オスカー受賞作品『トレーニング・デイ』のスタッフが放つクライム・アクション!
ストーリー:ジム(クリスチャン・ベール)は陸軍特殊部隊兵士としてアフガニスタンの過酷な前線で戦闘していたが、今は退役しロサンゼルスに帰還した。未だ戦場での悪夢にうなされながらも、ロサンゼルス警察で仕事を得るため、適性検査である心理テストを受けるが不合格となる。心理テストで知らされたのは、過去に犯した戦争犯罪の記憶。ロサンゼルス警察からも拒否されたジムが、この状況を打破する為にとった行動とは、同じく失業中でシルヴィア(エヴァ・ロンゴリア)と付き合っているマイク(フレディ・ロドリゲス)と組み、ドラッグの取り引きをする事だった。メキシコからドラッグを無事密輸し、取り引き現場に向かう二人であったが、そこで彼らを待ち受けていたのは・・・。
出演:クリスチャン・ベール、エヴァ・ロンゴリア、フレディ・ロドリゲス、タミー・トゥルール、チャカ・フォーマン、ノエル・グーリーエミー、テリー・クルーズ、J・K・シモンズ
★★★★☆ 現実からの逃避。ちょいワルなやつらの集まりです。
アフガン戦争での非情な行為を犯したことによりひどい心的外傷を受けている主人公とその厚き友情のダチがダーティーなワルを繰り返していくものです。なかなか仕事に就けず、現実からの逃避しようと酒・ドラッグ・ケンカにおぼれ、自堕落な日々を送っており、その中で主人公はフラッシュバックにより異常な行動を取ってしまうのです。戦闘地からの帰還兵士に対する社会への受容れ問題をテーマにしていますが、実際にこういったケースが多いのか疑問に感じます。通常、ダーティーな主人公であってもヒーローっぽいところを見せるのが映画の面白さですが、最初から最後までワルで通していることに共感できません。ただ、ストーリーは淡々と進んでいき、クロージングも途中から想定できて全体的な観やすさがありました。
★★★☆☆ 取って付けたような帰還兵設定
登場人物たちの会話や行動が実にリアルで魅力的。ラストまで一気に観れちゃう面白さはそこにあるかな。ただアフガン戦争の帰還兵っていう設定は本当に必要なの?という感じ。主人公のような男を特徴づけているのは本人の生まれつきの性格としか思えないんだけどw。この映画ほんとは単に、酒とドラッグと拳銃と女という男のワイルドな夢を描きたかっただけなんじゃないかって思えて仕方ない。しかしただそれのみを描いたんじゃ身も蓋もないから、そこに悲劇性をもたらすために主人公を帰還兵にした…そういう意味では必要な設定ではあるけど。
作品の詳細
作品名:バッドタイム |
原作名:Harsh Times |
監督:デヴィッド・エアー |
脚本:デヴィッド・エアー |
公開:アメリカ 2006年11月10日 |
上映時間:116分 |
制作国:アメリカ |
製作費:200万ドル |
興行収入:600万ドル |
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