『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』の世界最高峰映像工房スタジオライカ製作、日本未公開の傑作ストップモーション・アニメ!
ストーリー:チーズブリッジの町では、夜な夜な現れては子供を襲って食べるという恐ろしいモンスター“ボックストロール”の噂が信じられていた。町の権力者であるリンド卿は、悪徳害虫駆除業者のスナッチャーに駆除を依頼し、トロールたちは次々と捕えられていく。そんな人々に忌み嫌われるトロールたちと地下で楽しく暮らしていた人間の男の子エッグス。噂とは異なり、寝静まった夜の町でガラクタを集めては発明に勤しむ心優しいトロールたちであったが、エッグスの親代わりのフィッシュまでも捕獲されてしまい、救出のために地上に出たエッグスは初めて人間の社会を知ることに。大切な家族を取り戻すため、エッグスはリンド卿の娘の勝気な少女ウィニーと共にスナッチャー率いる駆除軍団に立ち向かっていく・・・。
★★★★★ ボックストロールって素敵なトロール達です!
簡潔な中にも良くまとまったストーリーであり、キャラクター設定も良く出来ています。それぞれ誇張されてはいてもリアリティーのある人格設定がされています。そういう意味でかえって地味に感じる佳作と言えるかもしれませんが、ライカの今までの4作品の中でもっとも社会的な思想を持った啓蒙的なものと言えると思います。内容が薄いという事はまったくありません。それに、内向的だけれども技術に優れるという設定のトロール達にアニメーター達の姿が投影されているのかな?なんて考えると、さらにトロール達が愛おしくなってきちゃったりもします。私は個人的には、虫を食べたり汚らしかったりする表現は苦手です。それでも、最初は反発を感じるような人間的過ぎるキャラクターたちそれぞれに徐々に共感を覚え、だんだんにストーリーに引き込まれるという意味で、ストップモーションアニメという枠を越えて映画として良く出来た作品だと思います。たしかにこじんまりとはしているかもしれません。でも、見終わったあと息子が「けっこう良い良い映画だったね。」とぽつり言いました。そんな映画です。好き嫌いはあるとは思いますが多く人に見て欲しい映画です。
★★★★★ 信じがたい冷遇。アート作品としての固有の価値に、もっと評価を!
映画である以上、面白いか、つまらないかだけで作品の価値を決めるというのは、とりあえず正当だと思う。確かに本作は、『コラライン』や『パラノーマン』のような、スリルやワクワク感、展開の鮮やかさには欠ける。また、総じて、感情移入できる要素や登場人物に乏しいのは、大きな弱点と言える。正直、イマイチな映画だと思う。とはいえ、チーズ食に熱を上げるだけのくだらない上流階級、そこに成り上がろうとする駆除業者、そして、気味の悪さ故に差別される地下世界の下層階級であるトロールという、3つの支点をテコにして、“階級社会”を皮肉っているのが、この映画の(ちょっと大人向きの)主題であると言えないこともない。本作に、教訓や奥深さがないというのは、不当な評価だろう。(『コラライン』とて、単なるホラー物に過ぎない。)また、もう少し複眼的な視点をもって、フルCGでは味わえないストップモーションの素晴らしさや、美術の秀逸さに感動するという、“アート作品”としての楽しみ方はないのだろうか? もちろん表現手法は、手段であり目的ではないが、“他作品にはない固有の価値”が、もっと高く評価されるべきだと思うのだ。本作が、子供向け映画として、一段低く見られてしまうのはやむを得ない。しかし、“アート体験”として虚心坦懐に見れば、例えば人気の展覧会での体験と比べて、勝るとも劣らないと私は思う。また、ティム・バートン作品のように、“気味が悪いが美しい”世界ではなく、あえて薄汚れた世界に挑戦しているというのも、興味深いのだ。大人の事情が別にあるのかもしれないが、希少な宝石のようなこの作品に、最近まで日本語バージョンが出なかったというのは信じがたいのである。
★★★★☆ キャラクターが個性的
あまり、可愛いキャラクターではありませんが、衣装、セットも可愛い。ストーリーも好きです。幼い子供さんは苦手かもしれませんが、私は大好きです。
作品の詳細
作品名:ボックストロール |
原作名:The Boxtrolls |
監督:グラハム・アナブル、アンソニー・スタキ |
脚本:イリーナ・ブリヌル |
公開:アメリカ 2014年9月26日 |
上映時間:96分 |
制作国:アメリカ |
製作費:6000万ドル |
興行収入:1億900万ドル |
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