スリラー

ユージュアル・サスペクツ

銃器強奪事件の面通しで集められた五人の前科者(これがタイトルの指す“常連の容疑者”)を主人公に、歯車の狂い始めた犯罪計画を卓越した構成で描いたサスペンス・ミステリー

ストーリー:アメリカ西海岸の埠頭で麻薬の取引中に銃撃戦が起き、9100万ドルの大金が消える。生存者のひとりで“ヴァーバル(おしゃべり)”のあだ名を持つキント(ガブリエル・バーン)は、事件に至るまでの経緯を刑事たちに語る。6週間前、ニューヨークの警察で“常連容疑者”同士として出会ったキントら5人の犯罪者は、悪徳警官の一味を襲って大量のエメラルドを奪取することに成功した。それを売りさばくため、5人は西海岸に向かったというが・・・。

出演:ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー、スティーヴン・ボールドウィン、ケヴィン・ポラック、ベニチオ・デル・トロ、チャズ・パルミンテリ、スージー・エイミス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★  展開に無理のない良質なサスペンス

司法取引した一人の容疑者と刑事との雑談で語られる、とある伝説的犯罪者の物語。身も蓋もない言い方をすれば、要するに“死人に口なし”的な話で、こうした場合語り手が真っ先に疑われる。この映画の巧いところは、その疑念を注意深く払いつつも完全にクリーンにはしていない点にある。描き方はあくまでもフェアであり、よくある駄作ミステリーのようなこじ付け感や強引さはあまり感じられない。回想に出てくるソゼの容姿にしても結局は“キントが話していること”なので、それを踏まえれば答は自ずと見える。ラストで真相が明かされた時に「騙された」という不快感より「巧みに逃げ切った」という爽快感が勝るのも、冷静に考えれば当然そうなるであろうという結論に、綺麗に落としているからである。
真実の中に巧妙に散りばめられた嘘には、人を魅了するだけの価値がある。もう何度も見てるけど、良質なイリュージョンを見てるような気分にさせてくれる名作。

★★★★★ 何回みてもいいな

これで何回目の視聴か忘れたくらい鑑賞してるけど、やっぱりキントの回想からの~にはしてやられてしまう。小物詐欺師って設定だけど実はそれすらも・・・ってやつで。この手のクライム物にありがちなモヤ状態がないので、スカッと見れる。多少ご都合主義な部分はあるけど基本的に面白いからよしとする。

★★★★☆ まんまとけむに巻かれる楽しさ

現実的かどうかということを冷静に考えるといろいろと無理はあるのですが、それが問題にならない面白さ。職人技という形容がぴったりな映画。結末から遡って初めてあれもこれもそういう意味だったのかと気づかせられる、手札はことごとく見せながら真相にはなかなか結び付かない絶妙さ。もう何度か観ていて、当然ネタは割れているのですが、それでも最初から楽しめます。観るたびにまんまとけむに巻かれる自分の迂闊さに笑える痛快な一本。

★★★★☆ 解釈の許容範囲の広さがこの映画の面白さ

犯人はいったい誰でしょう系映画は、騙されたら高評価、途中で犯人が分かれば低評価になりがち。確かに、この映画も至るところに伏線をはり、最後あの形にすることで騙されたでしょ?感を出している映画ではある。が、この映画の面白さは解釈の幅はが広いこ所にあると思う。例えば、あの”作り話”は全くの嘘ではなく、どちらかというとすべらない話のネタに近く、実際の出来事を登場人物を誇張したり、ちょっとした演出を付け加えて話しているだけ。つまり”嘘”ではない。そのどこまでが作り話で、どこからが嘘なのかを考えながら見るのも面白さ。また結末をカイザーソゼの完全勝利とみる見方もあるが、確かに刑事は欺けたが、結局そのあとにばれてしまっている。つまりこの時点で実は、その名の通り”しゃべりすぎ”たために思わぬ結果をまねいてしまったとみることもできる。犯人は一人だが、その事実に対する解釈は結構幅広い。そんなところまで加味してこの映画を評価してみると、また違った価値が見えてくるかもね。

★★★☆☆ ケビン・スペイシーの素晴らしい演技力!

最初の30分くらいは誰が誰だかだし、状況も私の頭の中では?マークが浮かびっぱなしでついて行けずで正直これ失敗したかな? と思いつつ観すすめていましたが、終盤で、紐を一気にたぐり寄せるような勢いで把握できていく感じがよかったです。最後のたたみかけも小気味いい感じでした。しかし、最近ミステリーやサスペンスものを観すぎているせいか、ストーリー読めちゃいました。でも謎が解けたら、それを念頭に最初から観るのもいいような作品です。

作品の詳細

作品名:ユージュアル・サスペクツ
原作名:The Usual Suspects
監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー
公開:アメリカ 1995年8月16日、日本 1996年4月13日
上映時間:106分
制作国:アメリカ
製作費:600万ドル
興行収入:2300万ドル
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