Nothing But Movies

114分間、あなたは最前線へ送り込まれる

衝撃のノンフィクション小説を基に、イラク戦争の驚愕の舞台裏に迫る緊迫のノンストップ・アクション!

ストーリー：ロイ・ミラー上級准尉(マット・デイモン)は、イラクの首都バグダードを駆けずり回っていた。彼に課せられた任務は、イラク政府が隠蔽した大量破壊兵器を発見すること。イラク戦争開戦から４週間後、米軍駐留地域〈グリーン・ゾーン〉の外は無政府状態に陥っており、敵兵の攻撃も絶えない。そんな危うい混乱のさなか、ミラー率いるＭＥＴ隊は大量破壊兵器が保管されているとされる倉庫に踏み込んでいく。しかしそこは兵器倉庫ではなくただの工場だとわかり、ミラーは呆然とした表情を浮かべる。捜索作戦が空振りに終わったのは、これで３度目だった・・・。

出演：マット・デイモン、グレッグ・キニア、ブレンダン・グリーソン、エイミー・ライアン、ハリド・アブダラ、ジェイソン・アイザックス、アントニ・コロン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　戦争はグリーン・ゾーンの中で起きていた

戦争は誰のために始まり、誰のために終わるのか。みんなそれぞれに立場があり、目的があり、正義がある。戦争をする本当の理由について考えさせられる硬派な内容でした。映像については手持ちカメラで撮影しているシーンが多く、すぐそこにあるかのような臨場感や緊迫感が強かったです。最後に、これから見る人のためにヒントを。この戦争は”グリーン・ゾーン（安全地帯）”の内側で起きています・・・。

★★★★★　バランスよく完成された映画

イラク戦争を題材に大量破壊兵器(今思うとこの言葉も漠然としているが)の虚実を追う物語。この作品で思うことがハリウッドが人気俳優であるマッド・デイモンを主演であの時のアメリカに対して疑問を投げかける作品だということ。それでいてきちんとエンターテイメントに仕上げているところがアメリカ映画産業の懐の深さといったところか。

★★★★☆　イラク戦争はどうしてはじまったの？

揉み消されたイラク戦争開戦の方針に反する報告書。当時のブッシュ政権の既定路線のためだけに始まったかのような戦争。実際には大量破壊兵器(WMD)は存在しなかったのではないか？とう疑問。「金儲けのために戦争をする。戦争をすればアメリカが余り抱えている用途のない大量の武器が使われるから。」そんな噂も当時聞いた。嘘みたいな話。本当にそんな理由で始まった戦争なのか？この映画の描写はそんな疑問を覚える人の一つの想像、アイディアである。これが真実であってほしくないと願う。湾岸戦争、イラク戦争について今一度考えさせてくれた映画。

★★★☆☆　色々な考えで商業映画が作れるアメリカはさすが

アメリカによるイラク侵攻の原因の一つになった大量破壊兵器の存在。それの真実は？というミステリー仕掛けの作品。主人公のロイ・ミラー上級准尉が疑問を感じたことを発端に、国防総省・CIA・旧イラク軍等を巻き込んだスキャンダルとなっていく内容だ。主演のマット・デイモンは無難に役をこなしている印象で、真実を知りたいという切実した内面までは表してないのが残念。単なるアクション中心ではなくサスペンスを盛り上げているとより面白い内容になったと思われる。アメリカ陸軍に在籍しており隊を率いている人間がCIAや国防総省に関わる任務を同時に行えるか？という疑問はあるとして、自分の隊への責任をどう考えているのかはとても気になるところだった。部下を率いている立場を理解して入ればああいった行動をとる必然性が薄れ、緊張感あるテーマに水を差していると思われる。もう少し脚本が丁寧だったらとそこが残念なポイントだ。ただこういった映画が作れることは自由の国アメリカを象徴しているようでいいことだと思う。

★★☆☆☆　あまり…

ポール・グリーングラス監督とマット・デイモンのコンビによる作品で、「ジェイソン・ボーン」シリーズがスパイアクションとして気に入っていたので劇場に観に行きました。この作品はイラクの大量破壊兵器をめぐる内容を描いていますが、正直なところポリティカルサスペンスとしても戦争アクションとしても中途半端な印象。この監督お得意の手持ちカメラによる手ぶれ・ピンぼけ映像もここに来て新鮮さも薄れました。アクションシーンの臨場感を出すのに効果的かもしれませんが、何が映っているのか判りにくくては本末転倒です。鑑賞後もあまり心に残ることがなく残念な作品でした。

作品の詳細