トビー・フーパー監督によるホラー映画の傑作『悪魔のいけにえ』をリメイク
ストーリー:1973年の暑い夏。テキサスの田舎道を走っていた5人の男女が、放心状態の娘を轢きそうになる。「あそこに引き返さないで!」と錯乱し懇願する彼女は、股間から取り出した銃で自殺してしまう。5人は怪しい田舎町に足を踏み入れ、そこで血も凍る恐怖を体験するのであった・・・。
出演:ジェシカ・ビール、エリック・バルフォー、ジョナサン・タッカー、エリカ・リーセン、マイク・ヴォーゲル、アンドリュー・ブリニアースキー、R・リー・アーメイ、デヴィッド・ドーフマン、マリエッタ・マリク、ローレン・ジャーマン
★★★★★ オリジナルもリメイクも良いと思います。
映画の冒頭、女がお股からリボルバーを取り出して自分の頭をブチ抜くショッキングな出だしは、久々にホラー映画を感じさせてくれました。レザー・フェイスについては、オリジナル同様に間抜けでキモい感じにして欲しかったなぁ。悪くはないけどリメイクのレザーフェイスはカッコ良すぎな印象です。 リー・アーメイの怪演も見逃せませんね。元気そうでなによりです。
★★★★★ ここ数年では抜群のホラー映画
言わずと知れた傑作ホラー『悪魔のいけにえ』のリメイク。近年は中途半端な出来のB級テイストのホラー映画が多かったが、この作品は大真面目。遊び要素のない直球ホラーに仕上がっており、個人的にはかなりの評価ができる作品に仕上がっている。オリジナルである「悪魔のいけにえ」は確かに名作だと思います。だからこのリメイク作品をオリジナルと比較するのは酷。ただ、一つのホラー映画として観れば高い評価をされても全然不思議ではない。『悪魔のいけにえ』にはカルト的人気があり、特に信者が多いホラー映画。その人達からすれば、リメイクを作る事自体が冒涜行為となっているのではないだろうか。それが本作品の評価を下げている要因の一つだと思う。信者のせいで星一つは損してる。
★★★★☆ 世界一恐い映画をリメークしたら
世界一恐い映画のランキングをとると、かなりの確率で『悪魔のいけにえ』が上位に入ります。それをリメークしたらどうなるか?オリジナルは低予算ということもあって、「残虐な殺人」よりも「完全に狂っているレザーフェース一家」と、彼らに捕らえられて「しだいに狂っていくヒロイン」を観客にみせつけて、精神的な恐怖感を煽ります。リメークはオリジナルに対する「半端じゃない対抗心」があったのでしょうか。「残虐な場面」を全面的に出して、観客に「自分が拷問されているか」のように錯覚させる、言い換えると「我慢できない痛さ」を感じさせます。どちらが恐いかは人によって違うでしょう。私にとってはオリジナルの「乾いた狂気」よりも、リメークの「悪臭が漂うじめじめした部屋の中での拷問」の方が耐えられなかったです。
★★★☆☆ オリジナルそのまま
オリジナルそのままという点では、良いリメイクと言えるでしょう。ただし、オリジナルに対するプラスアルファという点では、新しい「何か」が提供できている訳ではないので物足りません。この作品が描きたかったものは、オリジナルもリメイクも、「恐怖」ではなく、アメリカの極端な田舎における強すぎる家族愛、閉鎖性、社会性の無さなど、人間の「異常さ」であると思います。その点では、このリメイクでも同じ印象を得ました。しかし、ジェシカ・ビールの演技、スタイルと顔の美しさは素晴らしいです。
作品の詳細
作品名:テキサス・チェーンソー |
原作名:The Texas Chainsaw Massacre |
監督:マーカス・ニスペル |
脚本:スコット・コーサー |
公開:アメリカ 2003年10月17日、日本 2004年3月20日 |
上映時間:97分 |
制作国:アメリカ |
製作費:950万ドル |
興行収入:1億700万ドル |
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