天才ウディ・アレンが真夜中のパリに魔法をかけた!
誰しもをめくるめくおとぎ話の世界へトリップさせる至福のロマンティック・コメディ!
ストーリー:ハリウッドの脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者とその両親と共に憧れのパリに滞在中。そんな彼がある夜、0時を告げる鐘の音に導かれて迷い込んだ先は、芸術花開く1920年代だった!これは夢か幻かと驚くギルの前に、次から次へと偉人を名乗る面々と、妖艶な美女アドリアナが現れて・・・。
出演:オーウェン・ウィルソン、レイチェル・マクアダムス、カート・フラー、ミミ・ケネディ、マイケル・シーン、ニーナ・アリアンダ、カルラ・ブルーニ、アリソン・ピル、トム・ヒドルストン、キャシー・ベイツ、マリオン・コティヤール、レア・セドゥ、エイドリアン・ブロディ
★★★★★ 主人公が歴史上の偉人と出会う
旅行でパリに来た男性が夜毎にタイムスリップして、ヘミングウェイやピカソなど歴史上の偉人と知り合いになるファンタジー映画。タイムスリップするがSFがメインではなく、一人の男の夢のような時間を追体験する感じ。タイムスリップして歴史を変えようとかではなく、主人公は純粋にタイムスリップした時代を楽しんでいて、主人公を通して次はどんな偉人に会うんだろうとかわくわくする。約90分一気に観れた。後、パリの街並みも綺麗だった。よく知らない偉人もいたので、登場する偉人たちの知識が多い方がより楽しめると思う。
★★★★★ 非常に感性バランスのとれた作品
「即物的に生きるのかそれとも精神的・表象的にに生きるか」かねてより議論の絶えないテーマであり、男女で別れる興味深い話題に思います。主人公は、文学や芸術が描き出す精神を享受したい一方で、現実を見ると婚約者から仕事まで即物的なことばかり。そこに、過去に生きる精神世界の住人と出くわし自分の生き方が正しいと理解していく。純文学でとりわけ扱われそうなストーリープロットをコメディタッチに仕上げ、かつ著名な作家や芸術要素などを織り交ぜて最後まで絢爛豪華に描き出す力はさすがウディ・アレンと言わざるを得ません。表現したいことを表に出しすぎている婚約者の配置キャラはどうかと少し思いましたが、最後は学者ぶっている人と浮気させる(即物)とともに(学問を即物的に捉えpedanticと言われる様子はかなり皮肉で、いい配役だと思います)、主人公が雨の中夜のパリを同じ性格を有した女性と歩く(プラトニックな)幕引きははかなり綺麗であると思います。映画の舞台の選び方、配役、プロット、に加え人間社会や人間の本質を描き出すバランスがとても優れた作品だと思います。サリンジャーよりはわかりやすく、「日の名残り」(カズオイシグロ著)やアンドレジッドの狭き門などよりコメディタッチにして番人うけさせる娯楽映画作品としては、この上なく素晴らしいと思います。
★★★★☆ これは拾い物。 大人のファンタジー
大して期待もせずに観たのですが、思わぬ拾い物でした。全く内容を知らなかったので突然フィッツジェラルド夫妻が現れた時は、おそらく主人公と同じくらいびっくりしました。そしてコクトー、ヘミングウェイ、ピカソとあの時代のパリにいた錚々たる芸術家たちが次々に現れ、物語に引きずり込まれました。それぞれ見た目も話すことも私たちが想像する姿そのもので、それがまた楽しい映画なんだと思います。ペダンチックだな、と思いますが、そこはウディ・アレンなので。軽やかなファンタジーですが、過去からまたその過去に移動して、現実を引き受けて生きていくことを決意する主人公。そしてパリの雨が好きというパリジャンと出会うラスト。最後までよく行き届いた映画だと思います。
★★★☆☆ 退屈なところもあるが、前向きになれる映画。
各時代の美しい映像に心奪われる。昔の時代を過ごした主人公は、最後に語る。「現在って不満なものなんだ。それが人生だから」どの時代にも良いところと悪いところがある。日々過ごしていくうちに良いところは感じられなくなり、悪いところだけを感じるようになっていく。結局一番変えるべきなのは自分だと、この映画を見て感じた。
作品の詳細
作品名:ミッドナイト・イン・パリ |
原作名:Midnight in Paris |
監督:ウディ・アレン |
脚本:ウディ・アレン |
公開:スペイン 2011年5月13日、日本 2012年5月26日 |
上映時間:94分 |
制作国:アメリカ、スペイン |
製作費:1700万ドル |
興行収入:1億5300万ドル |
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