ドラマ

メランコリア

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ラース・フォン・トリアー監督が描く、かつてない一大SF叙事詩

ストーリー:その日はジャスティン(キルスティン・ダンスト)にとって、人生最高の1日になるはずだった。マイケルとの結婚パーティーは、いま、姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)と夫ジョン(キーファー・サザーランド)の豪華な邸宅で盛大に行われている。しかし、皆の祝福を受けながら、ジャスティンは激しい虚しさと気だるさに囚われていた。何かに絡みつかれたかのように、自らの感情をコントロールできなくなるジャスティン。そして、パーティーは最悪の結末を迎える。憔悴しきったジャスティンが、クレアとジョンの邸宅を再び訪れた際、惑星メランコリアは地球に異常接近していた。地球との衝突を恐れて怯えるクレア。しかし、ジャスティンはなぜか心が軽くなっていく感覚を覚える。彼女には全てがわかっていたのだ。そして、メランコリアが地球に最も接近する夜、ジャスティンはクレアたちと共に、その瞬間が訪れるのを待ち構えていた。それは「世界の終わり」が訪れるかもしれない瞬間・・・。

出演:キルスティン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール、キーファー・サザーランド、アレクサンダー・スカルスガルド、ブラディ・コーベット、シャーロット・ランプリング、ウド・キア、ジョン・ハート、イェスパー・クリステンセン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 現段階のラース最高作品!

これはラースフォントリアー監督の最高傑作だと思います。素晴らしい。素晴らしいのひとことです。これほどの美しい終末、破滅。この作品は是非ともDVDではなくBlu-rayで観て欲しい。心の底から思います。映像美も素晴らしいです。

★★★★★ 久々に見入った映画

世界の終わり、というテーマはやはり人間の本質を描くのに適しているな、と痛感しました。薄っぺらい幸せを自ら拒み全てをぶち壊した妹と、こうあるべきという価値観を痛々しいほど忠実に守っている常識人の姉の対比がよかったです。特に、もうこの世の終わりを悟った妹の開き直りっぷりがアッパレです!演じているキルスティン・ダンストもはまり役でした。もう終わりなら、自分に正直に、後悔のないように毎日を生きよう。後半の、終末までひたすら淡々と流れる時間を描いた部分は特にすばらしく、息をのんで見入ってしまいました。恐怖に支配されるか、解放されるか。自分が姉か妹どちらのタイプか考えながら見るのも面白いかもしれません。

★★★★★ あえていいます、最高傑作!

当然、評価はまっぷたつでしょう。でも、私は、最高評価にしたいです、ここはあえて。観る前は全然期待していませんでした。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』がトリアーの最高作品かなあ、と思っていました。しかし、本作が最高傑作になりました。映像叙事詩。久しぶりに堪能した、ヨーロッパ的、エロスとタナトスの映像。最後まで、「まさか、SFなわけないよな」と思ってみていましたが、予想を裏切った、「SFでした」。しかも、トリアー的な、幻想叙事詩、美しくも、怪しい映像のSF。一度見たら、クセになって、なんども観たくなります。第一部の、いつものハンディカメラを多用した、人物の吐息や心臓の鼓動まで聞こえてきそうな接写。そして、ゲンズブールがメインになる第二部の、壮大な映像とクライマックス。美しくも、悲しい。壮大で粗雑。緻密で、雄大。オープニングの、息をのむ、圧巻のスローモーション。気に入りました。

★★★★☆ 複雑な感情になりながらも、この映画が好き。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の監督さんと聞いて納得してしまいました(笑)なんというか人の感情の様々が詰め込まれた映画です。地球の終末が金持ちにも、鬱病にも、等しく平等にそれは訪れる。自分は主人公たちの最期を、それこそ主人公の様に「そんなの、くだらない」と思ってしまう。独り寂しく絶望しながら終わりを迎えるのかもしれない。ジョンの様に自分から命を絶ってしまうのかもしれない。でも、それぞれがそれぞれの幸せな終わり方があると解る。そんなストーリーでした。固定カメラで撮影していないこの映画。カメラはブレ、序盤の結婚式のシーンなんかはホームビデオそのままの雰囲気。それに合わせるように躁鬱の病を患っている主人公の不安定さ、そして終末感を上手く表現できていました。ただ、そういったカメラの揺れ演出による見辛さや、主要人物の言動や行動の不安定さ、映像は美麗ながらも長く回すシーンもあるので退屈に映ってしまっても仕方ないかも。なんにせよ叙情的な作品で、娯楽性を求めて観る映画では無いということは感じました。

★☆☆☆☆ 人として未熟

人間は、巨大な天変地異などによる死の運命に対しては、案外、いさぎよく観念するものだ。逃げられないと分かりきっている状況で直前まで、バタバタ無駄にあがいたりはしない。なのに、姉クレアだけが見苦しく悪あがきするラストまでの30分程が苦痛過ぎる。こんな女、普通の映画ならモブキャラとしてフラグ立って3秒で自殺してる。そして、こんな「人として未熟」な登場人物のために長尺を使う監督も「人として未熟」。前半の意味不明な1時間も、ただただ意味が無い。今まで鑑賞した中で、最もつまらない、最も低レベルな作品の1つ。学生のオナニー映画と全く同じ。はっきり言って、ゴミ。

作品の詳細

作品名:メランコリア
原作名:Melancholia
脚本:ラース・フォン・トリアー
原作名:ラース・フォン・トリアー
公開:デンマーク 2011年5月26日、日本 2012年2月17日
上映時間:135分
制作国:デンマーク、スウェーデン、ドイツ、フランス
製作費:900万ドル
興行収入:1500万ドル
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