彼は見ていた。7人の大統領に仕えた黒人執事。世界の中心<ホワイトハウス>の知られざる物語
ストーリー:綿花畑の奴隷として生まれたセシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)は、見習いからホテルのボーイとなり、遂には、ホワイトハウスの執事にスカウトされる。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争・・・、アメリカが大きく揺れ動いていた時代。セシルは、歴史が動く瞬間を、最前で見続けながら、忠実に働き続ける。黒人として、そして、身につけた執事としての誇りを胸に。そのことに理解を示す妻とは別に、父の仕事を恥じ、国と戦うため、反政府運動に身を投じる長男。兄とは逆に、国のために戦う事を選び、ベトナムへ志願する次男。世界の中枢にいながらも、夫であり父であったセシルは、家族と共に、その世界に翻弄されていく。彼が世界の中心で見たものとは?そして人生の最後に流した、涙の理由とは・・・。
出演:フォレスト・ウィテカー、アムル・アミーン、オプラ・ウィンフリー、デヴィッド・オイェロウォ、イライジャ・ケリー、デヴィッド・バナー、マライア・キャリー、ヤヤ・ダコスタ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、キューバ・グッディング・ジュニア、レニー・クラヴィッツ、 ロビン・ウィリアムズ、ジェームズ・マースデン、ミンカ・ケリー、リーヴ・シュレイバー、ジョン・キューザック、ジェーン・フォンダ、アラン・リックマン
★★★★★ いいドラマでした
主人公の黒人男性の一生が描かれる。人種差別の時代、公民権運動の時代、そして初の黒人大統領就任へと絶え間なく動いていく時代を、主人公の視点を通して体験するような映画。胸にグッと迫るものがある。ただ、分断が煽られて二進も三進も行かない今のアメリカを思うと何とも言えなくなる。この映画はハッピーエンドだけど、オバマ時代の熱狂の裏で、忘れ去られた人々の怨嗟の念が渦巻いていたであろうことを、逆に考えてしまった。
★★★★★ 大事なこと
きっと人は永遠に何かしらの大きな問題が立ちはだかり、それを一歩一歩解決しながら生きていくんだろうなって思った。1つの目的に向かって、それぞれにそれぞれの戦い方があって、時にはその戦い方で味方同士ぶつかりあったりすることもあるんだなって。色んな嫌なことがあったり、差別的な話を目の前でされたりして、内心はすごく傷ついたりしても、仕事だから表面に出さない私情を挟まないというのはとても大変なことで、それを何十年も続けているお父さんは立派だなって思った。奥さんは寂しかったし、不安だったのもわかるけど、旦那さんを支えてあげてほしいなあって思いながら観てた(‘・ω・`)仕事と家族と、選ぶことはできないけど、だからこそ絆って大事なんだなって。色んな大統領に仕えた彼だからこそ見えた世界があったのかな。少しずつでも何かを変えようと努力すれば、きっといつか変わる日が来るんだねうまく言えないけど、何人もの犠牲があるのはやっぱり怖いし、嫌なことだなって思った(‘・ω・`)それでも時には立ち向かうことも必要なんだね何かこういう事実に基づく話って、言いたいことがうまく出てこないんだよね。でもきっと、未来に向かうってそういうことなのかもしれない。そんなことを考えさせられる映画だった。歴史の話上内容は暗いし、楽しいお話でも、笑うシーンがあるわけでもない。だけど観て良かったなって思った。
★★★★☆ 人種差別がなくならないアメリカ
黒人や有色人種への差別の意識は、アメリカ人からなかなかなくなりません。オバマ大統領の登場で払しょくされるかと思いきや、今なおBlack Lives Matterという運動が起き、アメリカはそれをなくせないでいます。でも、アメリカ人に限ったことではなく、人が複数集まるところには多かれ少なかれ、差別かいじめが発生してしまいます。強いものが弱いものをいじめ、いじめられた人はさらに弱い立場の人たちをいじめます。この映画の主人公は、歴代のアメリカ大統領に仕えながら、アメリカ人種差別の歴史を見てきたのでしょう。後世に伝えるべき映画です。
作品の詳細
作品名:大統領の執事の涙 |
原作名:Lee Daniels’ The Butler |
監督:リー・ダニエルズ |
脚本:ダニー・ストロング |
公開:アメリカ 2013年8月16日、日本 2014年2月15日 |
上映時間:132分 |
制作国:アメリカ |
製作費:3000万ドル |
興行収入:1億7600万ドル |
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