイヴィス、ゾーイ・クラヴィッツ、ローレン・グレアム、ジェレミー・デイビス、ジム・ガフィガン
★★★★☆ 目線が優しい、上質な作品。
丁寧に人間を描いている、繊細で優しい目線で作られている作品。誰の為の人生でもない、自分の人生をきっと見つけて行けるだろう、という清々しい余韻が心地よい。ノーマルとストレンジの境は最早限りなく揺れ動き、どちらがどちらか、見方で変わるような不確かな時代に、疲れたら見るといいかも。音楽の使い方もセンスが良くて満足。
★★★★☆ 誰でも共感できる物語。
精神科病棟が舞台ですが、誰でも共感できる物語です。主人公の周囲に対する劣等感などは10代の若者ならだれでも経験はあるのではないでしょうか。エマ・ロバーツさんがキュートで可愛らしい。正に美少女。主人公の青年は『イット・フォローズ』というホラー映画でも主演されています。自殺願望がある人が多く出てくるのですが、優しく描写されていて映像も美しい。
★★☆☆☆ 最後までさっぱりわからず
自殺願望を持った少年が精神科に五日間入院するコメディーなのだが、最後まで何が何だかさっぱりわからなかった。死にたい理由がまるっきり大したことのないもので、入院する羽目になったら帰りたいと言い出し、入院後は自殺願望が顔を出すこともない。なんのための治療なのだろう? ときどき出る冗談もつまらないし、主人公にもまわりのキャラクターにも魅力がない。私はエマ・ロバーツ目当てで見たのだが、見所は彼女くらいしかないのに出番が少ない。ただ主人公の最後のナレーションから、あえてこのように作ったというのはわかった。ただ私にはその意図が読めなかったので、なんとも理解しようがないのである。
作品の詳細
作品名:なんだかおかしな物語 |
原作名:It’s Kind of a Funny Story |
監督:ライアン・フレック、アンナ・ボーデン |
脚本:ライアン・フレック、アンナ・ボーデン |
公開:アメリカ 2010年10月8日、日本 劇場未公開 |
上映時間:101分 |
制作国:アメリカ |
製作費:800万ドル |
興行収入:600万ドル |
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