スリラー

身代金

1956年の『誘拐』に現代風アレンジを施したリメイク

ストーリー:トム・ミューレン(メル・ギブソン)は勝負に対する天性の勘と強靱な精神力を武器に、中古の小型機からスタートさせたチャーター専門の航空会社を、わずか10数年の間に全米で5本の指に入るまでに急成長させた。ある日、最愛の息子ショーンが姿を消し、トムの元に電子メールが届く。<48時間以内に200万ドルを用意しろ。ニューヨーク警察にもFBIにも連絡するな>というメッセージと共にショーンの痛々しい映像が・・・。事件を迅速に解決したいトムは、犯人の要求通り事件を通報せずに身代金を払おうとするが、何より息子の身を案じる妻ケイト(ルネ・ルッソ)はFBIに事件を委ねるべきだと訴え、その必死の懇願にトムも折れる。犯人一味の計画は緻密で、FBIが関わるが犯人逮捕は失敗。次の犯人からの電話でショーンが生きていると確信したトムは強気に出て、テレビの特別番組で200万ドルの札束を前に誘拐犯に宣戦布告。「この金はお前には渡さない。お前を捕まえた人間への賞金とする。この瞬間からお前は全世界を敵に回すのだ」。誘拐犯を脅迫するという前代未聞の行動に出たトムは、無事にショーンを助けることができるのか・・・。

出演:メル・ギブソン、レネ・ルッソ、ブローリー・ノルティ、ゲイリー・シニーズ、デルロイ・リンドー、リリ・テイラー、リーヴ・シュレイバー、ポール・ギルフォイル、ホセ・ズニーガ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 傑作サスペンス

もう何度も観ていますが観る度にゾクゾクできます。クライムサスペンスの傑作です!頭脳&心理戦が繰り広げられ、立場逆転の連続が非常に面白い。マスコミを利用した劇場型、身代金を懸賞金にしてしまう大胆不敵な駆け引きには感心します。特に後半30分はスリリングな展開の連続で息を呑みます。そして犯人一味が皆さんgood job!子供に同情したり仲違いありとリアル感があります。各人の人間性が出ています。特筆はやはりゲイリー・シニーズの怪演?好演に尽きます。冷酷非情な人柄がとっちめたくなる程素晴らしいハマリ役。

★★★★★ 古い作品ですが良作です

初めて観たのはVHSだったと思います。結構古い(’96年だそうです)作品ですがお話がよくできており、充分楽しめます。ジャンル的にはたぶんサスペンスになると思いますが後半に大きなどんでん返しがありカタルシスが満たされると言いますか、「スッキリ」することができます。派手さはあまりないですが良作で過去ご覧になった方ももちろん、まだ観たことのない方がコレクションに加える価値はあると思います。

★★★★☆ 面白い映画だが、動機が……。

誘拐された子どもの身代金の支払いを拒否するという、「異常」な行動に出る富豪の父親によって、計画が狂いだす犯人たち。予想外の展開と、それにまつわる心理的な駆け引きが見所。良くできたシナリオと出演者たちの好演が光る。しかし、残念ながら犯人の動機が、今ひとつよく分からない。なぜ、刑事の男が誘拐事件を引き起こすのか、その点だけが最後まで、未消化のままなのが引っ掛かる。どうもメル・ギブソン演じる富豪の父親が、経営する会社のストを回避させるために、組合の実力者に賄賂を渡したことが原因のようだが、それだけでは誘拐事件を引き起こす動機としては、やはり弱いように思う。その点を除けば、あとは完璧なのだが……。惜しい。

作品の詳細

作品名:身代金
原作名:Ransom
監督:ロン・ハワード
脚本:リチャード・プライス
公開:アメリカ 1996年11月8日、日本 1997年2月15日
上映時間:122分
制作国:アメリカ
製作費:8000万ドル
興行収入:3億900万ドル
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