過酷な家庭環境で生きる黒人少女が、人生に希望を見出していく姿を描いた感動の人間ドラマ
ストーリー:舞台は、1987年のニューヨーク、ハーレム。16歳の少女クレアリース”プレシャス”ジョーンズ(ガボレイ・シディベ)は、お腹の中に子供がいる。父親は、なんと自分の父。母親からは、いつも罵声を浴び、虐待を受けている。学校も楽しくない。プレシャスはとんでもなく太っちょで、読み書きも出来ないから・・・。「プレシャス=貴い」という名前とはかけ離れた毎日。そんな中、学校を退学させられたプレシャスは、フリースクールに通い始める。そこで一人の教師と出会い、初めて「学ぶ喜び」「人を愛し、愛される喜び」を知る。そして、彼女の選んだ道とは・・・。
出演:ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、レニー・クラヴィッツ
★★★★★ 傑作
現代アメリカを赤裸々と描いた作品です。現代社会問題、社会保障、社会福祉、教育、対人支援を感がる最適の作品です。見るたびに考えが深まります。
★★★★★ 真摯に力強く、何かを語りかけてくる映画。
いい映画でした。海外で話題になってから観るまでにずいぶん時間がかかりました。安易な気持ちで観たくなかったので。考えうる限りの悲惨な境遇の主人公なのに、閉鎖的で悲痛な作品になっていないのは国民性故か。プレシャスが自分を想ってくれる人の支えで地獄から這い上がれたのは、自分自身を最後まで見失わなかったから。対する母親が地獄に堕ちざるを得なかったのは、過酷な境遇の中で自分を見失ってしまったから。プレシャスの勇気と強さに感動しました。多くの語る言葉すら持たない映画が氾濫する中で、真摯に力強く何かを語りかけてくる映画でした。辛いお話ですが、ぜひ多くの方に観ていただきたい。
★★★★☆ 名前がプレシャス
これはただ一人の女の子の人生の話なのか。もっと大きな意味を持つ作品か。この女優もうあまり見かけなくなったが、「普通」の演じ方がものすごくうまい。もちろん、モニークもマライアもすごいが。ただいい作品と一言で言えないけど、心に残る作品。果たして神様っているのだろうか。
★★★☆☆ 何をもっての幸せか。
モニークのどうしようもなさは、どうやって育てられたのか別の映画で観てみたいほどの悪っぷり。オスカーも伊達じゃないと言わざるを得ない。明らかに地獄の中で生きているように思えても、妄想の逃避行で精神を保てるのは不幸の度合いはあれど同感してしまう。どんな逆境でも自分を信じて前を向いて歩いていくんだとかいうのは通用しない。にもかかわらず、子供を愛し、育てていこうとする力強さに感情移入の余地は挟ませない。個人的には公民館とかで中高生に見せるべきだと思う。
作品の詳細
作品名:プレシャス |
原作名:Precious: Based on the Novel Push by Sapphire |
監督:リー・ダニエルズ |
脚本:ジェフリー・フレッチャー |
公開:アメリカ 2009年11月6日、日本 2010年4月24日 |
上映時間:104分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1000万ドル |
興行収入:6300万ドル |
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