僕らには信じられる音楽があった
音楽でアメリカを変えた人々の波乱の人生は、人種を越え時代をも動かした現代アメリカ音楽史の原点
ストーリー:1947年、ナイトクラブを経営するレナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)は、急成長のレコード産業に目をつけ、「チェス・レコード」を設立。才能豊かな黒人ミュージシャンと契約し、音楽チャートを駆け上がっていく。専属スターは成功の証しに“キャデラック”を贈られ、彼らは一時代を築いていく・・・。
出演:エイドリアン・ブロディ、ジェフリー・ライト、ビヨンセ・ノウルズ、コロンバス・ショート、モス・デフ、エマニュエル・シュリーキー、セドリック・ジ・エンターテイナー、ガブリエル・ユニオン、ノーマン・リーダス
★★★★★ 黒人音楽に偏見ある人は観て。
昔のこういう時代背景の中で音楽がどうやって時代が流れて行ったのか?全てではないと思いますけど、なるほどな~って観てました。特に黒人音楽に興味があってチェスレコードなんかは色々聴いてますが、凄く参考になったのと、出演者達もその時代本当にどう音楽を伝えていたのかっていうのを魅せてくれてるので凄く入り込めた映画でした。何度観ても新鮮で忘れかけている何かを思い出させてくれる映画でも有りますね。人間性とか世界観とか色々勉強出来ました。
★★★★★ 人種差別と切っても切れないブラックミュージック
マディ・ウォーターズやチャック・ベリーなどキラ星の如く黒人ミュージシャンを擁したチェスレコードの話。映画館でも見たが、改めDVDでも視聴。ただでさえ権利関係が泥沼化するレコードビジネスに黒人差別の問題が絡んでくるのだから当時は大変だったのだなと感じた。最初は有効な関係にあったマディとチェスも次第に黒人から搾取していると疑心暗鬼になり、関係が悪化していき、難しいのだなと思った。レーベルの絶頂期から転落していくが、ストーンズなどのイギリスのバンドにより再評価されていき、現代のいろいろな音楽はこういった音楽のDNAを受け継いでいるのだなと。2015年10月時点で映画の実在の人物で存命なのはチャック・ベリーだけで時の流れを感じる。映画では見られなかったボーナストラックで出演者のインタビューを見る事ができ、面白かった。
★★★★★ この映画好きです
チェス・レコードやシカゴ・ブルーズ好きからすると、「あれ?」な部分も多いのですが、それでも★5とさせて頂きます。特に、コロンバス・ショート演じるリトル・ウォルターが良かった。そのウォルターが死んでしまい、マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)が号泣するシーンでは、思わず貰い泣きしてしまった。因みに柩に収まる時のウォルターの顔が晩年の本人の顔に、ゾッとする程似ていた。決して派手では無いものの、ブルーズ好きは勿論、音楽好きな人には是非とも観て頂きたい映画です。それと、チェス・レコードにスポットを当ててくれたビヨンセに感謝です。
★★★★☆ ブルース入門編
映画としては、焦点がぼけてることは否めないです。Muddy Watersを中心とした伝説的ブルースマンたちの伝記的ストーリに白人による黒人搾取と音楽と酒とドラッグの問題を扱っているメインストーリーと並行して、少年時代からスターダムに上ることで不幸な死を遂げるLittle Walter、Band Leaderとして圧倒的な存在感をはなつHowlin Wolf、お調子物で人気者のChuck Berryといった脇役を上手く配し、Etta Jamesとの恋愛(?)に収束していきます。その折々での演奏シーンがカッコよく、音楽ファンは楽しいですが、彼ら脇役があくまで脇役でしかないことにたいしてコアなBluesファンな人は一言モノ申したくなるでしょう。それぞれの人生だけで映画2本や3本は撮れるくらい密度の高い人生を送ってきた人たちなので。結局、表面的にさらっと舐めただけのような印象なのですが、ここに現れる音楽に何かを感じた人は、それぞれのアーティストのアルバムを探して聞いてみてください。相性が良ければ、一生ものの音楽を手に入れることができることは間違いないです。あくまで個人の趣味の問題ですが。
作品の詳細
作品名:キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語 |
原作名:Cadillac Records |
監督:ダーネル・マーティン |
脚本:ダーネル・マーティン |
製作総指揮:ビヨンセ・ノウルズ |
公開:アメリカ 2008年12月5日、日本 2009年8月15日 |
上映時間:108分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1200万ドル |
興行収入:890万ドル |
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