その恐ろしさ故に、全米では5回に及ぶ公開延期。身の毛もよだつ、曰くつきの問題作!
ストーリー:ニューヨークの司祭アレックス(ヒース・レジャー)は、恩師であり、父親代わりでもあったドミニクがローマで急死したことを伝えられる。心痛を胸にローマへ飛んだアレックスは、ドミニクの遺体発見現場で幼い兄妹の悪霊に遭遇する。そこには、かつてキリストが用いたとされるアラム文字が書き記されていた。何らかの儀式が執り行われたのではと直感したアレックスは、ドミニクの遺体を調べる。するとそこにも謎の印が残されていた。恩師の死が単なる自然死ではないと確信したアレックスは、独自の調査を開始する。そして遂に、事件の鍵を握る“罪食いの存在に行き当たる。古書によると、“罪食いとは、死を目前にした罪人をその罪深さから解放するため、その者の罪を喰らい、悪霊の拘束から魂を天へと導くという妖力の使い手、不老不死の存在であった。罪人をも天へと導くという、その背徳な性質により、カトリック教会より『異端』とされ、封印されてきた古き伝説の使徒、それは、この世に本当に存在するものなのか? アレックスは“罪食いの本質に迫ろうと、禁断の世界へと調査を踏み入れて行く。事件の真相に迫れば迫るほど襲い掛かる悪霊の数々、そして、遂に姿を現す伝説の『存在』。恩師ドミニクの死の裏に隠された真実とは一体何なのか? 心の深淵に迫る暗黒且つ、未曾有の恐怖がローマを包み込む・・・。
出演:ヒース・レジャー、シャニン・ソサモン、マーク・アディ、ベンノ・フユルマン、ピーター・ウェラー、フランチェスコ・カルネルッティ、マッティア・スブラジア、ロザリンダ・チェレンターノ
★★★★★ 面白いサスペンスホラー
『ロック・ユー』のスタッフとキャストが作り上げた劇画のような映画。キリスト教に詳しくないので、「悪霊喰」の意義や背徳感は分からないけれど、映画としては十分に面白いです。ヒース・レジャーの苦悩する青年僧姿は、哀しくも美しく、『ロック・ユー』の時の様な体育会系とは正反対のキャラクターですが、彼の魅力は十分すぎるほどに見ることができます。他の出演者もみんな美しく、背景の町や豪華な聖堂も見事に描かれています。多少、おどろおどろしいシーンは有りますが、ホラーの苦手な私でも全然平気でした。背が高く手足の美しかったヒースの僧衣姿が見られる作品だというだけでも、十分な価値があると思います。
★★★★☆ The Sin Eaterの方がタイトルできには・・・
Sin Eater(罪を食べる、まぁタイトルにならうと罪喰い)の方がタイトル的にはいい。悪霊喰っていわれるとオカルト映画かって思っちゃう。個人的にはヒース・レジャーが怖いもの知らずな俳優だってことを改めて認識。この後『ブロークバック・マウンテン』や『ダークナイト』へと続いて行ったと思う、とぞくぞくします。こんな若き才能が28歳で亡くなるなんて・・。彼の後にも続々とオーストラリアから若手が出てくるといいのですが・・・。
★★★☆☆ 「怖い」にも色々
「怖さ」とは、人それぞれで何を「怖い」というのかは違います。鑑賞して、つまらなくはないですが、宗教の裏側にも「怖さ」が様々にあるのだなあと思った程度。自分にはちょっとわからず「ふーん…」で終わりました。
作品の詳細
作品名:悪霊喰 |
原作名:The Order |
監督:ブライアン・ヘルゲランド |
脚本:ブライアン・ヘルゲランド |
公開:アメリカ 2003年9月5日、日本 2004年1月24日 |
上映時間:102分 |
制作国:アメリカ |
製作費:3500万ドル |
興行収入:1100万ドル |
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