ファンタジー

ミスター・ノーバディ

もしもあの時、違う相手を選んでいたら・・・、衝撃のパラレルワールド!

ストーリー:ニモ(ジャレッド・レト)は118歳の誕生日を前に今まさに人生を終えようとしている、世界最高齢で唯一の”死ぬ”人間である。だが、だれもその過去を知る者はいない。自分も過去は覚えていない。彼は”ミスター・ノーバディ(誰でもない)”なのだ。世界中が、ニモが息を引き取る瞬間を見届けようと注目している中、1人の新聞記者がニモに質問する。人間が不死となる前の世界とは?ニモは少しづつ自分の人生について振り返りながら過去を思い出し語りだすが・・・。

出演:ジャレッド・レト、トビー・レグボ、トーマス・バーン、サラ・ポーリー、クレア・ストーン、ダイアン・クルーガー、ジュノー・テンプル、リン・ダン・ファン、オードリー・ジャコミニ、リス・エヴァンス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ すご過ぎる「量子力学的」映画

量子力学の「多世界解釈」の世界観をベースにした「恋愛映画」です。この映画では「どの女性と結婚するか」という人生の主題を描くことで、「パラレルワールド」を語っています。女性A、B、Cのいずれの人と結婚するか、で現実が複数に分岐します。さらに、それぞれの女性と出会う前、「父母の別離」の際に主人公がどう決断するか、が前提となる「分岐」となります。「それぞれが現実である複数の世界」へと主人公の現実が分岐していきますが、それらすべては主人公が「選択をしない・決断しない」状態では量子的な多世界的で存在していますが、主人公が決断した瞬間、「観察者効果」によって「固定」されます。「決断」なしには「時間」さえも進行せず、主人公は「誰でもない者」にしかなれません。「量子力学が描く世界像」を、「恋愛と結婚」という人生の一大テーマとからめて描いている、とてつもなく美しい作品だと感じました。ただ、以上のようなことがある程度でもわかっていないと、「死ぬほど退屈」であるか、「わけのわからない世界観で、頭がおかしくなりそう」になる映画です。最近見た思想的な映画のなかでは、その深さと広さにおいて個人的にはトップです。

★★★★★ 宇宙や量子力学に興味ある方は楽しめます

宇宙とか量子力学とかスリット実験とか全く触れたことのない人にはチンプンカンプンの意味不明な恋愛映画かと思われるかもしれないが、映画『インターステラー』やアニメのシュタインズ・ゲート好きな人からしたら、最初から最後まで楽しめるしどういう解釈でストーリーが展開されるか興味が湧いてきて終始集中して観ることができました。今の人生が過去から未来へ選択を繰り返し進んでいく現実世界だとするなら逆に未来から過去へ選択して進んでいく世界もあるかもしれないと感じさせられました。観測者理論とかスリット実験とかバタフライ効果とか多元宇宙とかピンときた方は間違いなく楽しめる作品です。久しぶりに面白い映画に出会えてうれしいです。

★★★★☆ たぶん理解はできたが

9歳の少年の、時間枝の果てにある一つの可能性。そこを起点として、本作は視聴者を多次元世界へと引き込んでいく。並行世界的な概念に、宇宙大収縮というアイデアを加える手法は見事であった。しかし本作は本質的に「物語」ですらなく、少年の選択の「可能性」に過ぎない。とすれば、視聴者が受け取り得る主題は「選択の重要性」か?私には、そのメッセージがひどく陳腐なものに思えてならない。

★★★★☆ 夢を見ているような不思議な感覚

この物語は評価が難しいと思います。でも嫌いじゃない。少年が都度選択することによって人生が変わっていく様を同時並行的に見ることができる。でもそれは本当の話なのか、少年の空想なのか?なぜ嫌いじゃないか、自分でもあの時別の選択をしたら違う人生だったのか思うところがあるからだと思う。好きじゃない人は単にダラダラと山も谷もなく話が進んでいく最低の映画かもしれない。でも私は正直ゾクゾクしながら見てました。そんな不思議な感覚の映画です。こんな映画はもうないだろうなあ。万人ウケするとは思えない。

★★★☆☆ すべては9歳のニモの空想だったのか?いまだに分からない。

自分の過去を覚えていない老人。催眠術によって引き出される記憶は何通りもの生きざまであり一見同じ人が歩んだ人生とは思えない。これは、いろんな状態が同時に存在する量子力学の「状態の重ね合わせ」になぞらえたものです。118歳の老人ニモの記憶は、9歳のニモが離婚する両親のどちらと暮らすか選択を迫られ、あらゆる可能性を空想した産物なのです。最終的に両親のどちらも追いかけない選択をしたニモは灯台の下でアンナと再開する未来を導き、それ以外の未来は時間が逆行することで崩壊していきます。ニモが老人ニモの動画メッセージを見る場面で、老人ニモは「私は君だ」と言っておきながら「こっちの世には君は存在しない」とも言い、頭が混乱しますが、おそらく「君のたどり着く未来はここではない」という意味だったのでしょう。難しい作品でした。

作品の詳細

作品名:ミスター・ノーバディ
原作名:Mr. Nobody
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
脚本:ジャコ・ヴァン・ドルマル
上映時間:ベルギー 2010年1月13日、日本 2011年4月30日
制作国:ドイツ、ベルギー、カナダ、フランス
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