2017年第89回アカデミー賞 助演女優賞受賞作品!
彼らがフェンスで守りたかったのは、ゆるぎない愛、ある家族の心揺さぶられる希望の物語。
家を囲むフェンスが象徴するのは、家族という自分の居場所。夫と妻、そして息子との間に生まれる距離に緊張しながらも、ラストに待ち受けるのは、深い感動と永遠に続く余韻。また、本作は、「母」を描いた映画でもある。時に静かに見守り、時に強く思いを主張し、そして誰よりも家族のために常に冷静に選択をしてきた、妻であり母である存在。ヴィオラ・デイヴィスが、そんな母親像を圧巻の演技で体現した。永遠に語り継がれる、家族の映画の傑作!
ストーリー:1950年代の米ピッツバーグ。トロイ・マクソン(デンゼル・ワシントン)は、妻ローズと息子のコーリーと暮らしている。彼はかつて野球選手だったが、人種差別によってメジャーリーガーの夢を絶たれ、今では苦しい生活を送っていた。ある日、コーリーがアメフトのスカウトマンに見出され、でNFLを目指す大学推薦の話が舞い込んでくる。しかし、トロイは進学に反対、夢を見過ぎたと責め立て、家の裏庭のフェンス作りを強制的に手伝わせる。息子の夢を完全に潰してしまったトロイ。親子関係に亀裂が走り、ふたりを見守っていたローズとも激しく衝突することになるが・・・。
キャスト:デンゼル・ワシントン、ヴィオラ・デイヴィス、スティーヴン・ヘンダーソン、ジョヴァン・アデポ、ラッセル・ホーンズビー、ミケルティ・ウィリアムソン
★★★★★ 話好きのおじさんかと思ったら、とんでもない展開に・・・
デンゼル・ワシントン監督兼主演。今まで見たことのないデンゼル・ワシントンがそこにいた。彼は、この役柄に相応しい年齢になるまで機が熟すのを待っていたのだろうか。お腹がポッコリ出るまで。象徴的でもあるが、ある種、異様なフェンスは、果たして何のために作られるのか。そして、フェンスで囲われた中では何が起きたのか。ぶつかり合う生き様、米国の自己主張文化の行きつく先は?救いはあるのか?そこに日本のような和解はないことに驚きとため息。米国文学の伝統か、『怒りの葡萄』のノア、『ギルバート・グレイブ』のアーニーのように、本映画ではケイブ(ガブリエル)が重要な役どころを担う。鳴らないラッパがリアルでもあり、可笑しみも誘う。
★★★★☆ 老害
ヴィオラ・デイヴィスとワシントン、大物二人が夫婦役という事で・・激しく気になっていた映画でした。知らない人も多いかと思いますが、ヴィオラは名脇役で、実にセクシーな女優。アチコチで見掛けますが、近年だと「エンダーのゲーム」にて軍服。『殺人を無罪にする方法』にて弁護士・・ドレ見てもセクシーでゴージャス。内容はとても地味な家族の衝突を描いた作品。だがこの両雄の激しい演技に視線釘付けです。終始不安と苛立ちを隠そうと、喋りまくる夫と、それを優しく包み込む寛大な妻・・それだけが永遠と描かれますw見終わった後に「これはフェンスだ」とタイトルに納得します。感じる事は人により分かれると思う、、実に難解。だが私が最も感じた事は「人はいずれ老害」・・これに尽きる。誰もがそうなるんだと、歴史は繰り返されるのでありますw
作品の詳細
作品名:フェンス |
原作名:Fences |
監督:デンゼル・ワシントン |
脚本:オーガスト・ウィルソン |
原作:オーガスト・ウィルソン『Fences』 |
公開:アメリカ 2016年12月16日、日本 劇場未公開 |
上映時間:139分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2400万ドル |
興行収入:6400万ドル |
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