全米メディアを騒然とさせた、少女たちによる衝撃の事件
ストーリー:舞台はハリウッドスターや人気モデルが数多く暮らす、ロサンゼルス郊外の高級住宅地カラバサス。セレブリティの生活に憧れるニッキーら5人の少女たちは、セレブの豪邸をインターネットで調べ、次々に侵入、きらびやかなブランド服やジュエリーの数々を盗み出す。しかし、ほんの悪ふざけのつもりだった無謀な冒険は、次第にエスカレートし、彼女たちを二度と後戻りできない場所へ追いやっていく・・・。
出演:ケイティ・チャン、イズラエル・ブルサール、エマ・ワトソン、クレア・ジュリアン、タイッサ・ファーミガ、ジョージア・ロック、レスリー・マン、マイカ・モンロー、アニー・フィッツジェラルド、ハルストン・セイジ
★★★★★ 世間的にはあまり評価されてないけれど、僕は大好きな作品
宣伝がセレブとかブランドとかを推してて完全にプロモーションをミスってる感じがあるが、本作は華麗な犯罪を眺めたりや有名女優にキャーキャーいうためのパリピ向けな作品ではなく、そういうアッパーな人種に憧れながらもなりきれない若者の病理を描いた硬派な作品。 本来的には十分に裕福なはずの彼らが、なまじ「憧れ」が近いばかりに過剰な劣等感に苛まれてしまう。杜撰な犯罪があっさり成功して承認欲求からどんどんエスカレートし、やばいと思いつつも「居場所」を失いたくないためにズルズルと加担してしまう。ラストのニッキーの「目立ったもん勝ち」感にもあるように、今にして思うとどこか昨今のYoutuber問題を先取りした作品のようにも見える。
★★★★★ この世界観たまらない!!
ソフィア・コッポラの映画は良い意味でサラッと観れてどこかミュージックビデオみたいな雰囲気があると思います。とにかくオシャレで、映像の色合いや流れる音楽に酔いしれてしまいます。特にこの作品は”セレブの家”がたくさん映し出されるだけあって画面がとても華やか。中でも何度も出てくるパリスの家は実際に本人の家で、監督が直接頼んだらすぐに使っていいと許可をしてくれたそう。あんなに自分の写真にだらけの家には驚きですが、監督いわく一切いじっていないとのことなので、あのインテリアがリアルなのが一番驚き(笑)色んなセレブが出てくるので、特に海外ゴシップなどが好きな方はとても楽しめると思います。逆にリンジー・ローハンやパリス・ヒルトンを良く知らないという方は退屈かもしれません。けれどとにかく全体的にオシャレな仕上がりなのでそれだけでも堪能して欲しいです。ストーリーも実際にあった事件なのでそれだけでかなり引き付けられます。そしてLAの高級住宅地に住む恵まれた高校生たちの日常もというのも、観ているだけで楽しいです。エマ・ワトソン×ソフィア・コッポラに感激して観ましたが、とにかくエマちゃんがめちゃくちゃ可愛くて綺麗!脳みそ空っぽな女子高生を見事に演じていて改めて実力のある女優さんだなと思いました。他の子たちもみんな美男美女で目の保養です。ストーリーに関しては飽きないし、窃盗犯の仲間たちはみんな何も考えていないお金持ちの子供たち。その姿が滑稽で大人が観たら思春期の自分や人間関係を思い出すのではと思いました。煌びやかな映像がラストに近づくにつれノスタルジックになっていくのがとても美しいです。ずっと浸っていたい世界観。
★★★★☆ 若モンの闇
現代の若モンらしい軽いノリの大罪、軽いノリの深き心の闇を、渇いた視点で克明に描いている。セレブんちで「もらって」きてクラブでアガる、ブリッとキマるみたいな話だし一見楽しめそうな内容なんだけど、歯止めが効かない子供らしい大暴走に観てる側はドン引く。という形での問題提起、ドキュメンタリータッチだと思った。グロい描写ゼロだがエグい。実際子供の闇ってこういうもの。ソフィアのフェミニンでポップでたまらなくセンチメンタルな感じが好きなんだけど、今作でも大暴走をしずかに叙情的に描いてきた。由緒正しきカンヌのオープニング作品であり「ある視点部門」?かなんかでもあるし、somewhereでのベネチアグランプリも経て巨匠ぽくなったかなと思った。自身も母親だし、警鐘という形での若い世代へのソフィアなりの愛情かもってのは勘ぐりか。ラストシーンの性懲りもないカメラ目線はウケる、彼女には是非世間騒がすセレブになって欲しい(笑)
★★★☆☆ 何を伝えたかったのか。
正直、作品としては全く面白くない。Emma Watson目的で観たが、観終わった後は時間を無駄にしたと感じる程だった。始めから最後まで頭が痛くなる作品。実話を元に映画化したというが、わざわざこの内容を映画化する必要があっただろうか?せっかくのソフィア・コッポラ監督だが無駄遣いにしか思わない。ただ、ソフィア・コッポラ監督なだけあってやっぱり絵は綺麗。観てて引き込まれる絵ではあった。Emmaの名と絵の綺麗さで☆3にしとく。
作品の詳細
作品名:ブリングリング |
原作名:The Bling Ring |
監督:ソフィア・コッポラ |
脚本:ソフィア・コッポラ |
原作:ナンシー・ジョー・セイルズ『The Suspects Wore Louboutins』 |
公開:アメリカ 2013年6月14日、日本 2013年12月14日 |
上映時間:90分 |
制作国:アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本 |
製作費:800万ドル |
興行収入:2000万ドル |
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