ドラマ

バベル

一発の銃弾が、孤独な心を繋ぎあわす

モロッコで幼い兄弟が撃った1発の銃弾。それが様々な因果によって繋がっていき、アメリカ、メキシコ、日本の人々の運命へと連鎖していく。

ストーリー:はじまりはモロッコ。夫婦の絆を取り戻そうと、この地を旅するリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)。二人の乗るバスに打ち込まれた一発の銃弾により、スーザンは重傷を負う。言葉も通じず、医者もいない辺境で妻の命を懸命に救おうとするリチャード。一方でこの発砲事件の犯人を米国人を狙ったテロリストと断定した、モロッコ警察たちの捜査が始まる・・・。銃の持ち主を辿ると、意外なことに東京で聾唖の娘(菊地凛子)と二人きり暮らす、ある会社役員(役所広司)に行き着いた。彼は数年前に自殺で亡くした妻について未だ事情徴収を受けていた・・・。そしてその頃、リチャードとスーザンの帰りを待つ幼い子供たちは、息子の結婚式に出席する乳母にメキシコへと連れられる。刺激的な異文化を楽しむ二人、しかし、彼らにも生死を分ける思いもかけない事態が待っていた・・・。

キャスト:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ブブケ・アイト・エル・カイド、ガエル・ガルシア・ベルナル、アドリアナ・バラッザ、エル・ファニング、役所広司、菊地凛子

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ イニャリトゥ監督の意図は一貫している

世界中の人々は、それぞれの人生があり、それが交差することによって、人生も大きく変わる。それを運命という言葉で片付けても構わない。しかし、その出来事を他人に伝える時、小説などのように、きちんと時系列に、風景描写まで交えて伝えることなどできない。自分は他人とは異なるのだから。『バベル』もそう。今までの『アモーレス・ペロス』『21グラム』同様、自分が体験したことを人に伝えること、その難しさと相手の人生との交差によるドラマを描いたこの作品は、長編3作目でありながら、早くも頂点を極めたかのよう。そう、根底には現在社会の抱えるコミュニケーション不足、または宗教観対立など、人間同士の交わり。そこを鋭く描いたこの作品は、まさしく評価に値する傑作だと思います。

★★★★★ いや~何とも怖ろしい作品でした・・・

バベルというタイトルから人間の業のようなものを考えながら観ましたが、想像をはるかに超えた展開でした。日本人のハンターがモロッコのガイドにお礼として銃をプレゼントしただけなんだけど・・それが・・・こんな展開になるとは!さまざまなシーンが目に焼き付いて正直ショックを受けています。銃社会ではない日本の男に銃を持たせるとはいったいどんな意図があったのだろう・・・?ブラピもケイトも凄い演技でした。

★★★★★ 魅入ってしまった。

子供を亡くしたアメリカ人の夫婦。妻、母を亡くした日本人の父と娘。モロッコ人の家族は息子を亡くす。メキシコ人の乳母は、我が子同然の子供たちとのつながりを失う。誰もが痛みをもてあまし、泣き、怒り、苦しみ、時に光が差すが、そのどれもがそれぞれの日常に内包されている。そういうことが起こる瞬間というのは、決して派手な兆しがあるものではなく、ダイナミックな展開があるわけでも、後に大きなカタルシスで救われるものでもなく、当たり前だった日々がある瞬間にふっと狂い、自分の力ではどうすることもできず、戸惑ったままずるずると引きずられていくもので、そういう意味でとてもリアリティがあった。この映画のように、画面を見る自分にはありえないと思える事が、世界のあちこちで我が身に起きている人がいる現実。その当事者になったようで、息を詰めて最後まで一気見してしまいました。おもしろかった。生をリアルに感じる映画でした。風景がとても美しかった。

★★★☆☆ 佳作。

この作品はバベルというタイトルのとおり、旧約聖書のバベルがキーワードになっている。モロッコの僻地で言葉が通じないことで苛々が募っていくアメリカ人観光客、アメリカという地で執拗なまでのテロへの疑いに自分を見失ってしまうメキシコ人、東京という街で言葉が通じないことに心が通じなくなってしまう聾唖の日本人。いずれの人間も、国や言葉という壁にぶつかり、それぞれが自分の環境に対して無力になり我を失うように裸になっていく過程が描かれている、比喩的に又は物理的に。 モロッコの僻地で、銃口から飛び出た1つの重い弾丸の影響が、国境を越えて言葉が通じないはずの人々のところにも、ゆっくりと鈍く広がっていく。言語の違い、文化の違い、総じて環境の違いを越える激しい感情の揺さぶりが、生々しく血と汗で描かれる。1つの弾丸によって、国境を越えて連鎖的に引き起こされる涙があるのならば、もしかしたら、国境を越えて連鎖的に引き起こされるハグだってあるのかもしれない。注目されていた菊池凛子の役には感想を控えたい。脱げばいいのかアカデミー賞とは言いたくないけれど、菊池凛子よりはケイト・ブランシェットの方が印象に残った。モロッコ、メキシコ、日本と環境がダイナミックに伝わる音楽と映像は素晴らしい。ただ、期待を超えた良さがあったかといわれると、そうとはいえない。

★☆☆☆☆ 役者の無駄遣い。

個別のストーリーが、最終的に一つの答えに繋がる系の作品。テンポが悪く、個別のストーリーが、冗長で長ったらしく、早送り無しに見ることは出来ない。各話の繋がりも悪く、見ていてダレる。言葉の通じないことによる障害を表現したかったのだろうが見えてイライラさせるだけの道具にしかなっていない。オチも胸くそ悪い。見るだけ損。どうしてもみたければ、早送りすることをお勧めする。

作品の詳細

作品名:バベル
原作名:Babel
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:ギレルモ・アリアガ
公開:アメリカ 2006年10月27日、日本 2007年4月28日
上映時間:142分
制作国:アメリカ
製作費:2500万ドル
興行収入:1億3500万ドル
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